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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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仲良し

☆皇族組は、誰一人死んで居ません。
 アリエスの惨劇以降もルルーシュは、ずっとブリタニアで暮らしています。もちろん、皇位継承権も持っています。



仲良し


 謁見の間での親子喧嘩。
 大半を占めているのは、皇帝のお気に入りであるルルーシュだ。
 他にも愚痴を言いに来る兄弟たちが多い中、ルルーシュが訪れる回数はダントツに多い。
 なぜなら、どうしてもルルーシュに会いたい皇帝が仕組んでいるからなのだ。
「いい加減にして下さい」
 今日も今日とて、ルルーシュの美声が謁見の間に木霊する。
「うむ」
 皇帝陛下は頷いたままだんまりだ。
 というのは見せ掛けで、実は『怒ったルルーシュはマリアンヌに良く似ている』と内心で喜んでいたのだ。
 だが、皇帝という立場上、表に出す事はない。
「毎回、毎回、どうして父上は、私の政策に反対なされるのですか?」
 理由もなく反対されれば誰だって怒りたくなるだろ。
「うむ」
『やはり、怒った顔が一番良いな』
 聞いているようで、実は全く聞いていない皇帝陛下様だった。
「もう良いです。父上とは絶交です」
 子供染みた言葉なのは分かっているが、どうしても言わずにはおれなかった。
「ぬわぁんだぁとぉぉぉ」
 だが、初めてまともに(今まではルルーシュの表情を楽しんでいた)聞いた皇帝は、慌てて玉座からルルーシュの元へ駆け寄ろうとした。
 が、
 その瞬間、慌てていたためか皇帝陛下が見事に頭から落ちた。
「・・・・・・・・・」
「「「「「・・・・・・・・・」」」」」
 あまりな事に、誰一人として動けなかった。
 そして、一番初めにフリーズから解除されたのは、
「父上?」
 絶交宣言をしたルルーシュだ。
 そして、ルルーシュの言葉でフリーズから解除された側近達が慌てて皇帝の元に駆け寄った。
 皇帝陛下を囲うように集まっていた側近達だが、その表情は暗い。
「父上?」
 喧嘩ばかりするとは言っても、自分の父親だ。
 心配で声を掛けてみたのだが。
「お亡くなりになってます」
 冗談ではないのだろう。側近は暗い表情のままだ。
「うそ」
 だって、玉座から落ちただけだぞ。
 確かに頭から落ちはしたが、これくらいで死ぬのか?
 ルルーシュが悩んでいると。
「あらあら。じゃあ、次の皇帝を決めなくちゃね」
 真後ろから聞こえてきた声にビクリと体が竦んでしまう。
「へぇ?ギネヴィア姉上?」
 気配もなく自分の真後ろには長女であるギネヴィアの姿。
「そうだね。早く決めなくては国民も心配するからね」
「はぁ?オデュッセウス兄上まで」
 こちらもいつの間にか気配もなく自分の隣にオデュッセウスの姿。
 もしやと思い、自分の周りを見渡せば、他の兄妹の姿もある。
「シュナイゼル兄上に、コーネリア姉上に、クロヴィス兄上にユフィまで、どうして?」
 どうして?というか、何時の間に?
「あらあら、細かい事は気にしてはいけないわ」
 うふふふと笑うギネヴィアだが、これは細かい事になるのだろうか?
「そうだよ、次期皇帝はドーンと構えていれば良いよ」
 ははははと笑うオデュッセウス。
 いつもならば軽く聞き流せるのだが、今日の言葉には不穏な単語が含まれていた。
「一つ質問しても良いですか?」
「なんだい。ルルーシュ」
「誰が次期皇帝なのですか?」
 先ほどの言葉が聞き間違いである事を祈りたい。
「そんなの、ルルーシュに決まっているだろう」
「・・・・・・はぁ?」
 何時の間に?
 ってか、どうして俺が!
「そうよ、ルルーシュが次期皇帝よ。というか、お父様がお亡くなりになったのだから、今から皇帝と名乗っても良いわよ」
 名案だわと喜んでいるギネヴィアに、オデュッセウスも同意している。
「お待ちください。順番から行けば、オデュッセウス兄上や・・・」
「私は皇帝になりたくないし、ギネヴィアだってなりたくないだろうし」
「だったら、シュナイゼル兄上が」
「そうだね、私がなろう」
 そこで初めて同意された事に、ルルーシュはホッとするものの。
「あら、ダメよ。シュナイゼルが皇帝では国民まで腹黒くなってしまうわ」
 だからダメ。
 うんうんと他の兄妹達までが頷いている。
「なら、コーネリア姉上かクロヴィス兄上が」
「私に戦場は似合うが、玉座は似合わん」
「私だって、玉座よりも絵筆の方が」
「それに、他の上位継承者も能力的にダメ。というか、最悪に近いわ」
 バッサリと残りの者達を切り捨てていくギネヴィアの言葉に、ルルーシュは何も言えなくなってしまう。
「でも、俺なんかが」
 いきなり皇帝になれと言われても。
「大丈夫よ。ルルーシュには才能があるわ。それに、文句を言う輩には私かオデュッセウスお兄様が制裁を加えるから」
 うふふふふと妖しく微笑むギネヴィアの姿に、絶対にこの人にだけは逆らってはいけないと本能が告げる。
「そうだよ、だからルルーシュは何も気にする事無く皇帝になりなさい。後は私やギネヴィアに任せないさい」
 ね?
 いつも優しいオデュッセウスの言葉に、ようやくルルーシュも頷く事ができた。
「優しい世界が造りたいんです」
「そうか」
「手伝ってくれますか」
「勿論だよ」
「勿論よ」
 オデュッセウスとギネヴィア。そして、他の兄弟たちも頷いた。




☆リクエストは、うっかり皇帝を殺してしまい皇帝の座をおしつけられるルルーシュ。
実はシュナイゼル以外は帝位につきたくなかったでした。
だけど、ルルーシュに皇帝を殺させることが出来なかったので、皇帝には自爆して頂きました(笑)

 

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