諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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ラブタックル【前編】
「アレ~????」
食い入るように画面を見詰めていたロイドが、ある一点を凝視したまま動かない。
「ロイドさん」
ロイドが普通の一般人とは違う感性の持ち主だからと言って、凝視している先が問題だった。
画面一面に映っているのはゼロの姿。このエリア11で名前を知らないものはいないであろう有名人だ。
だが、問題なのはロイドの見詰めている先。
「う~ん。あれれれ」
ある一点を見詰めたまま動かない。
だが流石に今回は、見詰めている先がヤバイ。
「ロイドさん!」
セシルの目が釣りあがっている。
それもそうだろう、ロイドが見詰めている先には、ゼロの細腰。
先ほどからロイドはゼロの細腰に釘付けなのだ。
「流石に、それは不味いと思いますよ」
スザクですら、それ以外の言葉を見つける事ができない。
「え~。でも、そそられる腰付きだと思わない?」
そう言いながらも、ロイドの視線はゼロの腰から動かない。
「思いません!」
完全にセシルの目が据わっている。
「ロイドさんて腰フェチだったんですか?」
セシルさんを宥めながら、スザクは思ったことを正直に聞いてみた。
「どうだろうね~?でも、腰に惹かれたのって今回で二回目なんだよ」
つまり、
『『前科がある訳ですか』』
思ったけど、口には出せなかった。
が、
「ちなみに、前回のお相手は?」
自分達の知っている人だろうか?
「君達の知らない人だよ」
心を読んだわけではないだろうが、的確な答え。
「何時ごろですか?」
それが最近なら、腰フェチになりかけている段階だろう。
過去なら、偶然?だけかもしれない。
「う~んとね、10年前?」
『『え?』』
10年?
そうなると、俄然に気になる。
「分からなくても良いので、相手を教えてください」
興味の尽きない年頃なんだからと、自分に言い訳しながらスザクはロイドに聞いた。
「僕の主だよ」
「「え~~~~!!」」
主?
主って!
「「ロイドさんて騎士だったんですか?」」
こんな変態・・・・・・もとい、変人科学者が騎士?
スザクとセシルは顔を見合わせて固まってしまった。
「正確には候補だったけどね」
「「え?」」
「あんまりにも腰に抱き付きすぎるって言われて、会うのを禁止されたんだ」
「はぁ?」
「え?」
禁止?
誰に?
「まったく、殿下が可愛らしすぎるからって、あの性悪め」
ぶつぶつ呟きながらも、過去を思い出しているのかロイドの目は優しく細まっている。
「可愛らしって、女性の方なんですか?」
「女の子でも十分に通りそうだったけど、一応生物学上では男の子だよ」
そうですかとセシルは呟いたところで、おやっと気が付いた。
「男の子?」
「そうだよ」
凄く可愛らしいんだよ。
思い出しているのだろう、目がキラキラと輝いている。
ロイドがランスロット以外に興味があったのは驚きだが、それ以上に気になる事ができた。
「まさか、子供?」
子を付けた事に違和感があったのだ。
「えっと、当時で7歳?」
「「犯罪です!!」」
7歳児の腰に抱きついていたら、それは犯罪だろう。
会うのを禁止された理由が分かった。
「え~。でも、本当に触り心地の良い腰だったんだよ」
柔らかくて、ぷにぷにしていて、優しい匂いがするんだ。
ウットリと呟くロイドは、まさに犯罪者のようだった。
「そんな表情をしている限り、会わせて貰えませんよ」
こんな表情をしている限り、正式な騎士に任命される事はないだろう。
誰だって、変態を騎士にしたくはないだろうから。
「違うよ。セシル君」
「え?」
何が?
「もう、会えないが正解なんだ」
自分の主は、7年前に失われていまったから。
だからこそ、また惹かれる腰に出会えたのは奇跡にようなものだ。
たとえ相手がゼロだとしても、是非とも抱きついてみたい。
ロイドの中に、新たな野望が芽生えた瞬間だった。
「ロイドさん」
そんなロイドの内心など気が付かずに、セシルは痛ましげにロイドを見詰めていた。
そして、一歩離れた位置でスザクは。
「嫌な予感がする」
正確にこれから巻き起こされるだろう騒動の予感を感じ取っていた。
そして、それは直ぐに現実の事となった。
☆80万HITリクのロイルル?
何かが大きく違うということに気が付いています。
ゴメンなさい諏訪様
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プロフィール
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伊月 優
性別:
女性
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