諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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分かっちゃた
☆「我が君」「来ちゃいました」の続き。
「イエス、ユア・ハイネス」
普段は道化の仮面を被っているいけ好かなかった男が真剣な顔をしてる。
「あ~ぁ。分かっちゃったかも」
小さなラクシャータの呟きは幸いなことに他のメンバーには届かなかったようだ。
目の前の元同僚が、自分の命を掛けてまで守りたいと思っていたのはただ一人しか存在していない。
「生きていらした」
8年前に死んだと言われていた皇族。
閃光のマリアンヌ様の長子ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア殿下。
それがゼロの正体。
誰よりも尊敬していた人の忘れ形見。
それさえ分かれば、今まで微かに感じていたゼロに対する不信感は綺麗サッパリ消え失せた。
「プリン伯爵~」
この元同僚は殿下が死んだのを受け入れず、体の鍛錬を怠っていなかったのを知っている。
それを悟られることなく道化の仮面を被っていたのだが、とうとう仮面を脱ぎ捨てた。
「な~んだい。ラクシシャータ」
ようやくルルーシュに認められて騎士になれたので、少しでも主の傍から離れたくない。
「軍から持ってきた白兜どこに置いてあるの~」
「この近くに隠してあるよって、白兜じゃなくてランスロットって呼んでよ~」
「そっか。じゃぁ、ゼロ」
「なんだ?」
「白兜取ってくるからプリン伯爵借りるわね~」
「分かった」
「じゃぁ、行くわよ」
それだけ言うと、ラクシャータはロイドを引きずって部屋から出て行ってしまった。
一方、部屋に取り残されたメンバーは、
「本当にあの男は信用できるのか?」
「ブリタニアの罠じゃねーのかよ」
「心配なんだが」
口々に不満を表していた。
「あいつは心配ない」
だが、そんなメンバーの言葉をゼロは一括した。
「私も、信用して良いと思います」
先ほどまで不満を表していたカレンにまで言われてしまえば、他のメンバーは何も言えなくなってしまう。
「分かった。ゼロが信じるなら俺達も信じよう」
その言葉に、ロイドがメンバーに受け入れられたとしったルルーシュは大きく頷いた。
「そんなに~引っ張らないでよ~。ラクシャータ~」
「お~い。聞いてる~?」
まるで何も聞こえないかのように先を急ぐラクシャータに、ロイドも漸く異変を悟った。
「ラクシャータ?」
「守りなさいよ」
「え?」
漸く返事が返ってきたと思えば、意味が分からない。
「8年前。そして1年前。アンタはあの方の騎士になりたいと言っていた割には守れていない」
「そうだね」
その言葉に、ラクシャータがゼロの正体に気が付いてることが伺える。
そして、何よりもルルーシュ殿下の身を案じている事も。
「アンタは、あの方の騎士になった。だったら、今度こそ騎士として守り貫きなさい」
私が言いたいのはそれだけよ。
そう言ってロイドを見つめる瞳は真剣だった。
「当たり前だよ。今度こそ失敗は許されない。だからこそ、ココに来たんだ」
ルルーシュ様がいる黒の騎士団に。
「信用してるわよ」
「任せて」
今度こそ離れない。
希望を勝ち取る瞬間まで。
いや、その先もずっとルルーシュ様の傍にいるのだ。
それが自分の未来。
☆短い。
もう少し長くしたかったのですが断念。
そして、あの人とは、ラクシャータです。
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