諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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時は来た 【前編】
☆この話は、30万HITの部屋にある「反逆のオデュッセウス」の続きになります。
先に「反逆のオデュッセウス」を読まないと話が分からないと思います。
オデュッセウスと天子様の婚姻はなくなってます。その直後位の話なので、誰もオデュッセウスの顔は知らない。という事を頭に入れて話へGO。
ルルーシュが幹部に呼ばれて行くと、そこには有り得ない人物がニコニコとルルーシュの事を待っていた。
「・・・・・・・・・・」
なぜ?
突拍子もない事に弱いルルーシュは、その人物を前に固まってしまった。
「やあ」
だが、固まっているルルーシュとは対照的に、衝撃を与えてくれた人物は気軽に挨拶してきた。
「な!」
その姿や態度は、8年前と変わらない。
一瞬、昔に戻ってしまったような感覚に囚われたが、ココは蓬莱島だ。
ブリタニアではないのだ。
そして、自分はリーダーのゼロなのだ。
優しさは思い出と共に棄てた。
今更、目の前の人物に動揺しても始まらないのだ。
「なんの御用ですか、オデュッセウス・ウ・ブリタニア殿下」
ゼロの言葉に、見守っていた黒の騎士団の団員達からどよめきが起こった。
つまり、皇族だと知らずに通していたのか。
仮面の下でルルーシュが「チッ」と舌打ちするが、幸いなことに誰にもばれていない。
もっとも、バレても気にしないが。
「え?だって、この人」
ルルーシュの言葉に人一倍オロオロとしているのは、珍しくカレンだ。
「どうした?」
カレンのうろたえ方は、他の団員達とは違うようだ。
「だって、この人、ゼロの兄だから合わせて欲しいって」
ルルーシュがブリタニア人だと知っていたカレンは、何も疑う事無く連れてきてしまった。
「なに!」
確かにルルーシュにとっては兄かもしれないが、ゼロにとっては敵になる。
「やあ、我慢しきれなくて来てしまったよ」
ははははと笑う姿は、緊張感の欠片もない。
ココが敵の本拠地だと分かっているのだろうか?
昔から、自分には優しかった兄。
だが、今は敵でしかない。
優しさは捨てなくてはいけない。
「無事に帰れると思わないで下さい」
この人まで手に掛けなくてはいけないと思うと、自然に手が震えてしまう。
だが、ゼロとしてはココで立ち止まるわけにはいかないのだ。
「どうしてだい」
分かっているのか、いないのか。
昔からオデュッセウスはマイペースな人だった。
だが過去に一度だけ、この優しかった兄が怒ったのを見た事がある。
あれは、自分に刺客が向けられ大怪我をした時だった。
偶然この兄に助けられた。
その時、自分に差し向けられた刺客に対して、この優しい兄が向けていたのは恐ろしいまでの殺気。
そこでルルーシュは気を失ってしまったが、あの刺客はどうなったのだろう?
次に目を覚ましたのは、自室のベットの中だった。
「大丈夫かい。ルルーシュ」
向けられていたのは、いつもと同じ優しい瞳。
訳もなく大泣きしてしまった。
そして数日後、母に対抗意識を燃やしていた皇妃が亡くなったという話を聞いた。
あれは、関係あったのだろうか?
だが、今は敵同士なのだ。
馴れ合うわけにはいかない。
「ここが黒の騎士団の本拠地だと分かっていて来られたのですか?」
シュナイゼルやコーネリアと違って、この凡庸な兄は表に出なければ敵対する事もないと思っていたのに。
なぜ来られたのですか?
来て欲しくなかった。
敵対したくは無かったのだ。
「う~ん。黒の騎士団とかは関係ないかな」
「・・・・・はぁ?」
では、なぜ?
「だって、ここに大切な弟が居るからね。合いに来たんだ」
ニコニコと嬉しそうなオデュッセウスの言葉に、二の句が告げれない。
「なんの事ですか?」
というか、ココで何を言うんだ!
周りには団員達も居るのに!
「シュナイゼルには、表舞台から降りて貰うことにしたよ」
「え?」
「君の為に私がブリタニアを手に入れてあげよう」
まるのでバーゲン品でも買って来よう的にのほほんとしている。
だが、よく聞けば内容は衝撃的だ。
「本気ですか?」
現皇帝であるシャルルには、数多くの子供が居る。
たとえ目の前の人物が第一皇子だとしても、皇位継承権は第一ではない。
この凡庸な兄の皇位継承権は、それ程高くなかったはずだ。
その兄が、ブリタニアを手に入れるという。
不可能に近い。
「本気だよ。その証拠に、シュナイゼルには表舞台から既に降りて貰った」
「え?本当に?」
あの切れ者の兄が?
「本当だとも。それに、一桁台の皇位継承件を持つ人物達は、全員拘束してある」
「そんな!」
そんな事、信じられない。
「後は父上に退位して頂くだけだよ」
「信じられません」
そんなこと信じられるはずがない。
「う~ん、困ったね。信じて貰うしかないんだけどね」
「ですが!」
「だったら、父上の首でも持ってこようか?」
ニコニコとしながらも、物騒なオデュッセウス言葉
☆長くなりそうなので、ココで切ります。
続きは、今日中に書き上がれば良いな・・・・・
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