諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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彼?彼女?【前編】
「ピザがない」
態度の大きさは天下一品のC.C.の言葉に、黒の騎士団の面々は呆れるしかない。
何を言ったところで、右から左。
都合の悪い事に関しては、C.C.には聞こえないのだ。
「ちょっと、好い加減にしてよ」
諦めているメンバーの中で、未だにC.C.に反発しているのはカレンだけだった。
「煩い女だな。嫁の貰い手がないぞ」
ニヤリと笑う男がムカツク。
「アンタね、いくらゼロの親友だからといって、ただ居るだけなんて生意気じゃないの」
尊敬するゼロの傍に居る男。
ゼロ自らが共犯者と呼ぶ、唯1人の男。
「嫉妬か?生意気だが、可愛い所があるじゃないか」
ニヤニヤと笑う顔は、本気でない事が伺える。
「だ~!もうアンタ最悪。何でアンタみたいな男を傍に置くのよ」
C.C.のポジションは、カレンから見れば羨ましい。
「人徳だな」
「それはないから」
C.C.の迷い事を一刀両断すると、カレンは考え込む。
本当に、どうしてこんなピザしか頼まない男を傍に置くのだろ。
「やっぱり可愛くないな」
ムッとしながら反論すれば、
「アンタに可愛いって言われても嬉しくないから大丈夫よ」
「自分に正直だな」
ニヤリと笑うC.C.を睨みつけつつ、
「当たり前よ。ゼロが全てなんだから」
カレンは言い切った。
「だが、アイツは可愛いぞ」
「な、何言っているのよ」
ゼロに対して可愛い。
この男しか言えない言葉だ。
「そう言えば、お前たちは知らなかったな」
ニヤリ。
「何がよ」
嫌な予感がヒシヒシとしたが、ここで引いては負けだと分かっている。
こんな男に負けたくない。
「アイツの素顔だよ」
その瞬間に、どよめきが起こった。
誰も知らないゼロの素顔。それをC.C.は知っていると言うのだ。
勿論、自称共犯者なのだから知っていてもおかしくない。おかしくないのだが、この男だけが知っているというのは無性に腹が立つ。
「だから何よ」
完璧なる強がりだ。
「アイツは可愛いぞ」
「お、男に対して『可愛い』なんて、アンタやっぱり変態でしょ」
言ってやった。
これで少しはスッキリしたが。
「フン。アイツは女だぞ。おっとコレはオフレコだったか」
まあいい。
喋ってしまったものは仕方がない。
「え?」
「はぁ?」
「女?」
「誰が?」
「ゼロ?」
傍で聞いていた団員達が口々に呟いていたが、その言葉を理解した途端、一瞬静まり返った後。
「「「「「「ゼロが女!!!」」」」」」
一斉に叫びだした。
「煩い」
一人一人でも音量の大きな声の持ち主たちなのに、一斉に叫ばれてしまえば煩くて仕方がない。
「ちょっと、本当なの?」
グイット近付きながら掴み掛からんばかりの勢いでカレンが聞いてくる。
その迫力は敵を目の前にした時以上だ。
「フッ。何の事だ?」
ニヤリと笑ったのだが。
「アンタのキモイ顔なんでどうでもいいから。それよりも、命があるうちに白状しなさい」
C.C.の胸倉を掴み上げて、女性とは思えない力でぶら下げている。
「暴力的な女は、嫁の貰い手がないぞ」
流石にコレは苦しいかもしれない。
「大丈夫よ。いざとなったら猫の十匹や百匹くらい被ってみせるから」
猛禽類の目でC.C.を見詰めているカレン。
『『『『『いやいや。何か間違っているから』』』』』
そう思うものの、誰もが自分の命は惜しい。
この凶暴化したカレンをどうするかと思案しながらも、やっぱり真実は知りたい。
ならば。
「「「「「頑張れ!」」」」」
自分達に出来ることは、応援する事だろう。
カレンに任せれば、ゼロの正体だって判るかもしれないから。
つづく
態度の大きさは天下一品のC.C.の言葉に、黒の騎士団の面々は呆れるしかない。
