諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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☆シュナルル「楽園・崩壊・歓喜」の続きです。これは完璧にシュナルルです。
リクエストがあったので、黒幕シュナ様になりました。
「殿~下。例の件ですけど~。ほぼ確定で~す」
お~め~で~と~う。
通信越しでロイドが陽気に踊っている。
この件でランスロットの予算が上がるのだ、嬉しい限りなのだろ。
そしてシュナイゼルも、
「了解した」
シュナイゼルは意味深な笑みを浮かべると、プツリと通信を切ってしまった。
「ふふ。次の手を考えないとね」
愛しいあの子を取り戻す手立てを。
嬉しくして仕方ないのだろう、シュナイゼルの笑みは深く狂気染みていた。
その手紙には、宛名のほかに何も書かれていなかった。
シンプルな真っ白の封筒には、ルルーシュの名前だけ。
他には何も書かれていない手紙。
不審という言葉が当て嵌まる手紙。
いまどき手紙と言うレトロな手段を用いるものは限られている。
「誰だ?」
不審に思いつつも慎重に封筒を開封すると、中には一枚のカード。
『最愛の弟へ。連絡を待っているよ ****-****-*****』
書かれているのはそれだけだった。
直通のものだと思われる番号はあっても名前が無い。
「・・・・・・・・」
だがルルーシュには、それが誰からのもので、その番号が誰に通じるか分かってしまった。
『最愛の弟』
そのフレーズはシュナイゼルが好んで使っていた。
他の兄弟たちには使われること無く、ルルーシュのみに使われた言葉。
ルルーシュだけが特別だと当たり前のように言い切った兄。
「シュナイゼル兄上」
兄弟の中では、母の死に一番近い場所に居るであろう兄。
信じたいと思う反面、誰よりも皇族らしい兄の言葉は信用できない。
7年という月日が、ルルーシュの心の中で葛藤を呼び起こす。
「信じたい。でも・・・・・」
これ以上傷付きたくない。
そう思うものの、ルルーシュの手は携帯へと伸ばされていた。
ブリタニアの宰相室では、勝利を確信しながらシュナイゼルが目の前のモニターを眺めていた。
自分の計画通りに事が運ぶのを見るのは何度見ても楽しい。
「エリア11のブリタニア勢力は半減した」
「そうですね」
「これで、黒の騎士団の勝利は確定したも同然だ」
シュナイゼルは笑みを浮かべると、背後に立つ少年へとワイングラスを手渡した。
「シュナイゼル兄上」
困った顔をしながらもルルーシュは素直にグラスを受け取る。
「コーネリアには悪いが、日本の独立は決定されている」
私が計画したのだ。いくらブリタニアの魔女と名高いコーネリアといえども覆すことはできないだろう。
「自分で指揮したかったかい?」
「そうですね。自分の手でブリタニアを潰したかった・・・・」
たとえそれがどんなに無謀なことだとしても。
「それは済まなかった」
ワイングラスを持ったまま、ポツリと漏らすルルーシュを愛しく感じたシュナイゼルは、
「おいで」
言葉と共に自分の腕の中にルルーシュを優しく抱きこむ。
「兄上」
困った顔で見上げてくるルルーシュが愛しい。
「ああ、本当に可愛い子だ」
「//////なっ//////」
真っ赤に染まった顔も、愛しさを募らせるだけだった。
「このまま黒の騎士団が力を付けて中華連合やブリタニアの支配外にある諸外国と手を結べば、ブリタニアの敗北はほぼ確定だ。
「兄上の計画通りですね」
始めに聞かされたときは余りの壮大さに息を呑んだが、着実にシナリオ通りに計画が進んでいる。
「私の計画に不満があるのかい?」
完璧な計画を立てたつもりなんだが。
「いいえ。俺には立てれない計画です。兄上だからこそ可能だった」
この誰よりも知略に富んだ兄上だからこそ成し得た計画。
「ルルーシュの為だからね」
この弟を完璧に手に入れるためならブリタニアだって滅ぼしてみせる。
「兄上に電話して良かった」
あの時、シュナイゼルに電話したからこそ今がある。
シュナイゼルの提案により、ゼロをC.C.に引き継がせるとルルーシュは単身ブリタニアへと向かった。
向かった先はシュナイゼルの元。
そこで黒の騎士団の指揮をシュナイゼルに引き渡したのだ。
その時から黒の騎士団はシュナイゼルの支持の元に動いている。
その事を知っているのは、シュナイゼルとルルーシュ。そしてゼロとして動いているC.C.の3人だけ。
「ルルーシュが傍に居てくれるのならば、ブリタニアくらい滅ぼしてみせるさ」
腕の中で身体を預けてくれるルルーシュが愛おしい。
この時が続くためならば、ブリタニアという国ぐらい潰しても後悔しないだろう。
「兄上」
シャナイゼル兄上だからこそ、この短期間にここまでの成果が出たのだろう。
自分には無理だった。
頼もしい反面、これほど恐ろしい人が味方で良かった。
「愛しているよ、私のルルーシュ」
手に入れた。
もう離さない。
「兄上」
どこまでも着いて行きます。
☆拍手コメントで、「ゼロは替え玉立て黒の騎士団をシュナ様が裏から操る」というのが拍手であったので、頑張ってみました(笑)そのままのような気がしますが、気に入って頂けるか不安です。
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