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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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枢木スザクの受難

☆ナイトオブゼロ設定のスザルル?
先に「設定」をお読み下さい。




 枢木スザクは単なる名誉ブリタニア人でしかない。
 それなのに特殊なナイトメアでもあるランスロットのデヴァイサーに選ばれている。
 なぜなら彼は、ナイトオブセブンになることが決定している少年だからだ。
 

「ルルーシュ様。いつになったら僕はナイトオブセブンになれるの?」
 スザクのラウンズ入りの話は、半年も前から出ていた。
 だが、肝心のルルーシュの承諾が得られないために入れないのだ。
「気が向いたらな」
「いつになったら気が向くんですか?」
「さぁ?」
 ルルーシュの中でスザクのラウンズ入りは決定している。
 その為に枢木首相から引き取ったのだ。
 ただ、それが今でなくてはいけないということではない。
 今は・・・・・
「ルルーシュ様!」
 そんな~
 実は、情けない顔でしょんぼりしているスザクを見たいが為にラウンズ入りの話を引き伸ばしているのは本人には内緒だ。
「EUの暫定勢力が鬱陶しい」
「はいはい、倒してこれば良いんですよね」
 スザクに与えられた機体ランスロットとスザクの驚異的な身体能力があれば短期間で制圧できるだろう。
「よく分かったな」
 少しは成長したのか?
「ルルーシュ様が僕の前で含みを持って言うときって、殆どが戦ってこいじゃないですか」
 元々体を動かすのは好きだったが、それよりもルルーシュ様と同じラウンズの一員になりたい。
「そうだったか?」
「そうです!」
 わざとらしいですルルーシュ様。
 それでも着いて行きますけど。
「そうか、では遠慮なく行って来い」
「イエス、ユア・ハイネス」
 スザクは半分涙目になりながらも命令を実行するべく行こうとしたら、
「あ!、少し待て」
 ルルーシュに止められてしまった。
「?」
「来週ナナリー主催のお茶会がある。その時に和菓子を持って行きたいから、それまでに戻ってきて買って来い」
「・・・・・・」
「アーニャともお茶をしたいし、余分に買って来い」
「・・・・・・」
 鬼ですかルルーシュ様は。
 泣きたくなってきた。
「時間には遅れるなよ」
「イエス、ユア・ハイネス」
 ルルーシュの命令は絶対だ。たとえどんなに無茶苦茶ともいえる内容でも、確実に実行しなければ棄てられる。
 棄てられたくないスザクは、頭に過ぎったハードな日程にとうとう涙が出てきた。


 涙を流しながらルルーシュの前を去っていくスザクに、ルルーシュは笑みを浮かべるのだった。


「またワンコで遊んだんですか?」
「ジノか」
 スザクを見送ったラウンジで次の作戦でも考えようかと思っていたら、背後から抱き着かれてしまった。
 ルルーシュに対して、こんな暴挙に出るものは一人しかいない。
「はい。貴方のナイトのジノです」
 背後から聞こえてくる嬉しそうな声に、
「寝言は寝て言え」
 ルルーシュの態度は素っ気無い。
 ジノもルルーシュにとってはワンコその2に過ぎないのだから。
「つれない人だ」
 だが、スザク同様諦めないジノには気にしていなかった。
「私は忙しい」
「はいはい。今度は私ともお茶をしましょうv」
 連れない態度にめげないジノにルルーシュは呆れながらも、
「気が向いたらな」
 それだけ言うとルルーシュは去っていった。
「向かせて見せますよ」
 自信満々にジノは呟いた。



☆スザクのルルーシュへの呼び方ですが、セブンになるまでは「ルルーシュ様」でセブンになったら「ゼロ」に変わる予定。
 でも、スザクがセブンの話が思い浮かばないので、何時になるかは未定。
 ほぼ雑用係のスザクです。 

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