諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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秘密のお茶会
☆最初で最後の皇女ギネヴィア→子ルルーシュです。
このカオスなCPは多分伊月しか書かないでしょう。
第一皇女のギネヴィアにとってブリタニアは、権力の象徴であった。
幼い頃から兄よりも優れた才能を持っていたために、それを隠すため我が侭な愚かな女演じてきた。
凡庸な兄や優秀な弟の存在に、死への恐怖が付き纏ってきた。
だから、全てを隠して生きることにしたのだ。それが、賢く生き残るための方法だと知っているから。
そんな中で育ったために、ギネヴィアにとって兄弟も他人と一緒だった。
兄弟など、血の繋がった他人でしかない。
ただ1人を除いて。
「ギネヴィア姉上は、どうして僕だけを誘うのですか?」
ギネヴィのお茶会の呼ばれるのは、いつもルルーシュ1人だった。
決して他の人に知られてはいけないと言われているので、このお茶会の事は誰にも言っていない。
第一皇女のお願いを、ルルーシュが断ることはできなかった。
幼いながらも皇位継承権争いの渦中に居るのだから。
「私と2人きりは嫌?」
うふふと妖艶に笑う姉に、ルルーシュは腰が引けてしまう。
「い、嫌ではないです。ただ戸惑う?だけです」
「可愛い可愛い私のルルーシュ。たった一人の私の弟」
「それも変です。ギネヴィア姉上にとっては、他の兄弟は皆弟になるはずです」
なのに、まるでルルーシュしか弟が居ないように言う。
「いいえ。私の弟はルルーシュだけよ。他はいらない。必要ない」
「姉上」
ルルーシュだけが弟と言い切る姉に、何と答えれば良いのだろう?
「その話は、また今度よ。さあ、お茶を飲みましょう」
第一皇女であるギネヴィアは、意外なことに何でもそつなくこなせる女性だった。
今も手ずからお茶を入れている。
もっとも、その事を知るものは少ない。
「はい。あの、今度はナナリーを連れて来てはけませんか?」
できれば最愛の妹と居たい。
「ダメよ。あの子が来たら、あの女にも知られてしまうわ」
「ギネヴィア姉上は、母上の事が嫌いですか?」
いつも「あの女」としか母の事を呼ばない。
「嫌いよ。あの女は卑しい身分の分際で皇妃に就いたわ。それが許せない」
「なら、僕の事も嫌いですか?」
僕は母上の子なのに。
「あら、ルルーシュは違うわ。貴方はブリタニア皇帝の息子。私の弟。とても高貴な子供なのよ」
あの女とは違うもの。
「姉上の基準が分かりません」
母の事を嫌いだという姉。
キッパリと言い切る姉に哀しくなってしまう。
「私の基準は私が決めるわ」
ルルーシュには関係ないもの。
「どうしても母の事が嫌いですか?」
「嫌いよ。だって同じだから」
「同じ?」
身分以外にも理由が有ったのだろうか?
「そう。同じなのよ」
知れば知るほど同じ。
身分以上に、それが一番の理由かもしれない。
「何が同じなんですか?」
「私と同じなのよ、あの女は」
忌々しいことだが、間違えないだろう。
「母上と姉上が同じなのですか?」
何が?
「うふふふ。ルルーシュには分からなくて良いわ」
「でも!」
もしかしたら母上の事だって誤解で、好きになれるかもしれない。
「一生ルルーシュが・・・・。無理かも知れないけどね」
分からないほうが幸せだろう。
あの女も私も、他人に見せているのは作り物でしかない。
人ならば誰しも大なり小なり二面性を持っている。
だがあの女や私は、そんな生易しいものではない。
内に巣食っているのは猛獣にも等しい化け物。
「姉上?」
「私の可愛いルルーシュ。貴方が貴方のままで居る限り、私の愛は貴方にのみ注がれるわ」
私の可愛いたった一人の弟。
誰よりも愛しい存在。
あの女が死んだときもそうだが、ルルーシュが死んだと聞かされたときもギネヴィアは信じることができなかった。
なぜなら、
「あの女は私と同じ。簡単に死ぬような女じゃな」
簡単に死んでくれるほど内の化け物は優しくない。
そして、
「ルルーシュは」
死んで欲しくないという願望かもしれない。
それでも、縋るのは私の弱さ。
「早く戻ってらっしゃい」
貴方だ死んだとは認めない。
だから早く戻ってきなさい。
「皇帝が憎いというならば私が殺してあげる」
だから戻ってきて、
「私の愛しいルルーシュ」
☆やってしまいました。超カオスなCPです。
テレビで一目見たときからギネヴィア様に釘付けでした。
思わず様付けしたくなるような妖艶な女性が大好きな伊月のツボでした。
でもさすがに→です。このCPで×は無理ぽい。
ギネヴィア様は、弟としてルルーシュのことが大好きです。
そして、なんとなくマリ様も絡めてみました。
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