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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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楽しい?キャンプ

☆ロロルル(皆で合宿。ジノ・アニャ参加。トラブル続きで、一番生活力があるのがルル)




楽しい?キャンプ




 今日は生徒会長主催の合宿。
 それがなぜか、親睦を兼ねてのキャンプとなった。
 会長曰く、共同作業が、親睦を深めるのに最適だというのが理由だ。
 これ以上親睦を深めてどうするのだろう?
 ルルーシュがボンヤリと考えていると。
「はーい。注目!」
 ミレイの言葉に、キャンプに参加した面々の視線が集まる。
「では、今からキャンプを始めたいと思いまーす。だけど、非常に残念ではございますが、私は用事が入ってしまったので、ここでリタイアしまーす」
 ミレイの言葉は、ルルーシュにとっては死活問題だ。
「会長!だったらキャンプ自体を延期にしましょう!」
 ハッキリ言って、残されたメンバーをルルーシュ1人で捌く自信がない。
「えー。でも、ジノ君やアーニャちゃんが楽しみにしてるのにー」
 不満だという顔をしているミレイの隣で、なぜか参加しているラウンズの2人。
 ジノとアーニャも顔を頷いている。
「そうですよ、ルルーシュ先輩」
「やる」
 ニコニコと犬のように喜んでいるジノに、薄っすらと微笑んでいるアーニャ。
 確かに、この2人は続行を望むだろう。
 ラウンズに決まった休みがない。
 今回は、仲間1人を売って得た休みなのだ。
 今頃ナイトオブセブンは、3人分の仕事に追われている事だろう。
「無理だ」
 どう考えても無理としか言えない。
「でもよ、ルルーシュ」
 ルルーシュのキッパリした言い方にシュンとしてしまったジノとアーニャを見兼ねたリヴァルが助け舟をだした。
 が、
「黙れ、リヴァル。甘えだけでは生きていけない!」
「大げさだな」
「どこがだ?会長が居なくなったとしよう」
「うんうん」
「このメンバーで、誰が、何ができると思う?」
 反対に問われてしまって、これにはリヴァルも困ってしまう。
 何ができると言われて、自分には何ができるだろう?
 テント位なら張れるか?
 といっても、実際にテントを張ったことなどない。
 それよりも、他のメンバーはどうだろう?
 ジノ・・・・・力が有るが一般常識に欠けている。
 アーニャ・・・・・多分、会話が通じるか不明。
 シャーリー・・・・・努力は認めるけど、戦力にはならない。
 ロロ・・・・・・多分、マシ?
 ルルーシュ・・・・・完璧
「ルルーシュの負担が増えて、グダグダになります」
 ははははとリヴァルの力ない乾いた笑い。
「そうだ!このメンバーでキャンプなどは無理だ!」
 いくら会長が無茶をする人だと分かっていても、一般常識もあれば、基礎知識もあるし、家事もできる。
 会長が参加するならと、嫌々許可をしたのだ。
 今更、逃げて貰っては困る。
「はーい。話の決着が付いた所で悪いけど、キャンプ続行は会長命令よ。ルルちゃんの我が侭は聞きません」
 じゃあねー。
 それだけ言うと、軽快に手を振って帰って行ってしまった。
「理不尽だ」
「まあまあ。俺も、できるだけ手伝うからさ」
「ルル、私も手伝うよ」
「兄さん」
 リヴァルとシャーリーとロロに慰められている間、ラウンズの2人は、勝手気ままに歩き回っていた。


 そして、予想通りの悲劇。
「キャー。テントが!」
「あれ?この杭って、どこに使うんだ?」
「あはははは、庶民のキャンプは面白いな」
「記録」
 背後から聞こえて来た声を、敢えて無視すると。
「兄さん、大丈夫?」
 心配そうに覗き込んでくる、偽りの弟。
「ロロ」
「顔色が悪いよ?」
 その顔は、心配で仕方がないと物語っている。
「大丈夫だ」
「でも」
「俺が作らないくては、食事に有り付けない」
 そうなのだ、この中でまともに料理ができるのはルルーシュだけだった。
 もっとも、テントを張る指示を出したのもルルーシュなら、その為のレクチャーもしてきた。
 なのに、なぜ背後から悲鳴が聞こえるんだ?
 見なくてはいけないのに、見たくない。
「僕も手伝うよ」
 本当なら、テント作りの方へ回れと言われていたが、ルルーシュの方が気になってしまう。
 いや違う。
 この大好きな兄の傍に居たいのだ。
「分かった。だが、刃物には気を付けるんだぞ」
「うん」
 兄にとっては、兄弟ごっこでしかないのだろう。
 だが、ロロには十分過ぎるほど嬉しかった。
 今の自分にとっては、ルルーシュは掛け替えのない自分の家族。
 その家族と一緒の作業ができるのだから。
「ありがとう、ロロ」
 疲れている自分を気遣って、こちらに来てくれたのだろう。
 偽りの弟だが、最近では本当の弟のように愛しい。
「そんな。僕は、その」
 兄さんの傍に居たかっただけで。
「ロロが居てくれて、助かるよ」
 今もそうだが、色々と心の負担が軽くなったような気がする。
「兄さん」
「これからも、一緒に居よう」
 弟という存在も悪くない。
「はい。兄さんのことは、僕が守るから」
「期待しているよ」
「うん」
 絶対に、絶対に、兄さんだけは僕が守ってみせる。  




☆リクは合宿だったんですけど、勝手にキャンプに変えてしまいました。
ゴメンなさい。
 

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