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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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恋人

☆ロイルル 騎士皇女で「お互いの秘密」の続き?
ルルーシュは16歳になってます。




恋人




 ロイドの決意から数年。
 ルルーシュは16歳。
 華やぐ可憐な乙女と成長していた。


「もう良いよね」
 誰にとも言わない独り言。
 ここ最近のロイドには、良くある風景だった。
 それも、仕方がないのかもしれない。
 10年以上想いを寄せていた相手が、花も恥らぐ乙女へと成長したのだ。
 今まで我慢していた自分を褒めたいくらいだ。
「よし、決めた!」
 もう我慢できない。
 本来、騎士ならば我慢するのだろうが、生憎と普通とは縁遠い性格なのだ。
 ロイドは1人で決意すると、ウキウキとアリエスの離宮へ向かった。


「ルルーシュ様」
 目的の人物は、花に囲まれた庭園の中で優雅にお茶を飲んでいた。
「ロイド」
 1人でお茶を飲んでいる姿は、可憐で美しい。
 だが、ロイドの姿を見た瞬間に、可憐な乙女が、1人の少女と化す。
「あは、おはようございま~す」
 時刻は既に2時を過ぎようとしている、既に『おはよう』の時間でもなければ、騎士が主の下に来る時間でもない。
 普通から考えれば遅すぎる。
 それでも、ルルーシュは気にしないし、ロイドも気にしない。
 それが二人の関係だった。
 どんなに遅くなっても、ロイドは毎日ルルーシュの元へ来る。
 ルルーシュは日常生活をこなしながら、ロイドが来る事を待つ。


 そんな関係を、2人は気に入っていた。
 少なくとも、この時までは。


「おはよう、ロイド」
 私の騎士。
 そう言ってルルーシュが差し出すのは白く美しい右手。
 いつもであれば、ロイドはルルーシュの右手を恭しく取り、綺麗な甲に口付ける。
 それは、1年くらい前からの習慣だった。
 だが、今日に限ってロイドは右手を取っただけで、口付ける気配がない。
「ロイド?」
 不思議に思ってルルーシュがロイドの方を見上げれば、そこにはニコニコの笑顔。
「ねえ、ルルーシュ様」
「なに?」
 どうしたのだろう?
 ルルーシュが首を傾げていると、
「我慢するのを、止めちゃおうかと思うんです」
「何か我慢していたの?」
 ロイドが我慢していたなんて知らない。
 ロイド本人からも聞いたことがないし、周りの者達からも聞いた事はない。
「はい」
 キッパリと頷くロイドに、ルルーシュが不安そうな顔を見せる。
「そう。その・・・・・」
 ルルーシュが言葉に詰まっていると、ロイドはニコニコしたままポケットの中から取り出したものを、ルルーシュの右手の薬指に嵌めた。
「契約です」
「え?」
 薬指に嵌められたのは、細身の綺麗な指輪。
 使われている宝石はアメジストだろう。
 小振りだが綺麗な輝きを放っている。
「本当は、左手の薬指に嵌めたかったけど、それは後のお楽しみにしたいから、今はコチラに嵌めました」
「え、えっと、その、」
 上手く言葉が出てこない。
 ルルーシュが戸惑っていると、
「僕と付き合ってくれますか」
 ニッコリと微笑みかけるロイドに、
「はい」
 ルルーシュは見惚れながら頷いた。
「来年には左手の薬指に着ける指輪をプレゼントしますね」
 だから、今はコレで我慢して下さい。
 いつもは甲にする口付けを、ロイドは敢えてプレゼントしだばかりの指輪にした。
 それを、余りの急展開にボーとしてしまっていたルルーシュは、モロニ見てしまった。
「////////////」
 恥ずかしいやら嬉しいやらで、ルルーシュは真っ赤になっている。
「愛しています。私の姫君」
 嬉しそうにロイドが微笑んだ。





☆16歳ならOKですよね。それとも、やっぱり17か18までは待たせた方が良かったのかな?
伊月的には、16で告白。17でプロポーズ。18で結婚を考えています。
でもって、プロポーズから結婚までに1年掛かるのは、ルル溺愛の兄&姉達が妨害するからです。
しまった!想像したら書きたくなった(ヤバイ)
騎士皇女のお題で全部書けるかな?
真剣に考え中。
 

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