諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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一目会ったその日から
☆大変お待たせしました。藤ルル子「マジで恋する5秒前」の続きになります。
その瞬間に2人の時間が止まった。
お互いにお互いしか見えない。
まさにそんな表現がピッタリだった。
この場には2人しか居ないわけではない。
スザクの大会の応援に来た2人だが、それ以外は見えていない。
年は少し離れているが、お互いにお互いが理想の相手そのもの。
それを知っているのはスザクだけ。
だが藤堂もルルーシュも本能で察したのだ。
『『運命の人』』だと。
「「あの」」
声を掛けるタイミングまで一緒。
「あ、貴方様の方からどうぞ」
「いや、君の方こそ」
お互いに譲り合って、中々進まない。
それに切れたのは、傍観者になってしまったスザクだ。
「だー。2人とも離れてよ」
これ以上近付けてはいけない。
野生の勘という名の本能が告げている。
「「え?」」
どうして2人してハモルんだろ。
スザクは泣きたくなってきたが、それよりも2人を引き離すほうが先決だった。
「ルルーシュ。学校関係者の応援席はあっちだから、そこで待っててよ。後で絶対に行くから」
関係者席をルルーシュを始め生徒会メンバーに伝えると、クルリと反転して藤堂の方へ向きなをった。
「藤堂さん。一般関係者はあっちなので、そちらで応援してください。試合が終わったら行きますから」
学校関係者席と一般者席は正反対の方にある。
それぞれの席を示したのだが、肝心の2人が全く聞いていなかった。
「藤堂様」
「ルルーシュ君」
席よりもお互いの名前の方が気になる2人。
そこは完全に2人の世界だった。
「なんか、あのルルちゃんと見詰め合っている人って、ルルちゃんの好みのタイプっぽいんだけど」
「あはははは」
笑って誤魔化せ。
というか、さすがです会長。
ちなみに相手の藤堂さんの好みのタイプもルルーシュだったりするんですけど、絶対に言いません!
「ス~ザ~ク~君。ちゃっちゃと吐きなさい」
完全にミレイは楽しんでいる。
「知りません。だからお願いですからルルーシュを連れて行って下さい」
このままではダメだ。
「嫌」
「嫌って、会長!」
「だって、面白そうなんだもん」
「そんな~」
このままではルルーシュが~~!
スザクが凹んでいる正にその時、見詰め合っている2人に変化が起きた。
「ルルーシュ君」
「はい。藤堂様」
「結婚してくれ」
「え?」
「「「「「はぁ?」」」」」
あまりの急展開に、面白そうに見守っていた生徒会のメンバー+心配していたスザクまでもが驚いてしまう。
「君しかいないと思ったんだ」
真面目な表情で淡々と言う藤堂に、ルルーシュの小さな胸は張り裂けそうなほど高鳴っている。
「ダ・・」
ダメだとスザクが叫ぼうとしたが、
「喜んで」
嬉しそうなルルーシュの言葉にかき消されてしまった。
「改めて紹介をさせて欲しい。藤堂鏡志朗だ」
「ルルーシュ・ランペルージです」
嬉しそうに自己紹介だ何だと話す2人に、周りは呆れるしかない。
なぜなら、
「普通、プロポーズより先に自己紹介じゃない?」
ミレイの言葉はもっともだった。
「そうっスね。でもルルーシュらしいっちゃらしいか」
どうやらお互いに一目惚れ?らしい。
ならばこんな急展開もあって良いだろ。
ちょっと普通ではないが。
「僕は認めないから」
若干一名ほど黒いオーラを出しているものが居るが、そこは皆で綺麗にスルーだ。
生徒会役員達の基準はルルーシュの幸せにある。
ルルーシュが幸せになるのならば、他の誰が不幸になっても構わない。
見守って居る+喚いているスザクを無視して、出来上がったばかりの婚約者な2人は世界の中心にいた。
見詰め合っている2人は、ココがどこだかだとか、周りに人が居るとか完全に気になっていないようだ。
「藤堂様」
「ルルーシュ君。君を絶対に幸せにする」
「はい。どこまでも着いて行きます」
「結婚式は何時にする?」
「藤堂様の都合の良い日で構いません」
「白無垢を着て欲しいのだが」
「喜んで」
その後に続く新婚会話。
怒涛のように涙を流しているスザクを尻目に、2人の幸せな未来が語られていく。
2人に幸あれ。
☆ようやく書けました。本編の内容に凹み、なかなか書けませんでした。
お待たせして、本当に申し訳ないです。
拍手の方に会った瞬間にプロポーズしそうとあったので、プロポーズさせてみました(笑)
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