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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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守りたかった人

☆咲世子→ルル
シュナイゼルとの戦いでルルーシュが死に、世界にフレイヤが撃ち込まれて多くの人が死んだことを咲世子がナナリーと黒の騎士団に言い断罪する。
死にネタになりましので、苦手な人はお読みにならないで下さい。






守りたかった人





 ナナリーの放ったフレイヤが、大切な人を殺した。
 

「なぜ、あの人が死ななくてはいけなかったの」
 咲世子の目から、一粒の涙が伝い落ちた。
 誰よりも大切だった人。
 誰よりも守りたかった人。
 その人が、世界に裏切られた。
 世界が、あの人を裏切った。
 その結果は、目の前で起こっている惨事なのだろう。


 咲世子の身体能力を持ってすれば、そこに忍び込むのは簡単だった。
 目的地には、会いたかった、会わなくてはならなかった人達が居る。
「咲世子さん?」
 一番ん最初に気が付いたのは、気配に聡いカレン。
 その腕の中には、一番会いたかったナナリーの姿も有る。
「ちょうど良かったです」
 これで、目的が一気に片付く。
「え?咲世子さんですか?」
 目の見えていないナナリーも気配で分かったのだろう、嬉しそうな顔になった。
「やった」
「これで、助かる」
 他にいた黒の騎士団のメンバー達も、咲世子の出現に自分達が助かったと思っているようだ。
「なんて、身勝手な人たち」
 こんな人たちに、あの人は裏切られた。
「「「「「「「???????」」」」」」」
 いつもニコニコと笑っているイメージが強い咲世子だが、今は無表情に近い。
「世界の主要都市にフレイヤが落とされましたわ」
 知っているのでしょう?
 そう問いかければ、
「それは・・・・・・」
 それ以上、黙り込んでしまった。
 それが答えなのだろう。
「コレは、皆さんが選んだ責任だと分かっていますか」
 お前達が裏切ったから。
 お前達が裏切らなければ起こらなかった事なのに。
「俺達のせいではない。あれは、シュナイゼルが勝手に」
「愚かですね。そのシュナイゼルの手を取ったのは、貴方達だというのに」
「「「「「「「・・・・・・・・・」」」」」」」
「日本にもフレイヤが打ち込まれました」
「え?うそ」
「本当ですよ」
「だが、シュナイゼルは日本を返すと」
「言ったのですか。ちゃんと、シュナイゼル自身が言葉にして言いましたか?」
 あの賢い男が言葉にして言ったのだろうか?
 最も言葉など口先だけのモノに近い。
「言いはしなかったが、頷いた」
「愚かですね」
 同じ言葉しか浮かばない。
 それほどに、彼らが愚かだからだ。
「だが、」
 尚も言い募ろうとした扇を視線だけで黙らせると、咲世子はナナリーの方を見詰めた。
「ナナリー様」
 声は優しいのに、どこまでも冷たく聞こえるのは気のせいではないのだろう。
「咲世子さん」
 小さく震えている姿にも、咲世子は何も感じなかった。
「貴方が殺さなければ、ココまで多くの人が死なずにすみました」
 誰を殺したとは言わない。
「イヤァァ」
 聞きたくないのだろう、手で耳を塞いでしまった。
「知っていますか?あの方自身がギアスを憎んでいたと」
「え?」
「知っていますか?あの方自身が一番、世界の平和を願っていたことを」
「・・・・・・・」
「知っていますか?あの方の嘘は、何時だって他人を思いやっての結果だと」
「・・・・・・・」
「それに、あなた方は知っていたはずです。ゼロが日本人ではないと」
「「「「「「「・・・・・・・」」」」」」」
「日本人ではないゼロを、私達は散々利用してきた。なのに、正体が分かっただけで棄てるんですね」
 たった、それだけの為に。
 あの方に、弁解させることなく。
「だが、それは!」
「ここで否定したところで、あなた方が行ったことは裏切りです。そして、フレイヤが世界中に打ち込まれた」
「・・・・・・・」
「ねぇ、ナナリー様」
「・・・・・・・」
「貴方が行ったことは、唯の人殺しです。あの方だけを殺すのであれば、大義名分も立つかもしれなせん。けれど、多くの人を巻き込んで殺した」
 それは立派な殺人でしかない。
「違います。違います。違います」
「違いませんよ。あの方は、何時だって討たれる覚悟を持っていました」
 なんて、高潔で愛しい人なのだろう。
 だからこそ、守りたかったのに。
「恐怖政治が始まります」
「「「「「「「・・・・・・・」」」」」」」
「フレイヤという恐怖を感じながら、皆怯えて暮らすんです」
 そこまで言うと、咲世子はニッコリと笑った。
「さようなら」
 色々な意味を込めた別れの言葉。
 彼らに二度と会うことはない。
 あの人の居ない世界に興味は無い。
 待ってて下さい。
 次に会えたときは、必ず守ります。




☆ココまでが限界です。
死にネタは嫌いだから、これ以上書けません。
ゴメンなさい。
やっぱり、ルルーシュには生きて幸せになって欲しい。
その気持ちが強すぎて、本文にルルーシュの名前を出せなかった。
 

 

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