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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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企みは専売特許

☆夏コミのペーパーに乗せていた話です。今の内にアップしないと存在を忘れそうだったので(汗)
兄姉に愛されるルル。
ルルーシュは普通に皇族をしています。






「ルルーシュv。マイハニーーーー」
 ガバっと抱きついてきた3番目の兄に、ルルーシュの米神がピクピクと引き攣る。
 元々常識が一部(?)欠落したところのある兄だが、今日の態度は頂けない。
「まあまあ、下品ですよ。クロヴィス」
 うふふふと一番上の姉が、ルルーシュからクロヴィスを引き剥がすとゲシゲシと踏みつけている。
「あ、姉上」
 いくらなんでも遣り過ぎではと、ルルーシュが止めようとした所に、優雅な手付きでルルーシュの手を引いた者がいた。
「兄上?」
「さあ、そんな事で時間を取られては勿体ないよ。今日は兄上自らがお茶を入れて下さるそうだ」
 クロヴィスの事など見えていないかのように、シュナイゼルはルルーシュをエスコートする。
 向かった先では、一番上の兄がお茶の準備をしていた。
「な!言ってくだされば僕がします」
 おっとりとした兄だが、これでも皇位継承権は高いのだ。そんな人にこんな事をさせられない。
「いいから、いいから。今日は自分で入れたい気分なんだよ」
 ニッコリと優しい笑顔を向けられてしまえば、それ以上ルルーシュは何も言えない。
「さて、揃った事だし皆でお茶にしようか」
 シュナイゼルの言葉に、兄達が席に着く。
 いつの間にか復活していたクロヴィスもちゃっかりと席に座っている。
「さあ、ルルーシュも座りなさい」
 姉に言われるままに座った席は上座。
 自分には一番相応しくない席だ。
「あ、あの。ココにはオデュッセウス兄上か、シュナイゼル兄上が座ったほうが・・・・・」
「あら、どうして?その席はルルーシュの為にあるのよ」
 うふふふと姉が笑えば。
「そうだよ、ルルーシュにこそ相応しいよ」
 一番上の兄も同意してしまった。
 困ったと、2番目と3番目の兄に助けを求めれば、
「残念ながら、私も兄上や姉上と同意見だからね」
「そうだよ、ルルーシュは自慢の弟だからね。その席が良く似合っているよ」
 助けにはならなかった。
「それにしても、これは何の集まりなんですか?」
 見事に上位皇位継承者ばかりの集まりの中、自分だけが浮き出ているように感じる。
「秘密の密会かな?」
 茶目っ気たっぷりにオデュッセウスが言えば、
「あら、素敵な響ですわ」
 ギネヴィアも気に入ったようだ。
「確かにピッタリの呼び名ですね」
「確かに相応しい」
 口々に賛成するのだが、今一つルルーシュには理解できない。
「だから、何の集まりなんですか?」
 首を傾げながら言えば、兄達と姉の顔が笑顔に満ち溢れた。
 
 
「貴方を」
「君を」
「「ルルーシュを」」
 
 
「「「「皇帝にするための密会」」」
 
 
 4人の声が重なった。
 
 
 夏の暑さで幻聴が聞こえてきたのだろうか?
 聞き間違えかと4人を見れば、真剣な表情。
 
 
「本気ですか?」
 
 
「勿論よ」
「本気だよ」
「そうだよ」
「ああ」
 真剣な4人の表情に、それ以上言うのを止めた。
 多分、何を言っても無駄だろうから。
 
 
「でもまずは、お茶を楽しみましょう」
 企みは自分達の専売特許。
 ルルーシュを皇帝にするための策略なら、いくらでも考え付く。
 
 
 楽しいお茶会の始まり。
 





★なんとなく皇族ルル萌え中。
皇族ルルって素敵ですよね。
実は、皇帝ルルよりも皇族ルルの方が好きです。
そして、兄姉達に愛されれば良い!
 
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