諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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ゆずれない願い 0
☆新シリーズです。
長い話になるかも知れませんが、最後までお付き合いして頂ければ幸いです。
また、初めてオリキャラを出します。
ブリタニアにとって双子は不吉の象徴と言われていた。
だからマリアンヌが双子を出産したとき、周りの方が慌ててしまった。
この事がバレたら皇帝に処分されると。
このとき冷静だったのは、母親たるマリアンヌ1人きり。
祝いに駆けつけた元上司のバトレーですら慌てているのに。
「この子の事はユリウスに頼みます」
「ユリウスですか?」
バトレーにとっては懐かしい名前だった。
かつてマリアンヌと共に自分の部下だった青年。
ユリウスはマリアンヌの従兄弟でもある青年の事だった。
歳が近く、同じ時期に軍人になった為に他の親戚よりも中が良い。
ユリウスは天才的な策略家であり優秀な軍人、マリアンヌは天才的なナイトメアのパイロットだった。
2人が組めば、どんな困難な作戦でも成功させてきた。
出世はユリウスの方が早かったが、マリアンヌも女性にしては異例の速さで駆け上がっていた。
そんなユリウスだが、父親の死と共に軍人を退職すると、父親の後を継いで企業家へとなってしまった。
今では日本との貿易には欠かす事のできないほどの権力を持っている。
「ええ、ユリウスには事前に頼んであります」
本国ならば、この子の事は知られるかもしれない。
だが、日本という国とランペルージのネームバリューがこの子を隠してくれるだろう。
似ていると言われても、はとこなのだと言い逃れもできる。
「分かりました。では子の兄君の方を連れて行きますが宜しいですか?」
なぜ兄の方なのかといえば、弟の方が泣き続けているのに対して兄は静かに眠っていた。
秘密裏に運ぶのならば静かなほうが良い。
それが理由だった。
「お願いします」
二度と会えない訳ではないが、しばらくは会えないだろう我が子をマリアンヌはギュッと抱きしめた。
「この兄皇子様のお名前は?」
名前があるのならば、呼んで差し上げたい。
マリアンヌは、自分にとって娘のような存在だった。
そのマリアンヌの子供。
バトレーにとっても孫のような存在なのだ。
「ルルーシュです」
この子の名前。
そして、
「ですがそれは、生まれてくる皇子に付ける名前ではないのですか?」
だから、残るであろう弟皇子の方の名前になるのでは?
「この子はルルーシュです。そして、その子もルルーシュ」
2人とも私の可愛いルルーシュ。
離れ離れになるのならば、せめて名前ぐらいは一緒にしたい。
「同じ名前ですか?」
「そうです。2人とも私のルルーシュです」
これだけは譲れない。
「分かりました。このバトレー、命に代えましてもルルーシュ様をユリウスの元へ届けてみせます」
「お願いします」
貴方だけが頼りです。
マリアンヌの力強い視線に、バトレーは静かに頷いた。
☆まずは序章。
次から17歳のルルーシュのお話です。
子供時代の話などは番外編で書いていきます。
長い話になるかも知れませんが、最後までお付き合いして頂ければ幸いです。
また、初めてオリキャラを出します。
ブリタニアにとって双子は不吉の象徴と言われていた。
だからマリアンヌが双子を出産したとき、周りの方が慌ててしまった。
この事がバレたら皇帝に処分されると。
このとき冷静だったのは、母親たるマリアンヌ1人きり。
祝いに駆けつけた元上司のバトレーですら慌てているのに。
「この子の事はユリウスに頼みます」
「ユリウスですか?」
バトレーにとっては懐かしい名前だった。
かつてマリアンヌと共に自分の部下だった青年。
ユリウスはマリアンヌの従兄弟でもある青年の事だった。
歳が近く、同じ時期に軍人になった為に他の親戚よりも中が良い。
ユリウスは天才的な策略家であり優秀な軍人、マリアンヌは天才的なナイトメアのパイロットだった。
2人が組めば、どんな困難な作戦でも成功させてきた。
出世はユリウスの方が早かったが、マリアンヌも女性にしては異例の速さで駆け上がっていた。
そんなユリウスだが、父親の死と共に軍人を退職すると、父親の後を継いで企業家へとなってしまった。
今では日本との貿易には欠かす事のできないほどの権力を持っている。
「ええ、ユリウスには事前に頼んであります」
本国ならば、この子の事は知られるかもしれない。
だが、日本という国とランペルージのネームバリューがこの子を隠してくれるだろう。
似ていると言われても、はとこなのだと言い逃れもできる。
「分かりました。では子の兄君の方を連れて行きますが宜しいですか?」
なぜ兄の方なのかといえば、弟の方が泣き続けているのに対して兄は静かに眠っていた。
秘密裏に運ぶのならば静かなほうが良い。
それが理由だった。
「お願いします」
二度と会えない訳ではないが、しばらくは会えないだろう我が子をマリアンヌはギュッと抱きしめた。
「この兄皇子様のお名前は?」
名前があるのならば、呼んで差し上げたい。
マリアンヌは、自分にとって娘のような存在だった。
そのマリアンヌの子供。
バトレーにとっても孫のような存在なのだ。
「ルルーシュです」
この子の名前。
そして、
「ですがそれは、生まれてくる皇子に付ける名前ではないのですか?」
だから、残るであろう弟皇子の方の名前になるのでは?
「この子はルルーシュです。そして、その子もルルーシュ」
2人とも私の可愛いルルーシュ。
離れ離れになるのならば、せめて名前ぐらいは一緒にしたい。
「同じ名前ですか?」
「そうです。2人とも私のルルーシュです」
これだけは譲れない。
「分かりました。このバトレー、命に代えましてもルルーシュ様をユリウスの元へ届けてみせます」
「お願いします」
貴方だけが頼りです。
マリアンヌの力強い視線に、バトレーは静かに頷いた。
☆まずは序章。
次から17歳のルルーシュのお話です。
子供時代の話などは番外編で書いていきます。
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プロフィール
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伊月 優
性別:
女性
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