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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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漆黒の闇【おまけ】

☆「おまけ」です。オデュ兄様を出したかっただけ。この兄は、多分白い方が多いと思われます。
でもって、スザクさんに少しだけ優しくないです。

それでも良い方だけ↓へGO






「お待ちください」
 世界を手に入れようと繋がった手を見ながら、待ったの声を掛けるのは枢木スザク。
 この世で、姉弟の一番の敵。
「不敬ですよ」
 ギネヴィアがキッと睨みつけるのだが、
「皇帝陛下からは何も聞いていません」
 スザクとて引く訳にはいかない。
 やっとラウンズのセブンになったのに、ここで皇帝が変われば、自分の地位もなくなってしまう。
「なら、聞けば良い」
あの父は、自分が本性を見せたときに喜んでいた。
『お前は、ブリタニアそのものだ』と。そんな父ならば、棄てられた身ながらテロリストの首領になり、ブリタニアを脅かすほどの地位を築いたルルーシュも気に入るだろう。
父に聞いたところで、何も変わらない。
その事を、思い知れば良い。
「オデュッセウス様も、構わないのですか?」
余りにも堂々としているギネヴィアでは話にならないと、矛先を変えた。
「私かい。そうだね、ギネヴィアなら相応しいと思うよ」
政治の舞台に出る事を嫌がっていた妹が、昔から牙を隠しているのは知っていた。
そのギネヴィアが守りたい者を得て動こうとしているのだ、兄としては賛成するのがベストだろう。
それに、皇帝などという厄介事を引き受けてもらえるのならば、余計に大賛成だった。
「枢木スザク。ラウンズは皇帝自らが決めるわ。私のラウンズに、お前はいらない」
愛しい弟を傷付けた者が、私のラウンズにいるなど虫唾が走る。
「・・・・・・・・・」
「他の者達は、私に着いて来ると言うのならば受け入れます。私を受け入れられないのでしたら去りなさい」
彼らに匹敵する身体能力の持ち主は少なくないが、皆無ではない。
探せば見つかるだろう。
ルルーシュが政務に携わるのならば、国籍を問わずに探すだろう。ならば、なお一層簡単に見つかるはずだ。
「ルル様の傍にいる」
先に答えたのはアーニャだ。
その瞳は、仮面を脱ぎ捨てたルルーシュに釘付けだった。
そして、その瞳は見つけたという歓喜に満ちている。
「アーニャが残るなら、私も残ります」
人見知りの激しいアーニャが気に入っているのなら、まず間違いはない。
信じても良いだろう。
「ウフフフフ。そうね、貴方達ならば構いません。私のラウンズとして、これからも頼みます」
「「イエス、ユア マジェスティ」」
 新しいラウンズ。
 その姿を満足そうに見詰めていると、
「さあ、ルルーシュ。新しい世界を造りましょう」
 ルルーシュの望む世界を造ろう。
「はい。姉上」
 

 

微笑みあう姉弟の下で、新たな世界が始まる。




☆私の書く第一皇女様は曲者さん。
黒いけどルルの事だけが大好きな人。

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