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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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我が君

「生きていらした」


 それは、この後の自分の運命を変えるできごと。
 この1年、ゼロの安否は不明だった。
 それとなく枢木スザクに探りを入れても、普段の天然さはなりを潜め、一転して知らぬ存ぜぬを貫き通された。
 その事に不安が無かったとは言わないが、
 性悪の「時が来れば自ずと分かるよ」その言葉に耐える道を選んで正解だった。


「待っていて下さい。我が君」


 1年前は、ブリタニア内部の情報を少しでも集めるためにギリギリまで特派に居ようとしたのが間違いだった。
 偽りの騎士といっても、幼馴染という甘さが最悪の事態だけは起きないと高を括っていたのが失敗だった。


「まさか、あんな事までするとは思ってなかったからねぇ」


 自分の認識不足が招いた結果だった。


「今度こそは間違えませんよ」


 もうココには用がない。
 身分の居場所は、過去・現在・未来の総てがあの人の下にある。


「さぁ、裏切りの騎士よ。私と共に真実の主の下に馳せ参じよう」


 目の前にあるランスロットに優しく語り掛けると、ロイドはそのまま機体に乗り込んでいった。


「裏切りの白の騎士は、黒の皇子の下でこそ真価を発揮するのだからねぇ」

 
 能力的に枢木スザクの劣るとは全く思っていない。
 それどころか、経験値の点からいえば自分のほうが上だ。
 そのために、血の滲む様な訓練をしてきたのだ。


「自分で乗っちゃうと夢中になり過ぎるんだよねぇ。アハハ」


 冷静にランスロットの問題点を見極めるために枢木スザクという駒を使ってきたが、これからは自分が乗る。
 今度は自分が殿下の騎士として、このランスロットに乗ろう。


「人に任せるよりも、自分の力で守りたいからねぇ」


 道化の仮面を剥ぎ取ろう。


「ロイド・アスプルンド。殿下の下へ参ります」


 それ以降、ランスロットとロイド・アスプルンドはブリタニアの軍から消えた。
 そして、黒の騎士団にてランスロットの目覚しい活躍が話題となった。





☆ロイド寝返りネタ

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