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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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ラブタックル【後編】

 その次の黒の騎士団との対決の折。
 ロイドはいつも以上にハイテンションだ。
「頑張ってくださいね」
 何故か励ましているセシル。
 その二人の姿を見ていたスザクは嫌な予感が。
「えっと、ロイドさん」
「な~に~」
「何かする気ですか?」
 今から戦いだというのに、鼻歌とスキップ。
 できれば、人目に付かない所にでは隔離したい。
「え~。僕が何をするって?」
 ニッコリと胡散くさい笑顔で言われても、信憑性はない。
「何かしそうな気がします!」
 これは断言できる。
「そうだね~。ぶっちゃけて言えば、確認?かな?」
「確認ですか?」
 何を?
「ナイショだよ~」
 ニヤリと笑う上司の姿に、スザクは嫌な予感が当たったのを確信した。
「程々にして下さいね」
 どんなに止めても、この暴走科学者が止まらない事は短い付き合いながらも把握できてしまう。
 ならば、被害を最小限に留める様にとしか言えない。
「覚えていたらね~」
 色々考えたけど、僕が惚れる腰が2つもあるなんて思えない。
 失われた主と、惹かれる腰。
 確かめるだけの価値はあるだろうから。
 周りにどれだけ被害が出ようが関係ない。
 僕が確かめたいんだから。
 
 
 そして、スザクの予想は期待以上に的中した。
 誰もが予想外の展開に固まっている。
 ただ、セシルだけが「ロイドさん頑張って!」っと、手を振りながら訳の分からない応援をしていた。
 そして、肝心のロイドといえば。
 ゼロの腰に抱き付いていた。
 タックルで抱きついたのだ。
「ほわぁぁ」
 そして、ゼロからは可愛らしい悲鳴。
 『『『『『姿と悲鳴が合っていないぞ』』』』』
と、誰もが思ったとき。
「やっぱり、ルルーシュ様だ」
 腰に抱き付いていたロイドが、ゼロの仮面を取ってしまった。
「ほわぁぁぁ」
 現れた美貌は、可愛らしい悲鳴に似合った姿。
『『『『『これなら納得できる』』』』』
「ルルーシュ様」
 ウルウルと潤んだ瞳でゼロというか、美貌の少年を見詰める白衣の男。
『『『『『変態?』』』』』
 誰もが、本気で思ってしまった。
「お前は、ロイド!どうしてココに?」
 というか、早く腰から離れて欲しい。
「色々あったんです。でも、もう関係ありません」
「はぁ?」
「僕をルルーシュ様の騎士にして下さい」
 失われたと思った主が生きている以上、他はどうでも良い。
 目の前の人だけが全てなのだから。
「何を言っているんだ!俺は!俺はゼロだぞ。騎士なんて持てるはずがない!!」
 いや、それよりも皇族として戻るつもりもないのだ。
「関係ありません。ルルーシュ様がルルーシュ様である限り、どこまでだって着いて行きます。といか、ぶっちゃけ張り付いて行きます!!」
 何がなんでも離さない。
 今度離してしまえば、二度と戻っては来ないと分かるから。
 一度失った信頼は、二度と戻らない。
 だからこそ、離す訳にはいかないのだ。
「・・・・・・お前なら、やりかねないな」
 未だに自分の腰に(なぜ昔から腰なのか分からないが)張り付いている男は、あのシュナイゼルの類友。もとい、友人なのだ。しつこそうというか、執念深そうだ。
「やりかねないんじゃありませんよ。本気で張り付きますから。それでも逃げるなら、ストーカーにだってなってみせます」
『『『『『犯罪者だ』』』』』
 白衣の男は、紛れもない犯罪者だ。
 見ていた黒の騎士団の団員達やブリタニア軍の軍人達は、誰もだ同じ事を考えた。
 そんな時。
「あのさ、盛り上がっていると悪いんだけどさ。ゼロってブリタニア人だったんだな」
 ジーっとゼロの事を見ていた玉城だボソリと呟いた。
 その言葉に、他の団員達も頷いている。
「ああ、そうだブリタニア人だ。正体がバレた以上、これからどうするかはお前達に任せるさ」
 正体がバレてしまえば、離れって行くには分かりきっていた。だからこそ必死になって隠してきたのに。
 これもそれも、この腰に張り付いている男のせいだ。
 ルルーシュは腰に張り付いているロイドを睨み付けたのだが、ロイドの方は嬉しそうに笑っているだけだった。
「どうするって言われてもさ、その変態のインパクトが強すぎて、ゼロがブリタニア人でも何だかどうでも良い気がしてきた」
「はぁあ?」
 何だ?この展開は?
 予想外の展開だ。
「まあ、ゼロがどんな理由があるのかは聞きたいけど、日本を取り戻してくれるという言葉は信じたいな」
「ああ。それは信じて貰っても構わない。いや、それよりも信じて欲しい」
 日本を取り戻す事は、自分達の未来のために必要な過程なのだ。
「なら良いや。それよりもさ」
「何だ?」
 信じて貰えたのは嬉しいが、何だというのだ?
「それ、鬱陶しくない?」
 それと言いながら玉城が指を指したのは、未だにゼロの腰に抱きついているロイドだ。
「鬱陶しいな。だが、引き離すだけ無駄のような気がしてな」
 引き離した途端に、また抱きついてきそうな気がする。
 ならば、そんな事で余分な体力は使いたくなかった。
「苦労してるな」
「・・・・・・そうだな」
 これも、苦労の一部なのだろう。
「僕は~離れませんからね~」
 ギュッと抱きつく。
「お前達。こう見えても、この男は役に立つ(たぶん)男だ。連れて帰るぞ」
 嫌そうに言い切ったルルーシュに、ロイドは目を輝かせて感動している。
「ルルーシュ様だ。僕のルルーシュ様だ」
 やっと自分の夢が叶う。
「ゼロが言うなら良いけどよ。どう見ても、ただの変態にしかみえないぞ」
『『『『『うん』』』』』
「そうだな。だが、俺の騎士だ。これから役に立ってもらうさ」
「はい。ルルーシュ様の為に頑張ります」
『『『『『腰に抱きついたまま言われてもな』』』』』
 この変態が自分達の仲間になる事に一抹の不安を感じる面々だった。
 
 
 だが後日、嫌と言うほどロイドの実力を見せられて、誰もだロイドの存在を認めたのだった。
 
 


☆土下座
申し訳ありません。調子に乗って遊びすぎました。
ちょっとギャグに飢えていたので・・・・・・。


諏訪様のみお持ち帰りOKです。

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