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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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浄化の雫

★ジェレルル 第二弾。またしても19話後の捏造です。





 たった一つ残ったのはロロにあげたロケット。
 それはナナリーへの為にデザインされた物だったが、今ではロロの物だと記憶に焼きついている。
「ロロ」
 哀しいのに泣けない。
 これは自分が犯してきた過ちの結果なのだろうか?
 誰も信じられずにいた報い。
「それでも・・・・」
 本当は信じたかった。
 仲間だと思いたかった。
 裏切続けられる人生。
 そんなもの望んでいなかった。
 結果は全てを失った。
「もう何も残っていない」
 手元に残ったのはロロのロケット。
 ただそれだけ。
「もう、良いのかもしれない」
 終わりにして。
 ナナリーもロロも居ない。
 友達に売られ。
 そして、黒の騎士団に裏切られた。
 こんな自分は要らないのかもしれない。
「消えてしまいたい」
 この世界から。
 絶望の世界から・・・・・
「それは納得できません」
 誰も居ないと思って呟いたのに返ってきた言葉。
「え?」
 驚いて振り向けば、
「探しましたよ。ルルーシュ様」
 嬉しそうに立っているジェレミア。
「どうして」
 どうしてココにジェレミアが?
「私はルルーシュ様に仕える身。ルルーシュ様の居場所が私の有るべき場所」
「だが!」
 それでも、
「ルルーシュ様」
 静かにジェレミアが名前を言う。
 ただそれだけなのに、ルルーシュの心が落ち着いてきた。
「ジェレミア」
 この男は裏切らないのだろうか?
「私はルルーシュ様を裏切ったりしません」
 静かな静かな言葉。
 真っ直ぐ向けられた瞳。
 全てが真摯にルルーシュに向かっている。
「本当に・・・」
 裏切らないのか?
 怖くて聞けない。
 だが、
「裏切りませんよ。オレンジの名の元にルルーシュ様に仕えてみせます」
 柔らかな表情でルルーシュを見詰める瞳は本物だ。
「ジェレミア」
 ああ、この男だけは信じられる。
 もう、この男しか信じられない。
「ルルーシュ様。悲しいときは泣かれるのが一番です」
「それは」
 そうかもしれない。
 だが、
「泣き方を忘れてしまった」
 どうすれば泣けるのか分からない。
「失礼」
 ジェレミアは断りの言葉を乗せながら、ルルーシュを自分の胸の中へ抱きしめた。
「ほわぁ」
 突然のことに驚いていると、
「これで誰にも見られません。そして、私の事は空気だとでも思ってください」
 真面目なセリフ。
「ふふふ。存在感の有る空気だな」
「そうかもしれませが、ルルーシュ様限定の空気です」
「ありがとう、ジェレミア」
 ジェレミアの胸は温かく、少し早い心臓の音が聞こえてくる。
 それは安心する場所。
 初めて与えられた、心から安心できる場所。
 暖かい胸と、優しく包み込む腕の中でルルーシュはようやく涙を流すことができた。
 

 自分の胸の中から聞こえてくる小さな声。
 震えている体が愛おしくて堪らない。
 私の大切なルルーシュ様
 どんなことがあっても、この人だけは裏切らない。
 絶対に守ってみせる。
 ジェレミアは固く誓った。




☆急にジェレミアの胸で泣くルルーシュが書きたくなりました。
となれば19話しかないと思い、またしても捏造してしまった。
忠誠心溢れるジェレミアを2作品も書いたから、次は壊れたジェレミアも書いてみたい。
でも、読んでくれる人がいるかが問題。

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