諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
[115] [114] [113] [112] [111] [110] [109] [108] [107] [106] [105]
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
バージンロード
★星ルル 20万HIT記念にある「勝利は勝ち取れ!」の続きです。
読んでいない方は、お手数ですが一度戻ってご覧になってからお読みください。
星刻とルルーシュの結婚式の様子になります。
純白の花嫁衣裳は女性の憧れだ。
だが、花嫁は花嫁でも男であるルルーシュには苦痛以上の何者でもなかった。
「ナゼだ?」
目の前には山のように積まれた衣装の数々。
全てが花嫁衣裳だった。
「ルルーシュにはどれも似合うな」
ウンウンと嬉しそうに頷いているのは自分の夫?になる男でもある星刻だ。
今日が結婚式だと言うのに、ルルーシュには実感がなかった。
「男なのに似合っていても嬉しくない」
「何を言うんだ!私に似合うとでも思うのか?」
思わず星刻の言葉に、またしても想像してしまった。
星刻の花嫁姿!
似合わない。というか、視界の暴力だ!
「思わない!」
そのせいでルルーシュが花嫁衣裳を着ることになったのだが、ハッキリ言って逃げ出したい。
「だがやはり一番似合いそうなのは、私が送って服だな」
中華風のが良く似合う。
嬉しそうに言う星刻に、ルルーシュは大きな溜息しか出てこなかった。
理由は目の前の花嫁衣裳の山。
花嫁衣裳など一着で十分なのだ。
それなのに事前に用意してあると言った星刻の言葉は本当で、不本意ながら結婚の承諾をした直後に中華風の花嫁衣裳(サイズピッタリ)を渡されてしまった。
そして翌日には、どこで聞きつけたのかミレイからブリタニア製のドレスと、神楽耶から白無垢が送られてきた。
それだけでも花嫁衣裳が3着とハッキリ言って多すぎたと思っていたのに、シュナイゼルとコーネリアからも2着づつ送られてきた。
その話を聞いたのか、クロヴィスが3着、ユーフェミアが1着追加してくれた。
計11着もの花嫁衣裳の山が出来上がったのだ。
もっとも、花嫁衣裳の隣に置かれている大きな箱。
その中身も花嫁衣裳らしいのだが、差出人が問題だった。
シャルル・ジ・ブリタニア
その名前を見ただけで、ルルーシュは一生開封しないと決めている。
「愛しているよルルーシュ。我が妻よ」
星刻の中では既に新婚生活が始まっているようだ。
傍迷惑だが。
「はいはい。まあ、シュナイゼル兄上とクロヴィス兄上の衣装は着ないとして」
全部きていたら式が終わらない。
「無難だな」
ルルーシュの痴態もとい艶姿は色々堪能したいが、結婚式という公衆の面前では遠慮したい。
独り占めする事こそ夫の特典だ。
うんうんと頷きながら想像する。
自分の為だけに花嫁衣裳を着るルルーシュは綺麗だ。
想像しただけで顔がニヤけてしまうのは男としては仕方ないだろう。
「分かったら出て行っていけ」
これから着替えるのに、この男は邪魔だ。
「ああ、綺麗になって私を喜ばしておくれ」
愛しているよルルーシュ。
I love you。
そしてお約束の投げキッス。
星刻はどこまでいっても星刻だった。
「出てけ!」
米神を引き攣らせながら星刻を追い出すと。
「さてと」
コーネリアには悪いが1着にしてもらおう。
そうすれば5着で済む。
それでも4回のお色直しが必要となるが。
「まあ、行き当たりばったりだな」
完璧主義者のルルーシュとしては珍しいが、これは仕方がない。
あまりにも速い展開に、気持ちが着いて行かないのだ。
結婚を承諾してから、まだ1週間しか経っていない。
身内だけの結婚式とはいえ、手回しが良い星刻を褒めるべきか呆れるべきか。
「だが、最初に着るのはコレだな」
ルルーシュが照れながら手に取った衣装は、星刻が用意した中華風のドレス。
なんだかんだと言っても、あの男の事は嫌いではない。
多分好きなのだろう。
照れてしまって素直には言えないが。
一生に一度の結婚式くらいは素直になるのも良いかもしれない。
「ああ、やっぱり綺麗だよハニー」
自分の選んだ花嫁衣裳は、想像以上にルルーシュに似合っていた。
黒い髪に白い衣装は映えている。
そこに施されている赤い鳳凰に刺繍は、ルルーシュを一層艶やかに際立たせている。
「///////煩い/////////」
こんな姿を綺麗だといわれて、怒るよりも照れてしまうのは、やっぱりこの男の事が好きなのだからか?
「行こうハニー」
「ああ」
星刻の差し出された手を軽く握り締めながら、2人は歩きだす。
向かった先は赤いバージンロード。
涙を流しながら感激している親族及び関係者一同。
「幸せにするぞ」
優しく向けられた星刻の笑顔に、初めてルルーシュはドキドキしながら
「期待している」
幸せそうに微笑んだ。
その頃、物置の片隅に簀巻きにされた皇帝の姿。
ルルーシュの花嫁姿が見たくてコッソリ(ココがポイント)と忍び込もうとしたが、息子や娘達に見つかってしまい簀巻きにされてしまった。
そして放り込まれたのは物置。
モガモガとのた打ち回りながら、1人ルルーシュの花嫁衣裳が見れないことに涙を流しているのだった。
☆今回はギャクテイストが少なくて残念です。
この話はリクエストが半分しか消化させていないので、要望が有れば続きも書きます。
← ゆずれない願い 設定 HOME 必然の再会 →
カウンター
プロフィール
検索避け