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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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怪盗ゼロ

☆某マンガのパロです。
意味も無く書きたくなったので書いてみました。







 怪盗ゼロ。
 それは、世間を騒がすキザな泥棒。
 子供でも知っている泥棒だ。
 狙うはビックジュエルと呼ばれる宝石のみ。だが、数日もしないうちに持ち主に返される。
 世間では、愉快犯とも最後の義賊とも呼ばれている。
 それは、怪盗ゼロの狙った獲物の持ち主の中に裏で悪どい事をしている者が何人かおり、盗みが切欠で悪事が表ざたになった件数は数知れない。
 

「まだゼロが出たぜ」
 教室に入った途端、クラスメイトのリヴァルが嬉しそうに駆け寄ってきた。
 リヴァルは、大のゼロFANなのだ。
「それがどうした?」
 それに対してルルーシュは淡々としている。
「あのゼロだぜ。あーもう、一回くらい本物に会ってみたい」
 会いたいと叫んでいるリヴァルにウンザリしていると、
「何言っているんだ。相手は泥棒だよ」
 コツンとリヴァルの頭を叩いたのはスザクだ。
「痛いぞ」
 恨めしそうにスザクを見詰めるリヴァルに呆れながらも、
「泥棒は犯罪だ。犯罪者に会いたいなんてダメだよ」
 ルルーシュだって、そう思うでしょ?
 ニコニコとルルーシュの方を向いて同意を求めてくるスザクに、リヴァルとは別の意味でウンザリしてしまう。
「別に」
 犯罪は確かに良くないのかもしれない。だが、何かしらの理由があるならば仕方がない事だってあるのだ。
 だからこそ、リヴァルのように何も知らないのに肯定するのは間違っているかもしれないが、スザクのように何も知らないのに悪と決め付けるのもどうかと思う。
「でもよ、ルルーシュの家なら狙われそうだよな?」
 リヴァルの言う通り、ルルーシュの家は裕福だった。
 ゼロが狙ってもおかしくない様な宝石がゴロゴロとしている。
「確かにね。気を付けなきゃダメだよ」
 その言葉にスザクも気になったようで、心配そうにルルーシュを見ている。
「大丈夫だ。それに、ゼロが人を傷付けたという話は聞かないしな」
 そう、ゼロが一般人に受けるのは、今まで誰も傷付けていない事も要因だった。
 鮮やかな手際で、誰も傷付けず宝石だけを盗んでいく。
 どこかの新聞だか雑誌だかで、怪盗ゼロは芸術家だと称していたような記事まで書かれていた。
「まーな。だからこそ、会ってみたいぜ」
「君は、まだ言うのかい。それよりも、ルルーシュは本当に気を付けてよね」
 君って、おっちょこちょいだから。
 目が真剣に語っている。
「体力バカのお前と一緒にするな」
 確かに体力は少ないが、そこまでおっちょこちょいだとは思わない。
 もっとも、ルルーシュ本人だけが思わないのであって、友人達はルルーシュがいかに抜けているか身を持って知っている。
「そうは言うけどね」
 心配だよ。
「心配ない。何も起こらないさ」
 
 
 それは、今朝の出来事だったのに。
 目の前には、世間を騒がす怪盗ゼロ。
 どうして、こんな事になったのだろう?
 ルルーシュが優秀すぎる頭で考えても分からない。
「オヤオヤ、館の皆様には眠って頂いたと思ったのですが」
 グルグルとした思考を破った柔らかなゼロ言葉。
「お前が怪盗ゼロか?」
 このご時勢に、真っ黒の服装に真っ黒のマント。全てがゼロだと物語っている。
「世間では、そう呼ばれているらしいですね」
 ちょうど月が隠れてしまい、お互いの顔が見えない。
だが、声の感じからして若い男だという事が分かる。下手したら、ルルーシュとそう変わらない年齢かもしれない。
「家に何の様だ?」
 怪盗ゼロの目的など一つに決まっているが、それでも聞きたかった。
 いや、この怪盗の声を聞いていたいと思ってしまったのだ。
「これは可笑しな事を聞きますね。私は怪盗。物を盗む事を生業としております」
「だが、直ぐに返す」
 本当の泥棒なら返さないはずだ。
 愉快犯でもない限り。
「目的のモノではありませんでしたからね」
「目的?」
 やはりゼロには目的があるのだ。
 知りたい。
 初めて会った。それも相手は泥棒なのに、ルルーシュはゼロの事が知りたいと思ってしまった。
「それは・・・・・言えません」
 言う訳にはいかない。
 言えば巻き込んでしまう。
 暗くて顔は見えないが若い男。
 だが、自分に良く似た声は綺麗で、惹き付けられる。
 自分には目的があった。それを人に悟られるわけにはいかないのに、この相手には言いそうになってしまった。
 ゼロが苦笑していると、隠されていた月が雲の中から現れ、二人の姿を照らし出す。
 
 
「な!」
「え?」
 そこには瓜二つの同じ顔。
 違いと言えば、ルルーシュの方が優しそうな感じがするのに対して、ゼロの方は精悍な感じがするくらいだろう。
 自分と同じ顔に驚いたまま見詰めあう二人。
 
 
 だが同時に、やっと会えたという喜びが二人を襲った。





☆続きません。 
本当に何も考えなく浮かんだネタなので、続きは書かないと思います。
現実逃避したいと思ったら浮かんだネタ。
 
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