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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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ランスロットとパーツ

☆スザクに厳しい内容となっています。それにルルーシュも出てきません。
 スザク好きな方は、読むことをお勧めできません。
 それでも良いという方のみどうぞ。






「パーツ選び失敗したな」
 ロイドは大きな溜息と共にランスロットを見上げた。
 いつもなら、ランスロットを見るだけで気分が上昇するのだが、今回ばかりは無理のようだ。
「ど~しようかな~」
 ランスロットは大事だが、それ以上に大事な存在。
「ロイドさん?どしたんですか?」
 どんよりとした空気を纏っているロイドに、学校から直接来たのか制服のままのスザクが声を掛けていた。
「う~んとねぇ、失敗したな~って思って」
 ちょっと落ち込んでるだと言うロイドは、いつもの元気が無い。
「失敗ですか」
 ロイドが失敗することは、実はよくある。
 完璧を求めるあまり、技術が付いていかないのだ。
 だから、失敗くらいでココまで落ち込むという事が信じられない。
「そう。大失敗。あぁ、もう、最悪」
 両手で頭を掻き毟って悔しがっている姿に、スザクの方が慌ててします。
「ロイドさん。落ち着いて下さい」
「これが落ち着いていられる訳ないよ」
「そなに凄い失敗なんですか?」
 目を真ん丸くして驚いているスザクに、少しだけロイドの気分が上昇した。
「ランスロットのパーツを失敗しちゃった~」
 意味ありげにスザクの方を見たが、流石に空気の読めない男。
 全く分かっていないようだ。
「え?それって、僕が乗っているときに壊れるかもしれないってことですか?」
 見事に大外れ。
「まっさか~。大事なランスロットに僕がそんな失敗すると思う?」
 本当に、なんでこんな子がルルーシュ様の友人なんだ?
 ルルーシュ様が可哀想だ。
「思わないですけど。じゃあ、何ですか?」
「スザク君てさぁ」
「はい?」
「お姫様の騎士だよね」
 こんなのがねぇ。
「そうですけど」
「騎士に学校に特派。立派だねぇ」
 反吐が出るくらいに。
「そんな事無いです。どれも僕にとっては大切ですから」
 希望にキラキラしているスザクを見つめるロイドの目は冷たい。
 だが、残念なことにスザクは気が付いていない。
「無理しなくて良いよ。騎士と学校だけ頑張りなよ」
 暗に特派には来なくて良いという意味なのだが、
「大丈夫です。ユフィーも、両立できるように考えてくれるから」
「ユフィーねぇ」
 主を愛称で呼ぶなど、騎士にあってはならない。
 本当に騎士とお友達を履き違えている子だ。
「はい。ユフィーがそう呼ぶようにって言ってくれたんです」
「そう」
 ロイドの素っ気無い態度に、初めてスザクはロイドの様子が何時もと違うことに気が付いた。
「ロイドさん?」
 

 無知な騎士は主を追い詰める。
 あぁ、ココでスザク君を殺してしまおうか?
 そうすれば、ルルーシュ様の憂いは減るだろうか?
 

「ロイドさん。こんな所に居たんですか」
 そんなピリピリした空気を破ったのは、ロイドを探しに来たセシルだった。
「いたよ~」
 先ほどまでの空気は何処にもなく、のほほんと返事返すロイドに、
「もう、書類が溜まっているんですからサボらないで下さい」
「は~い」
 やれやれとロイドはセシルと共に格納庫から出て行ってしまった。


「ロイドさん?」
 後に残されたのは、訳が分からないスザクだけだった。
 




☆初めは、また後日談という形でルルーシュ様を出そうと思っていたのですが、結局諦めました。
 あまり後日談ばかり書いていると、話が繋がらなくなりそうだったので。

 お題も残るところあと2つです。まったく思い浮かばないので、少し間を空けようかと思います。



 

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