諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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デートは危険がいっぱい【前編】
注意!神楽耶と星刻には素顔&名前がバレてます。それを踏まえて本文へGO!
「ゼロ」
どこか思い詰めた表情の星刻が、次の打ち合わせをしていたゼロの元にやって来た。
「どうした?」
張り詰めた空気を纏っている事に緊急事態かと身構えたが、どうやら違うらしい。
「ココでは話し辛い。人目の無い所に移動しても良いだろうか?」
「分かった」
全面的に星刻を信じているので、戸惑うことなく頷いた。
「助かる」
そう言って、二人は別室へと消えていった。
そして、後に残されたC.C.、神楽耶、カレンは、
「怪しい」
「賛成ですわ」
「でも、星刻さんだし」
「甘い。甘いぞ!やつとて男だ!」
「ええ、巫女としての感がゼロ様の危機だと告げております」
「え?でも、星刻さんよ」
相手は星刻なのにとカレンは思うのだが、どうやら目の前の二人には星刻だからこそヤバイと映っているらしい。
「カレン、ヤツはゼロの素顔を知っている」
「うそ!」
何時の間にとカレンが叫べば。
「あら、私だって知っております」
神楽耶胸を張って言う。
「だからこそヤバイのだ。あの坊やは老若男女見境なしにモテルからな」
真実味のあるC.C.の言葉に、カレンは意味もなく頷いてしまった。
素顔を知っているなら、色んな意味でヤバイ。これは決定事項だろう。
「さて、私は共犯者として坊やを守るか」
「あら、私は妻として守りますわ」
「え?あ!なら、私は親衛隊長として守る!」
女性3人が決意を新たにしている頃、別室で仮面を脱ぎ捨てている(星刻には素顔がバレているので意味がないからだ)ルルーシュは、思い詰めた顔の星刻と対峙していた。
「どうしたんだ」
この緊張感は何だ?
戦場でもあるまいし。
「実は、その・・・・・」
歯切れの悪い言い方に、本当に何があったのだろうと心配にすらなる。
「星刻?」
「いや、どうすれば良いのか思い悩んで、天子様に相談したんだ」
「は?」
このガタイの良い男が、あの小さな少女に相談?
一体何を?
「ゼロ!いや、ルルーシュ」
星刻はルルーシュの両手を掴むと、
「な、何だ?」
「デートしてくれ」
真面目な顔で言い切った。
「ほわぁぁ?」
予想外の出来ことに、完全にフリーズしてしまった。
「寝ても覚めても君の顔が頭から離れない。天子様に相談したら、それは『恋』だと指摘された。それで今度は、どうすれば良いのか悩んでいたら、お互いの信頼関係を深くするためにも『デート』に誘うことを勧められたのだ」
だからデートしようと真面目な顔で迫る星刻。
確かに星刻のことは嫌いではない。
それどころか・・・・・・
「話は嬉しいが・・・・」
今の状況を考えれば、トップの自分たちが暢気にデートなどしていられない。
そう続けようとしたのに。
「そうか、嬉しいか。良かった。我々は両思いなのだな!」
「・・・・・・・・」
ウキウキと嬉しそうに言う星刻に、ルルーシュは何も言えなくなってしまった。
「それで、デートはどこに行く?ルルーシュの行きたいところで構わない。何なら神虎で相乗りデートでも構わないぞ」
「いや、それは遠慮したい」
一人乗りのナイトメアに二人で、それも一方の体格は標準以上だ。そんな狭いデートは嫌だ。
デートが確定しているのなら、妬けでも何でも良いから楽しみたい。
「残念だ。なら、どこに行く?」
二人で出かけられるなら、どこでも良い。
本当に嬉しそうな星刻に、ルルーシュも釣られて笑みが浮かぶ。
「そうだな・・・・」
自分が楽しめて、なおかつ星刻にも損にならない場所。
普段は必要以上に情報が駆け巡るのに、こういった場面では何も浮かんで来ない。
「どこでも良いんだぞ」
「ああ、だったら買い物にでも行かないか」
男二人でショッピングというのもなんだが、頑張って考えてくれただろう天子様に何か買っていくのも悪くない。
年下属性に弱いルルーシュは、無意識に考えてしまったのだ。
「ああ、構わない」
一方、デートさえできればどうでも良い星刻は、深く考えていなかった。
「決まりだな。俺の方は、一週間以内ならば何時でも良い。日程は星刻の方で決めてくれ」
ここ一週間くらいは、計算上では何も起こらないはずだ。
「分かった。今から行こう」
「はわぁ?い、今からか?」
急すぎるような。
「ああ、後日にすれば妨害が入るような気がしてな、早い方が良い」
天子様の話によれば、神楽耶殿あたりが妨害してくる可能性があると言っておられた。ならば、相手に考える時間を与えないのが、ベストの作戦だろう。
「妨害?よく分からないが、まあ、今からでも問題ないな」
特に予定などはないのだから。
「分かった。では、出かけよう」
楽しいデートの始まりだ。
☆久しぶりの星ルル。でも、ギャグだったりします。
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プロフィール
HN:
伊月 優
性別:
女性
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