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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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別れたら好きな人 6

 付き合うかを決める為のお試し期間。
 そう思っているのは、本人達だけだった。
 誰に言わせても、付き合っていると断言できる二人だ。
 休み時間になると、ルルーシュの元に訪れるジノ。
 生徒会活動中も一緒に行動している。
 というよりは、ジノがルルーシュの後を付いて離れないのだ。
 休みの日も、一緒に出掛けている。
 それこそ、四六時中一緒に居る。
「本当にジノと付き合っていないの?」
 学園では、ジノとルルーシュは公認の仲だ。
 だが本人達は、まだ付き合ってはいないと言う。
「どうしたんだロロ?」
 ルルーシュが自宅の部屋で寛いでいると、神妙な顔をしたロロが入ってきた。
「ジノと付き合っていないの?」
 再度、同じ言葉しか出てこない。
「ロロ?」
 本当に、どうしたんだろ?
「兄さん。答えてよ」
 ハッキリ言えば、毎日ジノに聞かされる惚気。
 兄の方も、家での態度は変わらない。
 ただ、兄弟で一緒に出掛ける回数がグンと減った。
 それに寂しく思っていたのだが、本人達は付き合っていないと言う。
 大きく矛盾しているように思う。
「付き合っていないぞ」
 何を当たり前の事を聞いてくるんだろう?
 ルルーシュが首を傾げていると、
「兄さんとジノの行動って、どう見ても付き合っているようにしか見えないんだけど」
 この天然な兄は、どうも気が付いていないようだ。
「そうなのか?でも、付き合ってはいない」
 まだ付き合っては居ない。
 ただ、もうそろそろ付き合っても良いかもしれないとは考えている。
 だが、決断する切欠がない。
 それに、本気で好きになっていないのに付き合いだしてしまったら、ジノに悪いように思える。
「ジノもね」
「?」
「兄さんとは、付き合ってないって言うんだ」
 そのロロの言葉に、ルルーシュの胸がズキッと痛んだ。
 あれ?
「そ、そうか。ジノと仲が良いみたいだな」
 胸の痛みを誤魔化そうと、慌てて別の話題にしたのだが、先ほどの痛みは何だったのだろう?
「クラスメイトだからね」
「え?聞いていない」
 そんなこと、ジノから一言だって聞いていない。
 弟のロロとクラスメイトだなんて!
 またしても胸が痛んだ。
 ルルーシュが痛みで顔を顰めていると。
「言ってないから。知らなくても当然だよ」
 未だにジノは、ロロとルルーシュが兄弟だという事に気が付いていない。
 だからロロは、そのつもりで言ったのだが。
 実はこの時、ルルーシュは大きな勘違いをしていた。


 ロロが自分に今まで言わなかっただけだと。
 つまり、ジノは知っていたのに言わなかったと。


「それでも、言って欲しかった」
 ジノの口から聞きたかった。
「ゴメンね。もっと早くに言えば良かった」
 未だにジノが、ルルーシュとロロを兄弟だと認識していない。その事を知っているロロは、もっと早くに言うべきだったと勘違いしている。
 だが、認識していないという事を知らないルルーシュにとっては、ジノに隠し事をされたと勘違いしている。
 根本的な所で、2人は思い違いをしていたのだ。





☆ここまで書いていてなんですが、これってメロドラマぽいですね。
タイトルからしてそうなのに、おバカな伊月は今気が付きました。

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