忍者ブログ

諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

[168]  [167]  [166]  [164]  [163]  [162]  [161]  [92]  [160]  [159]  [158

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

喜んで貴方の下僕になろう

 初めて見たときの驚きは半端ではなかった。


 ラウンズ専用の待合室に現れた1人の少年。
 全身を漆黒で纏めた姿が先に目に飛び込んできた。
 その日、待合室に居たのはアーニャとジノの2人だけだった。
「今日からナイトオブゼロを名乗ることになった。私の事はゼロとでも呼んでくれ」
 漆黒の髪はどこまでもシットリとしていて、アメジストの瞳はどこまでも高貴な輝きを放って・・・・・ 
 アメジストの瞳?
 それは皇族にのみ許される色。
 って事は?
「ルルーシュ様」
 珍しく感情の篭った声でアーニャが呟いたのが聞こえた。
 ルルーシュ?
 それは噂に聞いたことがある黒の皇子の名前。
「皇族ってことか」
 皇族がなぜラウンズにとか、ナイトオブゼロってどういうことだとか、色々思ったことは多いがそれよりも。
「惚れた」
 完璧に一目惚れだ。
 今までの人生の中で、これほどの美人に会ったことなどない。
 ジーっとゼロを見つめていると、
「何か用か?ヴァインベルグ卿」
「名前を教えてください」
 やぱり本人から聞きたいし。
「ゼロだ」
「やっ、そっちの名前じゃなくて本名です」
 アーニャの呟きが正しいのならば、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア殿下のはず。
「ゼロだ。ラウンズの一員であるときは、これ以外の名を名乗る予定はない」
「でも、」
「くどいぞヴァインベルグ卿」
 鋭い瞳に睨まれてしまえば、それ以上言葉が出なかった。
 上に立つものだけが持てるオーラ。
「はい。分かりました」
「分かれば良い」
「だけど、私の事はジノと呼んでください」
「・・・・・・・・・」
「ジノって呼んでください!」
 コレだけは引けない。
 これから先、ずっとヴァインベルグ卿と呼ばれるなんて我慢できない。
「私は煩い男だ嫌いだ」
「私には当て嵌まりません」
 白々しいジノの言葉にゼロは呆れながらも、
「バカも嫌いだ」
「私もです」
「お前は私の役に立つか?」
「絶対に立ってみせます」
 貴方の役に立ってみせます。
「ククク、面白い。期待しているぞジノ」
「ハイ!」
 初めて呼ばれた名に、ジノは顔が赤くなるのが分かった。
 たかが名前を呼ばれただけなのに。
 それだけで嬉しくて仕方ない。


 その日、ジノの運命が大きく変わった。




☆たぶん、ジノルル。
ジノ君の一目惚れです。 
 

PR

アーニャのお茶会 HOME プレゼント

カウンター

プロフィール

HN:
伊月 優
性別:
女性

活力になります

管理用

アクセス解析


ジオターゲティング

検索避け

忍者ブログ [PR]
Template by repe