諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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胡蝶の夢
☆オデュルル (実はずっと連絡を取り合っていたためルルーシュの現状を知っていたオデュッセウス)
胡蝶の夢
久しぶりの連絡だった。
連絡を取っていることを知られる訳にはいかなかった。
だから、滅多に連絡することはない。
『久しぶりだね、ルルーシュ』
画面越しに見えるのは、自分が唯一認めた兄の姿。
「お久しぶりです、オデュッセウス兄上」
ナナリー以外で、唯一心から微笑むことのできる相手だった。
『時が近付いてきているよ』
「分かっています」
自分達の計画は上手く進んでいる。
C.C.の力で自分までもがギアスの力を手に入れたとき、真っ先に相談したのがオデュッセウス兄上だ。
元々、日本に送られて来てからもずっと連絡を取り続けていた。
いや違う、日本に送られるように皇帝に進言してくれたのもオデュッセウス兄上だった。
皇帝や母マリアンヌから逃れる手段として。
そして、ギアスという力を・・・ギアス教団を殲滅させる為に。
その為にゼロとして立ち上がった。
今のところは計画は順調に進んでいる。
『早く、生のルルーシュに会いたいよ』
離れて7年。
それは、決して短い期間ではない。
「生ってなんですか!それに僕だって、オデュッセウス兄上に会いたいです」
自分だって、会いたいのだ。
『まあまあ。私だってルルーシュに会いたいですわ』
『私だって』
グイっとオデュッセウスを押しのけて画面に現れたのは、ゼロに殺されたと言われているユーフェミアとクロヴィスだ。
2人ともオデュッセウスの元に保護されていた。
「そうだね。ユフィやクロヴィス兄上にも会いたい」
微笑みながらルルーシュが言えば、画面の向こう側でユフィとクロヴィスが一瞬黙り込み、そして。
『いや~ん。ルルーシュったら可愛いらし過ぎます』
『本当に心配になってしまうよ』
目をキラキラとさせているユーフェミアに、複雑な表情のクロヴィス。
『こらこら2人とも、いい加減にしないか。ルルーシュが困っているよ』
そんな2人を宥めるのは、優しそうな笑みを浮かべたオデュッセウスだ。
最近では見慣れた光景。
オデュッセウスから2人を巻き込もうと言われた時は、正直困ってしまったが、今ではオデュッセウス兄上に感謝している。
2人のお陰で、ゼロの地位は安泰だ。
唯一の誤算は、一度捕まってしまい皇帝に記憶を改竄された事だろう。
だが、今では全て思い出している。
「アーニャ。いえ、母上がアッシュフォードに来ましたよ」
器はアーニャだが、中身は母上。
もっとも、アッシュフォードに来たのは中身もアーニャの方だったが。
『皇帝陛下は、自分達の計画が順調に進んでいると思っているようだからね』
多少ならアーニャを自由に動かしても構わないのだろう。
「もう少しですね」
ギリギリまで気付かせてはいけない。
皇帝や母上の計画を実行させてなるものか。
完膚なきまでに叩き壊してやる。
『大丈夫だよ。幸い私の事は気が付いていないようだからね』
誰に聞いても温厚だと言われるオデュッセウスだが、本性は違う。
大切なものと、そうでないものとの差が大きい。
そんなオデュッセウスにとって、一番大切なモノはルルーシュだ。
それ以外は、どうでも良いのだ。
そしてルルーシュが望むからこそ、皇帝陛下やマリアンヌ皇妃の計画を壊そうとしている。
ギアス教団の情報を調べ上げてルルーシュに渡したのもオデュッセウスだ。
「兄上」
そんなオデュッセウスだからこそ、ルルーシュは心から兄と呼べる。
『さあ、2人で反逆を起こそう』
「はい」
この兄とならば、できない事などないように思える。
『あら、私だって手伝うわよ』
『私もだよ』
割り込んできた声に微笑みながらも、ルルーシュの視線はオデュッセウスから離れない。
「オデュッセウス兄上が味方で良かった」
『当たり前だよ。私のルルーシュ』
オデュッセウスは嬉しそうに微笑んだ。
☆この話のオデュッセウス兄様は、黒に近い灰色?
