諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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あと少し
☆ロイルル (ルルが女体化で、恋人にロイドさん) 別バージョンです。
ルルーシュは皇女です。
あと少し
「初めまして、小さなレディー」
ルルーシュの背に合わせるように屈み込んだ青年。
アイスブルーの瞳は、とても綺麗で見惚れてしまった。
「ロイド・アスプルンド?」
名前だけは、事前に兄に聞いていた。
そう、名前だけだ。
こんなに綺麗な瞳を持った人だとは聞いていない。
「はい。ルルーシュ様」
ニッコリと笑う顔は、大人なのに子供っぽい。
これがアンバランスな魅力というものだろうか?
弱い12歳にしてルルーシュが悟った瞬間でもある。
そして、ルルーシュが一目惚れした瞬間でもある。
それから5年。
「ロイド」
ルルーシュの傍らには、いつもロイドの姿がある。
一部の人間達には騎士として認識されているらしいが、実際は違う。
騎士としてではなく、ルルーシュの恋人としてロイドは、ルルーシュの傍に居るのだ。
「なんですか、ルルーシュ様」
初めて会ったときからロイドの態度は変わらない。
「むー。様まではいらない」
できれば呼び捨てにして欲しいのに。
「ダメですよ~。皇族であるルルーシュ様を呼び捨てにしたら、どうなる事やら」
「どうもならない。というか、誰にも何もさせない」
ロイドに何か有ればルルーシュが悲しむ。
その事を知っているから、一部の上位継承権を持つ皇族達はロイドに寛容だ。
「そうですけどね、でも性悪辺りがネチネチ言って来るんですよ」
絶対にルルーシュに知られないように、シュナイゼルはロイドで鬱憤を晴らしている。
理由が嫌というほど分かるので、敢えてルルーシュに言い付ける事はしなかったのだが。
「性悪って、シュナイゼルお兄様の事?」
どうしてかロイドは、昔からシュナイゼルお兄様を『性悪』と呼ぶ。
あんなに優しいお兄様なのに。
一度理由を聞いたのだが、笑って誤魔化されてしまった。
「他に居ませんよ。性悪=シュナイゼルです」
「あ!」
お兄様の事は呼び捨てに出来るんだ。
優しくて大好きな兄だが、嫉妬の為に嫌いになりそうだ。
「ルルーシュ様」
そして、自分に対しては、やっぱり『様付け』なのか。
「ロイド。どうしてもダメ?」
呼び捨てにされたい。
子供染みた願望。
それは、少しでもロイドに近付きたいから。
「う~ん。本当は僕だってルルーシュ様の事を呼び捨てにしたいんですよ」
可愛い可愛い恋人に対しては、平等にいたいのだ。
だが、今ここで足元を掬われては元も子もない。
2ヵ月後にはルルーシュは18歳になる。
親の許可さえあれば結婚できるのだ。
そして、皇帝やマリアンヌ様の許可は得ている。
「だったら・・・」
「でも、今はダメです」
あと、たった2ヶ月で自分の伴侶となる少女。
小さなレディーを一目で気に入った。
それから5年。
やっとココまできたのだ。
今更無かったことなどにはできない。
「ロイド」
「そんな可愛らしい声を出さないで下さいよ」
「でも、」
「あと2ヶ月です。あと2ヶ月だけ待ってください」
ね。
ルルーシュが一目惚れしたアイスブルーの瞳が真剣に自分を見詰めている。
「はい」
そうだ、あと2ヶ月待つだけなのだ。
あと2ヶ月で、自分はロイドのモノとなれるのだ。
「だから、今はコレだけで我慢して下さいね」
「え?」
ルルーシュが首を傾げると、ロイドがそっと触れるだけのキスをしてきた。
「大好きですよ、ルルーシュ様」
僕の大事で大切な少女。
「/////////////////」
ルルーシュは、ただ真っ赤になって頷くことしか出来なかった。
☆こちらは初めから女性バージョンです。
眠気との戦いで書いたので、ちょっと短いです。
ゴメンなさい。
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