忍者ブログ

諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

[244]  [243]  [242]  [229]  [241]  [240]  [239]  [238]  [120]  [237]  [236

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

漆黒の闇【前編】

☆注意!この話の中に暴力的な部分があります。苦手な方は読まないで下さい。
あと、シュナイゼルFANの方も読まないでね。扱いが酷いから。






 オデュッセウス兄上と中華連邦の天子との婚姻を控え、シュナイゼルは何時になく忙しい毎日を送っている。
 それでも何とかこなしていると、執務室に響き渡るノックの音。
「どうぞ」
 基本的に重要な用件意外には、この部屋まで来ない。
 ならば、自分の採決が必要な問題なのだろう。
 何気なしに答えたのだが、扉から現れたのは意外すぎる人物だった。
「え?」
 滅多に感情を顔に出す事のないシュナイゼルですら、驚きを隠せない人物。
「御機嫌よう、シュナイゼル」
 妖艶に微笑んでいるのは、一番上の姉。
「ギネヴィア姉上?」
 まさかと思いつつも、見間違いでなければギネヴィア姉上だ。
「ええ、他の人物に見えるなら眼科へ行く事をお勧めするわ」
「大丈夫ですよ。驚きはしましたが、ギネヴィア姉上にしか見えませんから」
 だからこそ驚いたのだが。
 なにせ、本国から出る事のない人で有名なのだ。
 兄上の婚姻の為に来ている中華連邦で会うとは思わなかった。
「良かったわ。残念な事に著名な眼科医とは知り合いではないから。勧めたくても勧められないのよね」
「進めなくて結構ですよ」
 眼科に行く予定はない。
「あら、残念。でも、貴方が行くべき所は医者の元ではないわね」
「何のことです?それよりも、どうしてココに?」
 この姉が本国から出たのは、初めてはないだろうか?
「貴方に聴きたいことがあったの」
「私に・・・ですか?」
 この姉が聞く?
 何を?
「そう、貴方によ。貴方の子飼いがナイトオブセブンになったのは知っているわよね」
「枢木スザクは私の子飼いではありませんが、勿論知っていいますよ」
 イレブンでありながら、ラウンズの地位に着いたのは元特派の一員だ。
「あの男が、どうしてラウンズになれたか知っているかしら?」
 言葉だけ見れば問いかけなのだが、ギネヴィアの瞳は鋭さを増している。
 一切の嘘を見抜いてしまいそうな激しい瞳。
「さあ?功績を称えられたからでしょう」
 ゼロを捕まえたというね。
 誰でも知っている事実だ。
 ただ、一介のテロリストを捕縛するだけでラウンズというのは行き過ぎかもしれないが、皇帝である父が決めた事に反論を唱えるつもりもない。
「そう、その功績が問題だと知っているかしら?」
 ウフフフと、浮かべる笑みは妖艶でありながらも、どこか恐ろしいものを感じる。
「申し訳ありませんが、私には分かりません」
 ふと脳裏に過ぎったのは、この姉が数多くいる兄弟の中で可愛がっていたのは1人だけだったという事だ。
 自分も可愛がってはいたが、この姉の可愛がり方は群を抜いていた。
「あのラウンズは、あの子を傷付けたわ」
 これは許せない事よ。
 そう目が訴えている。
 だが、
「ルルーシュは8年前に亡くなりました」
 いかに枢木が人間離れしていようと、死んだ人間を傷付ける事はできない。
「嘘つきな子ね」
 ギネヴィアに掛かっては、シュナイゼルといえども子供扱いだ。
「残念な事に、嘘を付いた覚えはありませんが」
「あら、なら本当に知らないのかしら?」
「何が言いたいのですか?」
 何が言いあいのか、本当に分からない。
 ただ、この姉に恐怖を感じるだけで。
「使えない子ね。もう少し役に立ってくれると思ったのに」
「申し訳ありませんね」
 シュナイゼルが恐怖を誤魔化すように苦笑すると、
「なら必要ないわ」
「え?」
 ギネヴィアの手には小型の銃。
 銃口は淀みなくシュナイゼルに向かっている。
「さようなら」
 一発の銃声と共にシュナイゼルの体が傾いた。
「どうして」
 崩れ落ちながらも、言えたのはそれだけだった。
「だって、貴方ったら使えないから。もっと役に立つ子だと思っていたのに。それに、あの子を傷付けた枢木スザクは、貴方の子飼いだもの。責任を取るのは当たり前でしょ」
 悠然と微笑みながらも、ギネヴィアの瞳には狂気が浮かんでいる。
「あの子を傷付けた責任は重いのよ。もう、聞こえていないでしょうけどね」
 ウフフフと笑いながら、シュナイゼルの執務室から出て行く。
 あとに残されたのは、動かなくなった弟だった者。
「さあ、あの子を迎えに行きましょう」
 
 
 愛しい愛しいルルーシュを。





☆この話は、30万HITの部屋にある「反逆のオデュッセウス」&皇族ルルのところにある「時は来た」のギネヴィアヴァージョンとし考えましたが、オデュッセウス兄様より黒い(汗)
姉上がマジに黒いよ。
ただ個人的には、姉上のウフフフフの回数が少なくて悲しかった。次回は、もう少しウフフフフの回数を増やしたいな。そうすれば黒さも撤回できるかも?

PR

漆黒の闇【中編】 HOME 両手に花を【後編】

カウンター

プロフィール

HN:
伊月 優
性別:
女性

活力になります

管理用

アクセス解析


ジオターゲティング

検索避け

忍者ブログ [PR]
Template by repe