諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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片翼の天使 20
「スザク!」
半年振りに会った愛しい人。
ルルーシュは嬉しさを隠し切れない。
「ルルーシュ。会いたかった」
ずっと会いたかった。
誰にも邪魔される事なく傍にいる為にはどうしたら藤堂さんと話し合った。その結果が、ブリタニアの皇族に付き従う騎士制度を教えてもらったのだ。
これしかない!
そう思ってからのスザクの行動は迅速だった。
必要と思われる知識と立ち振る舞いを短期間で習得すると、本格的にブリタニアに行くための手続きに入った。
だが、予想外に英雄としての立場は重く、全てを清算する為に半年も掛かってしまった。
「どうして」
どうして来てしまったのだろう。
嬉しいと思う反面。凄く哀しかった。
「会いたかったからだよ。そして、一生君の傍に居たいと思ったから」
だから来たのだ。
全てを棄てても、ルルーシュが大切だから。
「何を言っているんだ!」
お前は日本の英雄なのに。
ココにいてはダメな人間なのに。
「ねえ、ルルーシュ。好きだよ、愛している」
「/////なっ/////」
「二度と離れたくないんだ」
だから傍にいさせて欲しい。
それはスザクの願い。
だが、
「俺だって。だけど、お前は・・・・」
「迷惑だった?嫌いになる?」
哀しそうなスザクの表情にドキリとする。
そんな訳ない。
スザクの事は、素直に嬉しい。
ただ、立場を考えてしまうと何も言えなくなってしまうのだ。
「俺は、俺は」
素直になりたいのに。
ルルーシュが黙り込んでしまっていると、それまで傍観者を決めていたシュナイゼルが一歩前に出た。
「本来ならば、私が口出しする事ではないんだろうがね。素直になれない弟に、お兄ちゃんが後押ししてあげよう」
「皇帝陛下?」
「違うよ、今はルルーシュのお兄ちゃんだよ」
ニッコリ笑う姿は、久しぶりに見た兄としての姿。
「兄上」
だからこそルルーシュも素直に受け入れられる。
「自分に正直になりなさい。人生は一度しかないんだ。ルルーシュが一番幸せになる未来を選び取りなさい。その為に権力が必要なら、お兄ちゃんがいくらでも貸してあげるから」
ブリタニアの皇帝の権力を、弟の為だけに使うと言い切る兄。
そんな兄の言葉は、素直に聞ける。
「分かりました。ありがとうございます、兄上」
皇帝ではなく兄に対する笑顔を向けると、ルルーシュはスザクの方に向き直った。
「スザク」
「うん」
「俺の騎士と、生半可な気持ちでは勤まらないぞ」
「分かっている」
何せ、今のルルーシュの立場は皇帝補佐だ。その立場から、狙われる事など多いだろう。
だからこそ、僕が守るんだ。
「では、お前を、俺の騎士として迎えよう」
スザクとならば、どんな困難にも立ち向かえるような気がする。
ルルーシュは笑顔でスザクに手を伸ばした。
「うん。じゃなくて、イエス、ユア ハイネスだったよね?」
差し出されたルルーシュの手を掴む。
白くて綺麗なルルーシュの手。
「そうだ。至らない点は、俺が修正してやる。だから、俺の傍から離れるなよ」
「イエス、ユア ハイネス」
嬉しさのためか、スザクの目に薄っすらと涙が浮かんでいる。
「めでたし、めでたしだね」
横で見ていたシュナイゼルは、弟の幸せそうな笑顔に自分もまた幸せな気持ちになった。
誰よりも幸せになって欲しい弟なのだから。
終わり
☆これでサイトの方は完結です。
長く(数ヶ月)お付き合いありがとうございます。
ちなみに、オフで出す予定のラストは大きく?変える予定です。
微EROも入れたしね。
終わり
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プロフィール
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伊月 優
性別:
女性
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