何を言ったところで、右から左。
都合の悪い事に関しては、C.C.には聞こえないのだ。
「ちょっと、好い加減にしてよ」
諦めているメンバーの中で、未だにC.C.に反発しているのはカレンだけだった。
「煩い女だな。嫁の貰い手がないぞ」
ニヤリと笑う男がムカツク。
「アンタね、いくらゼロの親友だからといって、ただ居るだけなんて生意気じゃないの」
尊敬するゼロの傍に居る男。
ゼロ自らが共犯者と呼ぶ、唯1人の男。
「嫉妬か?生意気だが、可愛い所があるじゃないか」
ニヤニヤと笑う顔は、本気でない事が伺える。
「だ~!もうアンタ最悪。何でアンタみたいな男を傍に置くのよ」
C.C.のポジションは、カレンから見れば羨ましい。
「人徳だな」
「それはないから」
C.C.の迷い事を一刀両断すると、カレンは考え込む。
本当に、どうしてこんなピザしか頼まない男を傍に置くのだろ。
「やっぱり可愛くないな」
ムッとしながら反論すれば、
「アンタに可愛いって言われても嬉しくないから大丈夫よ」
「自分に正直だな」
ニヤリと笑うC.C.を睨みつけつつ、
「当たり前よ。ゼロが全てなんだから」
カレンは言い切った。
「だが、アイツは可愛いぞ」
「な、何言っているのよ」
ゼロに対して可愛い。
この男しか言えない言葉だ。
「そう言えば、お前たちは知らなかったな」
ニヤリ。
「何がよ」
嫌な予感がヒシヒシとしたが、ここで引いては負けだと分かっている。
こんな男に負けたくない。
「アイツの素顔だよ」
その瞬間に、どよめきが起こった。
誰も知らないゼロの素顔。それをC.C.は知っていると言うのだ。
勿論、自称共犯者なのだから知っていてもおかしくない。おかしくないのだが、この男だけが知っているというのは無性に腹が立つ。
「だから何よ」
完璧なる強がりだ。
「アイツは可愛いぞ」
「お、男に対して『可愛い』なんて、アンタやっぱり変態でしょ」
言ってやった。
これで少しはスッキリしたが。
「フン。アイツは女だぞ。おっとコレはオフレコだったか」
まあいい。
喋ってしまったものは仕方がない。
「え?」
「はぁ?」
「女?」
「誰が?」
「ゼロ?」
傍で聞いていた団員達が口々に呟いていたが、その言葉を理解した途端、一瞬静まり返った後。
「「「「「「ゼロが女!!!」」」」」」
一斉に叫びだした。
「煩い」
一人一人でも音量の大きな声の持ち主たちなのに、一斉に叫ばれてしまえば煩くて仕方がない。
「ちょっと、本当なの?」
グイット近付きながら掴み掛からんばかりの勢いでカレンが聞いてくる。
その迫力は敵を目の前にした時以上だ。
「フッ。何の事だ?」
ニヤリと笑ったのだが。
「アンタのキモイ顔なんでどうでもいいから。それよりも、命があるうちに白状しなさい」
C.C.の胸倉を掴み上げて、女性とは思えない力でぶら下げている。
「暴力的な女は、嫁の貰い手がないぞ」
流石にコレは苦しいかもしれない。
「大丈夫よ。いざとなったら猫の十匹や百匹くらい被ってみせるから」
猛禽類の目でC.C.を見詰めているカレン。
『『『『『いやいや。何か間違っているから』』』』』
そう思うものの、誰もが自分の命は惜しい。
この凶暴化したカレンをどうするかと思案しながらも、やっぱり真実は知りたい。
ならば。
「「「「「頑張れ!」」」」」
自分達に出来ることは、応援する事だろう。
カレンに任せれば、ゼロの正体だって判るかもしれないから。
つづく
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プロフィール
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伊月 優
性別:
女性
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