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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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ドリーム

☆この話は、20万HITの部屋にある「艶花」の続きです。
酔ったルルーシュをC様が部屋にお持ち帰りした所から始まります。




「C.C.?」
 コテンと首を傾げて見詰める姿は、酔っている事も相まって艶やかだ。
「な、なんだ」
 数百年生きた魔女とて、所詮は元は人間。
 荒波に揉まれてきたC.C.だが、酔ったルルーシュの破壊力は想像以上だった。
 仄かに色付いた頬。
 繰り返される荒い呼吸。
 ハッキリ言って、押し倒したい。
 童貞相手に楽しめるとは思わないが、押し倒したいものは押し倒したいのだ。
 モンモンと考えていると、
「スキ?だ?」
 ルルーシュから出た言葉は、理解不能だった。
 いや、言葉の通りに受け止めれば愛の告白だろう。
 だが!
「何で疑問系なんだ?」
 そう、疑問系。
 告白を疑問系でする男など問題外だったはずだ。
 今までなら、一笑して睨みつけて終わり。
 だが、同じ事をルルーシュにするには気が引ける。
「えっと、何で?あれ~?」
 何でだろう?
 深く考えようとしても、頭がフラフラとして思考が上手く纏まらない。
「酔っ払いめ」
 元々アルコールに強そうには見えなかった。
 だからこそ、敢えてアルコール度数の高いカクテルを選んだのだ。
 だが!
 自分が被害を受けるとは想定外だった。
「酔ってない」
 ムッとしながらも、頬を膨らませて怒っている姿は、誰がどうみても酔っ払いだ。
 それも、自覚なしという一番厄介なタイプのようだ。
「思い切り酔っている。私が言うのだから間違えない」
「え~。C.C.の勘違いじゃないのか?」
 コテンと、またしても首を傾げて見せるルルーシュに、C.C.の忍耐も限界に達しようとしていた。
「どこを、どうみても立派な酔っ払いだ。酔っ払いは酔っ払いらしく、素直に寝ていろ!」
 こんな子羊を酔ったまま放置すれば、取り合う団員達により間違いなく血を見るだろう。
「子ども扱いするな」
「子供だ」
 私から見れば子供だ。
 いや、赤ん坊に近い。
 まったく、童貞の酔っ払いはタチが悪い。
「C.C.の意地悪」
 段々と口調まで子供っぽくなっているルルーシュに呆れながらも、
「意地悪で結構だ」
 魔女が意地悪なのは当たり前だ。
 フン。
 C.C.が鼻で笑うと。
「でも、スキ」
「・・・・・・・・・・はあ?」
 コイツの思考回路はどうなっているんだ。
 いや、酔っ払いの戯言か。
「スキだ」
「オイ」
 酔っ払い。
「本当にスキだ・・ぞ・・・」
 そこまでが限界のようで、ルルーシュはクタリとベットに倒れこんだ。
「ルルーシュ!」
 慌てて駆け寄るものの、気持ちよさそうに眠っている。
 その姿にムカっとしながらも、
「私を慌てさせるなど、さすが私の魔王だな」
 気持ち良さそうに眠るルルーシュを見詰めながら、C.C.は優しく囁く。
「今日の事を覚えていたら楽しいのだが、どうせ忘れるんだろうな」
 こういった勘は外れない。
「せめて今日くらいは、優しくしてやろう」
 この年になってまでトキメキを与えてくれた礼として。
「お休み、私の魔王」
 言葉と共に、優しい口付け。
 

 今だけは、良い夢を。




☆Cルル?でも、反対ではないはず?
C様も、やっぱり覚えていて欲しいのかな?
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