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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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兄弟

☆ロロとルルーシュは本当の兄弟です。
天涯孤独で二人っきりで暮らしています。
その他の設定は考えていません。






 そっとルルーシュが辺りを見回しながら薄暗い部屋に入ろうとした時、自分で明かりを付ける間もなく部屋が明るくなった。
「兄さん」
 そんな部屋の中央には、仁王立ちの弟の姿。
「ロロ」
 見つからない様に気を付けていたのだが、肝心の自室で待ち伏せされているとは思わなかった。
「またリヴァルさんと賭けチェスをしてたんだ」
 腰に手を当てて怒っている弟に、なんと言い訳をしようか頭の中で考える。
 幾つかのパターンが浮かんだが、どれも決定的に素晴らしいモノではない。
「えっと、だな」
 完璧主義者のルルーシュにしてみれば、中途半端な言い訳はしたくないのだ。
「兄さん」
 それでも考えていると、ロロの瞳が険悪なものに変わりつつある。
 ヤバイ。
 こうなれば、言い訳など無用だろう。
 絶対に聞かないのだから。
「ゴメン。どうしても断れなかったんだ」
 素直に謝るに限る。
「もう、本当に仕方ないな。一番悪いのはリヴァルさんかもしれないけど、兄さんにも責任があるんだからね」
 気の許している者には甘い兄は、いつだって無理難題を押し付けられる。
 いや、兄には無理難題ではなく、当たり前のことなのかもしれない。
 頭の出来が一般人とは違い過ぎるから。
 だからといって、納得できる事ではない。
「わかっている」
 ロロが口を酸っぱくしてまで言うのは理解できた。
 たった二人きりの兄弟なのだ。
 お互いにお互いしかいない。
 その分、絆は強い。
「リヴァルさんには、僕から言っておきますね」
 お仕置きが必要だから、兄さんには任せられない。
 ここは常識的に教育的指導は必要だろう。
 うん。
 そうしよう。
「あ~えっと、程々に?」
 なぜだかロロが話合いに行くと、数日間は相手が怯えまくるのだ。
 何をした?と聞いても、答えて貰えない。
「勿論だよ」
 ニッコリと笑った顔は、どこまでも嘘クサイ。
「・・・・・・・本当に、程々にな」
 すまないリヴァル。
 心の中で、親友に謝る。
「善処はします」
 善処はする。
 だが、大切な兄を悪の道に引きずり込むのはいけない。
 これは、キッチリと自覚して貰おう。


 綺麗で優しい兄。
 この人を守るのは僕の使命だから。
 



☆ほのぼのとした優しい話が書きたくなったので。
一話完結で続けるかも。
短くてすみません。

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