諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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その男の名は星刻 6 (完結)
☆これで最後になりますがギャグです。星刻が壊れています。
カッコイイ星刻が好きな方。スザク好きな方(お亡くなりになるので)は、見ないことをお勧めします。
それでも良い方だけはラストに向けてゴー!
その男の名は星刻 6 (完結)
恋は盲目。愛は情熱。
そんなフレーズがC.C.の頭の中に過ぎったのは、翌日の昼だった。
「本当にやったのか?」
ゼロの驚いた姿に、後ろで聞いていたC.C.までもが頷いてしまった。
スザクを殺すと出て行ったのは昨日の夜中。
それから半日しか経っていない。
それなのに、意気揚々と帰ってきた星刻は晴々とした顔でゼロに告げたのだ。
「枢木スザクを殺してきた」
そう告げた星刻の顔は真剣そのものだった。
「よ、良かったじゃないか」
さすがのC.C.でさえ、展開の速さに呆れていた。
「ゼロは喜んでくれないのか?」
貴方の為にやったのに。
やはり優しい貴方には裏切り者とはいえ親友の死はショックだったのだろうか?
「いや。よくやってくれた」
これで良いはずだ。
既に袂を分かれてスザクは敵だった。
「それは良かった。なら、今回の事の褒美が欲しい」
「褒美?」
そんな物を望むようなタイプに思えなかったのだが、
「そうだ。その仮面を取ってくれ」
貴方の美しい顔が見たいのだ。
「ダメだ」
この仮面を取る訳にはいかない。
「私はゼロの素顔を知っている」
「なに!」
「今更仮面に意味は無い」
「な、どうして」
「写真で見た」
「写真?」
どういうことかと考えていると、部屋の中にいたC.C.が明後日の方を向いている。
これは、
「お前かC.C.!」
「不可抗力だ」
「認めたな!」
やっぱりお前が原因なんだな。
「納得したなら仮面を取ってくれ」
そのような無粋な仮面越しでなく、貴方の顔が見たい。
「分かった」
どうせ知られているのなら、取っても構わないだろう。
ルルーシュは諦めると、ゼロの仮面を取った。
「・・・・・・男か?」
「はぁ?どこをどう見たら女に見えるんだ!」
間違えられたことなど何度もあるが、素顔を知っているというのにコイツまで言うのか!
「いや、その、男でも良い」
初めはどもっていた星刻がだ、最後には何かが吹っ切れたようだ。
写真を見たときに男と言われていたが、ドレス姿の写真のイメージが強いためゼロ=女性と思い込んでいた。
ただ男でも違和感は無い。
だったら構わない。
これだけ美人なのだ、我が人生に悔いは無い。
「何が良いんだ?」
コイツは何が言いたい?
胡散臭そうな目で星刻を見ていると、
「愛している。私の女になれ」
「俺は男だ!」
誰が女になるか!
「意味を間違えているぞ。それと、口調がルルーシュに戻っている」
「C.C.は黙っていろ!」
諸悪の根源のくせに。
「そうか、ルルーシュという名前なのか。ゼロに似合っている」
ウットリと呟いている星刻は何処か遠い次元にいるようだ。
「頭でも打ったのか?」
どうも昨日から星刻の言動がおかしい。
「私は正常だ。ただ、真実の愛に目覚めただけだ」
「・・・・・・聞きたくないが相手は?」
非常に聞きたくない。
だが聞かなくてはならないのだろうな。
「勿論、貴方だ」
「全力で拒否したいのだが」
「無理だ」
私の愛は貴方のもの。他の誰にも邪魔させない。
「正気に戻れ」
何を言うんだ、この男は!
「初めから正気だ!」
「だったら迷い事を言うな!」
「迷い事でもない。この気持ちは、嘘偽りない真実のものだ」
マリアンヌのことが気にならないくらいゼロに惹かれている。
この気持ちは真実だ。
「星刻!」
「ゼロ、聞いてくれ」
「・・・・・・・・」
これ以上何を言い出す気だ!
「私の余命は長くない」
「え?」
「私は残りの人生を、ただ闇雲に生きていくしかないと思っていた。そんな時に貴方の事を知ったのだ」
初めは一枚の写真。
たった一枚の写真だが、残りの人生を賭けても良いと思えたのだ。
「・・・・・・・・・」
「写真の貴方に本気で惚れた」
「//////なっ////////」
今まで何度も告白されてきたが、ここまで真顔で言った者はいなかった。
それだけ本気なのだろう。
だが、//////恥ずかしいヤツだ///////
「貴方と残りの人生を支えあい、愛を育み、睦みあっていきたいと思ったのだ!」
「・・・・・・・あれ?」
最後の言葉が変だったような?
「私は絶対に貴方を裏切らない。残りの人生の全てを貴方に捧げたい。受け取って貰えないか?」
受け取って貰えないのならば奪うだけがだ。
「本当に裏切らないか?」
言っている意味は今一よく分からないが、星刻は真剣なのだけは分かる。
これだけ真剣に思われれば、何だか傍に居させても良いような気がしてきた。
「勿論だ。絶対に裏切らないし、全身全霊で守ってみせる」
妻を守るのは夫の役目だからな。
「分かった。その・・・傍にいても良い」
愛だの何だのは良く分からないが、まぁここまで真剣何だから良いか。
絶対に自分を裏切らないと言ってくれているし。
「愛しているぞゼロ」
「愛・・・は、分からないが、頼りにしている」
「ああ、2人で官能の世界へと旅立とうではないか!」
キラリーンと星刻の目が輝いている。
「その、お手柔らかに?」
意味の分かっていないルルーシュが星刻の間の手に掛かるまであと少し。
「バカめ。狼を煽って、だから童貞君なんだ」
C.C.の呆れた声だけが部屋に残された。
終わり
☆終わりです。これで終わりです。
星刻は自力で幸せになります。連鎖的にルルーシュも幸せのはず!
本編が暗いから、この話は明るくしてみました。(1人お亡くなりになっていても、伊月的には明るいギャグ話と確信しています)
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