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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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終わりよければ総てよし

☆リク内容は「騎士団の裏切り時に玉城の使い込みに付いて説教」
なので、19話をグットエンドになるように捏造してみました。
ギャグテイストにて、お届けいたします。




終わりよければ総てよし




 向けられる銃口。
 信じきれなかった代償がコレなのは辛いが、それも仕方がない。
 ゼロとして自分は精一杯やったつもりだが、騎士団のメンバーに届かなかっただけなのだろう。
 フッと哀愁を漂わせていると、視界の端に映ったの怒りの形相をした玉城の姿だった。
 他のメンバーならいざ知らず、コイツにまで睨まれるのは割に合わない。
 沸々と理不尽な怒りが込み上げてきた。
「おい!ちょっと待て!」
「君の言葉は聞く気にはならない」
 そんな藤堂の言葉など耳に入らないかのように、ルルーシュはビシッと玉城を指差した。
「玉城!」
「お、俺か?」
 な、なんで俺?
 怒りもどこへやら、ゼロに指差されたことに戸惑いを隠せない。
「そうだ、他のメンバーに恨まれるのは百歩譲って諦めよう。だが、お前を怨む事はあっても怨まれる筋合いは無い」
「はぁ?俺が何だって言うんだ」
 理不尽だと喚きだした玉城を、絶対零度のオーラを出しているゼロが見詰める。
「お前が今まで幾ら勝手に使い込みをしたか覚えているか」
 洒落にならない金額に達している。
「そ、そんなの・・・・」
「ほぉ、覚えていないと。お前のせいで俺がどれだけ生活を切り詰める羽目になった事か」
「・・・・だ、だけど。京都から、」
「お前の無駄遣いを京都に請求できるか!全部俺のポケットマネーだ!」
「そ、そうなのか」
 知らなかった。
「お前のせいで、あの子にまで悲惨な生活をさせてしまったのだぞ。どう責任を取るつもりだ!」
 完全に切れている。
「だけどよぉ」
「黙れ!お前のせいで我が家の家計簿が赤字になったんだぞ!」
 ルルーシュにとっては、由々しき事態だった。
 哀愁を漂わせながらのゼロの言葉に、銃口を向けているメンバー達も戸惑いを隠せない。
『『『『『『『家計簿』』』』』』』
 似合わない。
 ゼロには似合わないが、付けていたのか。
 その言葉に、なぜかホロリと涙が出てしまう。
『『『『『『『苦労したんだ』』』』』』』
 今になってゼロの苦労が窺い知れる。
「テメェ、金持ちなんだろ。それくらい・・・」
「馬鹿者。全部俺が稼いだ金だ!」
『『『『『『『ゼロが稼いだ?』』』』』』』
「そ、それは・・・・・」
「チェスの代打ちや、色々手を出して稼いだ金だったのに、お前のせいで底を付いた」
「ご、ご愁傷様?」
 カレンには、それ以上掛ける言葉が見つからない。
「本当にな。だいたい、ギアスの力をお前達に使うつもりでいたら、まず玉城の使い込みを止めさせる」
 コイツのせいで、ナナリーの服代を節約しなければならなかった切なさは悔やんでも悔やみきれない。
 ナナリーに似合うと思ったのに、買えなかった洋服。
 無念だ。
 それも、コレも、こいつのせいだ!
 ルルーシュが怒りにフルフルと震えていると、
「えっと、その。それっと、俺達にギアスは使っていないのか?」
 つまり、そういう事だよな?
 恐る恐る聞いてくる玉城に、
「当たり前だ。大体ギアスを使っていたら、お前達の裏切りなどあるわけ無いだろう。俺の力は、絶対遵守だぞ」
『『『『『『『確かに』』』』』』』
 言われてみればそうだ。
「もっとも、今更か。フッ」
 最後の「フッ」が気になる所だが、ここまで熱くゼロが語るのを聞いていたメンバー達は、
『『『『『『『ゼロも人間だったんだ』』』』』』』
 失礼な事を、今更ながらに実感していた。
「今更じゃないかもよ」
 哀愁を漂わせるルルーシュが哀れに思えたのか、カレンが優しく言った。
「気を使わなくても良いさ。もう諦めている」
 フフフ。
 俺の人生など、後悔ばかりさ。
 大きな溜息が出ると、一層空しくなってしまった。
「だから!もう、ウジウジと男らしくないわね。シャンとしなさいよ」
 ルルーシュとは違い男らしいカレンは、バシッとルルーシュの背中を叩いた。
 が、
『『『『『『『転んだ』』』』』』』
 体力の無いルルーシュに、カレンの打撃は強すぎた。
 すっ転んだゼロを見ていたメンバー達は、
『『『『『『『やっぱり、体力が無いな』』』』』』』』
 こんなに弱いのに大丈夫なのかと、心配してしまう。
 先ほどまで殺そうとしていた事は記憶の彼方だ。
 そして、息も絶え絶えに起き上がるルルーシュの姿を見たメンバー達の心は一つになった。
『『『『『『『『俺達にゼロが必要なのではなくて、ゼロに俺達が必要なのだと』』』』』』』
 ゼロが守らなくてはいけない対象に認定された瞬間だった。



 結局、ゼロというかルルーシュを守らなくてはという使命感に駆られた黒の騎士団のメンバー達は、シュナイゼルとコーネリア両名を早々に追い出した。
 その後は、何かとルルーシュの世話をしたがるメンバー達。
 大人たちに世話を焼かれることに慣れていないルルーシュは、戸惑いながらもどこか嬉しそうに受け入れている。
「良かったじゃない」
 そう問いかけてくるカレンに。
「そうだな」
「騎士団のメンバーもそうだけど、私も二度とルルーシュを裏切らない」
「そうか」
「ルルーシュは、絶対に私が守るんだからね」
 今度こそ、守りきってみせる。
「期待している」
 ルルーシュは嬉しそうに頷いた。





☆CPなしというか「CPお任せ」とあったので、最後にカレルルを意識してみました。
ギャグテイストは書きやすくて好き。

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