本当は白兄を書きたかったのですが、設定段階で無理そうなので灰色程度です。
純黒な兄は別の機会に。
胡蝶の夢
久しぶりの連絡だった。
連絡を取っていることを知られる訳にはいかなかった。
だから、滅多に連絡することはない。
『久しぶりだね、ルルーシュ』
画面越しに見えるのは、自分が唯一認めた兄の姿。
「お久しぶりです、オデュッセウス兄上」
ナナリー以外で、唯一心から微笑むことのできる相手だった。
『時が近付いてきているよ』
「分かっています」
自分達の計画は上手く進んでいる。
C.C.の力で自分までもがギアスの力を手に入れたとき、真っ先に相談したのがオデュッセウス兄上だ。
元々、日本に送られて来てからもずっと連絡を取り続けていた。
いや違う、日本に送られるように皇帝に進言してくれたのもオデュッセウス兄上だった。
皇帝や母マリアンヌから逃れる手段として。
そして、ギアスという力を・・・ギアス教団を殲滅させる為に。
その為にゼロとして立ち上がった。
今のところは計画は順調に進んでいる。
『早く、生のルルーシュに会いたいよ』
離れて7年。
それは、決して短い期間ではない。
「生ってなんですか!それに僕だって、オデュッセウス兄上に会いたいです」
自分だって、会いたいのだ。
『まあまあ。私だってルルーシュに会いたいですわ』
『私だって』
グイっとオデュッセウスを押しのけて画面に現れたのは、ゼロに殺されたと言われているユーフェミアとクロヴィスだ。
2人ともオデュッセウスの元に保護されていた。
「そうだね。ユフィやクロヴィス兄上にも会いたい」
微笑みながらルルーシュが言えば、画面の向こう側でユフィとクロヴィスが一瞬黙り込み、そして。
『いや~ん。ルルーシュったら可愛いらし過ぎます』
『本当に心配になってしまうよ』
目をキラキラとさせているユーフェミアに、複雑な表情のクロヴィス。
『こらこら2人とも、いい加減にしないか。ルルーシュが困っているよ』
そんな2人を宥めるのは、優しそうな笑みを浮かべたオデュッセウスだ。
最近では見慣れた光景。
オデュッセウスから2人を巻き込もうと言われた時は、正直困ってしまったが、今ではオデュッセウス兄上に感謝している。
2人のお陰で、ゼロの地位は安泰だ。
唯一の誤算は、一度捕まってしまい皇帝に記憶を改竄された事だろう。
だが、今では全て思い出している。
「アーニャ。いえ、母上がアッシュフォードに来ましたよ」
器はアーニャだが、中身は母上。
もっとも、アッシュフォードに来たのは中身もアーニャの方だったが。
『皇帝陛下は、自分達の計画が順調に進んでいると思っているようだからね』
多少ならアーニャを自由に動かしても構わないのだろう。
「もう少しですね」
ギリギリまで気付かせてはいけない。
皇帝や母上の計画を実行させてなるものか。
完膚なきまでに叩き壊してやる。
『大丈夫だよ。幸い私の事は気が付いていないようだからね』
誰に聞いても温厚だと言われるオデュッセウスだが、本性は違う。
大切なものと、そうでないものとの差が大きい。
そんなオデュッセウスにとって、一番大切なモノはルルーシュだ。
それ以外は、どうでも良いのだ。
そしてルルーシュが望むからこそ、皇帝陛下やマリアンヌ皇妃の計画を壊そうとしている。
ギアス教団の情報を調べ上げてルルーシュに渡したのもオデュッセウスだ。
「兄上」
そんなオデュッセウスだからこそ、ルルーシュは心から兄と呼べる。
『さあ、2人で反逆を起こそう』
「はい」
この兄とならば、できない事などないように思える。
『あら、私だって手伝うわよ』
『私もだよ』
割り込んできた声に微笑みながらも、ルルーシュの視線はオデュッセウスから離れない。
「オデュッセウス兄上が味方で良かった」
『当たり前だよ。私のルルーシュ』
オデュッセウスは嬉しそうに微笑んだ。
☆この話のオデュッセウス兄様は、黒に近い灰色?
本当は白兄を書きたかったのですが、設定段階で無理そうなので灰色程度です。
純黒な兄は別の機会に。
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プロフィール
HN:
伊月 優
性別:
女性
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