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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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僕は太陽に翻弄される

☆ルルーシュ10歳・アーニャ7歳の設定です。
子アーニャは、とても元気な女の子です。




「ルル様」
 ガバリと後ろから抱き着いてきたのは、ルルーシュの幼馴染であり、最近婚約者に格上げ?になったアーニャだ。
「こら、もう少しお淑やかにしろ」
 ナナリーと同じ年ということもあり、尚且つ同じように行動的なアーニャの事は、ルルーシュも気に入っている。
 だからと言って、女性は女性らしくがルルーシュの信条なのだ。
 妹のナナリーもそうだが、アーニャにも口を酸っぱくして言っているが改善される見込みはなさそうだった。
「え~。だって、ルル様の姿が見えたんだもん。嬉しくて、それでもダメ?」
 ウルウルと見上げてくる愛らしい瞳。
 この見上げておねだりする表情が可愛らしいと、母が幼馴染から婚約者へと格上げしたのだ。
 だがその裏では、ブラコンなナナリーに対抗できる人物だというお墨付きをマリアンヌから貰っていた事をルルーシュだけが知らない。
「うっ」
 ウルウル攻撃の威力は抜群だ。
 ルルーシュは言いたい事が多々あるが、何も言えなくなってしまった。
「ダメ?」
 それを分かっていてダメ押し。
「ダメじゃ・・・ない」
 ルルーシュの敗北。
 どんなにルルーシュが望んでも、最後は負けてしまう。
「良かった。あのね、ルル様。一緒にお茶にしませんか?」
 ドキドキしてしまうのは、何度見てもルルーシュに恋してしまう女心。
 齢7歳にして、女性心理を学んでしまったアーニャだった。
 薄っすらと顔を赤らめながらお誘いの言葉。
「ナナリーも一緒?」
 そんなアーニャの言葉に帰ってきたのは、無慈悲な言葉。
「ナナリーは別」
 今までは形式的にも「様」を付けていたが、ルルーシュとの婚約が決まってからは付けていない。
 今後も二度と付けないだろう。
「え?別?」
 一緒にお茶がしたかったという表情に、
「ルル様と二人っきりが良いの」
 特に「二人っきり」という所を強調して言ったのだが、たぶん分かってもらえていないだろう。
「え?でも?」
 戸惑っているルルーシュに、ダメ押しのように下からウルウル目で見上げて。
「二人じゃダメ?」
 止めの一言。
「ダメじゃない」
 ルルーシュ、2度目の敗北。
「良かった。ルル様と二人っきり」
 ニッコリと嬉しそうに笑うアーニャに、
「それも良いな」
 うん。
 ルルーシュも納得してしまった。
「ルル様と二人。嬉しいな」
 やっぱり、好きな人と二人で過す時間は貴重だから。
 今回は、ナナリーとうお邪魔虫も居ない。
 最高。
「ああ、そうだな」
 ニコニコと嬉しそうに笑うアーニャに、ルルーシュも釣られて微笑んでしまう。
「今日のお茶はルル様が決めてね」
「なんだ、まだ決めてなかったのか?」
「うん。ルル様に決めてほしかったから」
 だって、好きな人が選んだお茶を飲みたかったから。
 だから、決めなかった。
「分かった。今日の気分で決めて良いか?」
「うん」
 これで、ルル様の気分が分かるなんて、凄く素敵。
「だったら・・・・が良いな」
 その言葉に、アーニャも嬉しくなってしまった。
 なぜなら、今の自分の気分にもあっているお茶の銘柄。
「大好きです、ルル様」
 やっぱりルル様は運命の皇子様なんだ。
 臆面もなくアーニャが言えば、目の前のルルーシュの顔が赤くなっていた。




☆短くて申し訳ないです。それに子供だし。
なんとなく、ほのぼの系な話しが書きたくなってしまって。
 
 
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