諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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ゆずれない願い 2
名門アッシュフォード学園は、本国では名の知れた学園だ。
それがなぜイレブンにもあるのかといえば、ガニメデがあるからだ。
アリエスの惨劇の後、所有者が宙に浮いてしまったガニメデをルーベンよりも早くユリウスが所有権を主張した。
元々軍での功績もあったユリウスなので、主張はすんなりと認められガニメデを日本へと持ってきてしまったのだ。
それを悔しく思ったルーベンが、ガニメデ見たさに日本にアッシュフォード学園の姉妹校を造ってしまったのだ。
その熱意に負けたユリウスが、ガニメデを期間限定で(一番下の子(ロロ)が卒業するまで)アッシュフォード学園に預けている。
その為にランペルージ家の子供たちはアッシュフォード学園に通うことを義務付けられている。
もっとも、それが表面上のことと知っているものは少ない。
本当は、アッシュフォードが守れなかった3つの宝玉。
だからこその4つ目の宝玉を守るための学園なのだ。
「おっはよぉぉ。ルルーシュ」
元気一杯に声を掛けてきたのはリヴァル。
「お早うルル」
嬉しそうに声を掛けてきたのはシャーリー。
2人ともクラスメイトであり、同じ生徒会のメンバーでもある。
「おはよう、リヴァル、シャーリー」
いつもの風景。
だがルルーシュにはこんな些細な事が嬉しかった。
幼い頃から父ユリウスの英才教育の賜物か元々の才能か、ルルーシュの才能は飛びぬけて良い。
本来ならば学校などには行かなくても良い位だ。
だが、『学校とは、知識だけでなく人間関係も学ぶところだ』父の言葉によりルルーシュはアッシュフォード学園へ通うこととなった。
初めこそ面倒だと思っていたが、リヴァルやスザクという友人ができると世界が広がった。
今まで知らなかった世界。
友人がこれほど大切だとは思わなかった。
高等部に入ってからは生徒会がらみでシャーリーとも仲良くなり、未だにルルーシュの世界は広がりつつある。
「あれ?スザク君は?」
何時もならば、先に教室に居るスザクの姿がない。
「ああ、今日は軍の方に用事があるそうだ」
「そっか、じゃあ今日は生徒会に出れないのかな?」
「スザクがどうかしたのか?」
生徒会でのスザクの役割は雑用が主だった。
ルルーシュが生徒会に入るのなら自分も入ると、雑用係を進んでやるという条件の元に強引に入ってきた。
仲の良いスザクが入るのに反対する理由はなかったし、なにより雑用係は欲しかったのでルルーシュ的にはOKだったのだが。
他のメンバーもすんなり(ニーナだけは嫌な顔をしていたが)認めたのが不思議だった。
「うん。会長が荷物持ちに使いたいって・・・」
言ってたんだけど。
そこまで言って、シャーリーはチラリとルルーシュの方を見た。
平均よりも細い体は力仕事には向かない。
何よりもシャーリーがさせたくない!
「仕方がない。俺とリヴァルで荷物持ちをするか」
スザクが居ないのであれば仕方がない。
こんな時に体力バカの雑用係がいないと困る。
「え~。俺も~」
ガーンとショックを受けているリヴァルに、
「進んで荷物持ちをすると言えば、会長の株が上がるかもしれないな」
ニヤリと言うルルーシュの言葉に、
「やらせていただきます」
嬉々として喜んでいる。
会長絡みの時は扱いやすい。
「やっぱダメ!」
「ほえぇ?」
って、何が?
「ルルが重いものを持つなんてダメ。それくらいなら私が持つ」
「だがシャーリー。女性に持たせるのは・・・・」
フェミニストなルルーシュらしいのだが、
「ダメよ!だってルルの方が細い。私の方が力が強いと思う」
恋する女としては情けないが、私がルルを守る王子様になるんだ!
「いや、それは何か違うような」
気がするのだが。
「無理だって、ルルーシュ。シャーリーが一度決めたことは覆らないって」
それまで傍観していたリヴァルの言葉に、ルルーシュは複雑な表情を浮かべた。
「という訳で、私が荷物持ち決定!」
決まりとばかりに嬉しそうなシャーリー。
何がそんなに嬉しいのかルルーシュには分からなかった。
唯一つ言える事は、この時間がとても大切だということ。
☆短い。
次回はミレイ&ニーナを出す予定。
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