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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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約束の時【後編】

☆前編から10年ちょっと経っています。ルルーシュは適齢期(笑)




約束の時【後編】





「大きくなったね」
 ルルーシュの前には、幼い頃に約束した人。
 あの頃は、まだルルーシュの方が小さかったのに、今ではルルーシュの方が大きい。
 だけど、気持ちは変わらない。
 だって、好きになってしまったのだから。
「V.V.」
「覚えてくれたんだ」
 ニッコリと微笑む姿は、記憶の中と同じ人。
「当たり前だ」
 ぶっきら棒に言いながらも、嬉しさは隠し切れない。
「じゃあ、行こうか」
 差し出された手は小さいのに、伝わる強さは確かな存在を知らしめている。
「V.V.?」
 どこへ?
 そう問いつつも、本当はどうでも良かった。
 今度こそ、一緒にいられると思えば。
「シャルルの所だよ」
 妖しく笑うV.V.に、訳もなくドキドキしてしまう。
 それも、仕方がない。
 なにせ想い焦がれていた人なのだから。
 そこまで考えて、V.V.の言葉の意味を理解してしまった。
「父上?」
 この国に何人の『シャルル』なる人物がいるのかは分からないが、少なくともルルーシュの知っている『シャルル』は父親だけだった。
「そうだよ」
 ルルーシュの驚いた声にも動じる事無く頷くV.V.。
「どうして?」
 というか、何の用?
「ふふふ、紹介しようと思って」
「紹介って、誰を?」
 誰を紹介するのだろう?
「勿論、ルルーシュだよ」
「え?俺?」
「そう、ルルーシュを恋人だって紹介するんだ。良いよね?」
 聞いてながらも、否定は許されない力強さ。
「/////うん//////」
 恥ずかしいが、嬉しい。
 

 V.V.と向かった先は、謁見の間。 
 そこには、父親たる皇帝シャルルと、皇妃ながらも補佐として母マリアンヌもいる。
「兄、兄さん」
 V.V.を見た途端。いつもは威厳のある父が、驚きと共に慌てている。
「父上?」
 そんな父を始めて見たルルーシュが驚いていると。
「あらあら、まぁ」
 母であるマリアンヌも控えめながら驚いているようだ。
 だが、母の方は驚いているというよりは、楽しんでいる様にも見えるが。
「母上?」
二人の態度が、どうしても分からない。
何かあるのだろうか?
それにしても、自分達を見た時の父親の言葉。
『兄さん』これは、誰に向けての言葉だ。
「久しぶりだね、シャルル」
だが、ルルーシュの疑問は、直ぐに解決された。
「兄さん。なぜ、ルルーシュと?」
コードの継承と共に、どこか人と違う感覚を持ってしまったような兄と、最愛のマリアンヌの息子たるルルーシュ。
嫌な予感がする。
タラタラと皇帝が冷や汗を掻いている中、当のV.V.は悠然と微笑むと、
「ルルーシュを僕のお嫁さんにする事にしたんだ。だから、その報告だよ」
問題発言を落とした。
「なぁぁぁんとぉぉぉ」
グワァッと皇帝ともあろう人が、目を極限まで見開いて小さな少年を凝視している。
その光景は、傍から見れば滑稽だ。
だが、本人達は真面目らしい。
「あらあら。おめでとう、ルルーシュ」
そんな二人を放っておいて、アリアンヌは息子に祝福の言葉を与えていた。
「//////ありがとう//////」
照れながらも嬉しそうな息子の姿に、母としても微笑ましい。
「まぁりあんぬぅぅ」
だが、納得のいかないシャルルにとっては、問題発言だ。
愛しい息子は、嫁にも婿にも出さずに、ずっと手元に居てもらう予定だったのに。
「あら、陛下は息子の幸せを邪魔しますの?」
キラリンと光った瞳は、息子の幸せの邪魔をするようなら撲殺決定と物語っている。
「・・・・・・・・・」
コワイ。
だが、ここで引いてしまえば愛しい息子が離れてしまう。
グッと堪えて反対と示そうとしたのだが、
「それに、考えてもごらんなさい」
「?????」
ウフフフとマリアンヌは魅惑的に笑っている。
「V.V.がルルーシュのお婿さんになってくれたらルルーシュは、ずっとブリタニアの宮殿で暮らしてくれるのよ」
「!?」
「手放さなくてもすみますわ」
その言葉に、
「うむ。許そう」
コロリと態度を一編してしまった。
最愛の息子と同じ宮殿に住めるのならば、相手が実の兄だろうと構わない。
「良かったわね、ルルーシュ」
「母上」
「ありがとう、マリアンヌ」
実の息子と、未来の義理息子。
二人に母ですからと真面目に答えながらも、内心では『面白そうだから』そう思っているマリアンヌだった。





☆細かい矛盾は目を瞑って下さい。大きな矛盾はスルーでお願いします。
別名、マリ様最強話。
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