諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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愛しき姫君 その後1
☆ゼロにょたルルの「愛しき姫君」のその後1です。先に「愛しき姫君」シリーズからお読み下さい。
1話完結の話で書いていくつもりです。
合衆国日本。
それは、黒の騎士団総帥ゼロが勝ち取った国。
国民の誰もがゼロを慕っている。
ゼロの持つカリスマは、仮面で顔を隠していても健在で誰もが疑問にも思わない。
多忙なゼロの安らぎは、友好のためにブリタニアから降嫁してきたルルーシュ姫だ。
始めは誰もが政略結婚だと思っていたのだが、本人達を目の前にしたらバカバカしくなるほどのアツアツ振りに、恋愛結婚だったんだと思わずには居られなかった。
それは結婚してから1年経った今でも変わらない。
「新しい原案ができましたわ」
政庁のゼロの執務室に入ってきたのは美しい奥方。
始めはお飾りとして大人しく家で待っていて貰おうと考えていた日本政府の重鎮たちは、ゼロの『政治にも参加させる』という言葉に、ルルーシュの政治への参加が認められた。
そして明らかになったのは、ゼロ並の処理能力。
常々ゼロの処理能力は人間の範囲を超えていると思っていただけに、それに匹敵するか下手したらそれ以上の処理能力を見せるルルーシュに誰もが脱帽した。
驚いている重鎮達にゼロが言い放った一言で、さらに混迷を極めた。
『私が愛した女性だぞ。優秀なのは当たり前だ。それに、この日本の独立のために黒の騎士団の結成時から色々と世話になっていた』
それは、この女性が日本という国にとっても大切な存在になった瞬間。
「わざわざ持ってこなくても。連絡を貰えば、誰か取りに行かせたのに」
今は夏だ。
日本の夏は毎年猛暑になることが多く、今年の夏も例年に劣らず猛暑の日々だった。
暑さ寒さに弱いルルーシュは絶えられないらしくて、ここ最近は家から出ることは少ない。
「でも、たまにはゼロの仕事姿をみたくて」
「惚れ直したか?」
「ええ。//////やぱりカッコイイです///////」
恥ずかしいのだろう、顔を赤らめて言う姿にゼロは頬が緩むのを感じた。
「そう少ししたら終わる。今日は一緒に帰ろう」
「はい」
それは微笑ましい光景なのだが、タイミングが悪かった。
今日は会議のためにゼロの執務室には、一般から選ばれた大勢の官僚達が揃っている。
「ゼロ、今は執務中です」
傍らに控えていたカレンが、周りを代表して言う。
「それが?」
分かっているのはずのゼロからの返答などこんなものだろう。
「周りの方達が、奥方といちゃつくんら家に帰ってからにしろと目が訴えています」
カレン的にはゼロとルルーシュのいちゃつきなど日常茶飯事なので気にならないのだが、初めて目にした官僚達には免疫が無かったらしい。
先ほどからどうにかしろと、カレンに目で訴えてくる。
「私は気にしないが」
仮面で素顔が分からないはずなのに、ニヤリと笑ったのがカレンを始め官僚達にも伝わった。
『『『『『『『わざとか』』』』』』』
見せ付けるためだったらしい。
その言葉にカレンは呆れるし、官僚達はゼロってこういう性格だったんだと思い知らされた。
この遣り取りの裏側に気が付いていないのは、当のルルーシュだけだった。
「あの、迷惑のようでしたら帰りますが」
微妙に部屋の雰囲気が変だ。
理由は分からないが、もしかしたら部外者である自分が来たせいかもしれない。
そう思って帰ろうと思ったのだが。
「ダメだ」
「ゼロ?」
ゼロの反対された。
「今日は一緒に帰ると言っただろう」
「でも・・・・・」
何だか雰囲気が・・・・・
「私が少しでも長くルルーシュの傍に居たいのだ。それでも帰ってしまうのか?」
「///////あ、あの//////////」
ゼロの甘い囁きに、頬が赤くなるのを感じた。
「一緒に帰ろう」
甘い甘い囁き。
「//////はい////////」
もうルルーシュには頷くしかなかった。
会議は、ゼロの無言のプレッシャー(早く終わらせろ!)により、1時間も掛からなかった。
そのまま官僚達を追い出すと、部屋にはゼロとルルーシュとカレンの3人だけだ。
「今日はもう帰ろうか」
「良いのですか?」
「今日は会議だけだったからな」
「そうですね。(本来ならば半日は掛かるはずが)早く終わりましたからね、今日は帰って下さっても構いませんよ」
カレンの言葉にルルーシュは嬉しそうにゼロを見た。
「という訳だ、帰ろうか」
「はい」
寄り添って帰って行く姿は、どこの新婚カップルだろ。
結婚から1年。
その前から2人の絆は深かったが、結婚してからさらに深くなったように感じる。
「仲良き事は美しき哉ってね」
カレンの呟きは2人に届くことはなかった。
☆バカップルの被害者は新人官僚君たちでした。
次の被害者は誰にしようかな(笑)
もちろんカレンさんは被害者ではありませんよ。彼女には免疫があります。
バカップル被害者の希望がありましたら拍手からでもご一報下さい。
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