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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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その男の名は星刻 2

☆星ルルです。「その男の名は星刻」の続きです。
何度も言いますが、ギャグです。真剣に読まないで下さい。




その男の名は星刻 2




 その写真に写っていたのはマリアンヌだった。
 絵皿に一目惚れした星刻にとって、写真のマリアンヌの姿は衝撃以外の何者でもない。
 心臓がバクバクとし、体温が上昇し、見ているだけで顔が赤くなってしまう。
「ああ、ヤッパリ綺麗だ」
 絵皿以上に美しい姿に、ウットリと写真を眺めていると、
「私の写真だ。返せ」
 C.C.と呼ばれている少女が奪い返そうとしてきた。
 だが、星刻としてもこの写真は欲しい。
「譲ってくれ」
「ダメだ」
 アイツに内緒で手に入れた品だ。
 易々と他人に渡してなるものか!
「お礼に何でもする」
「・・・・何でも?」
 いかん。もしかしたら好きなだけピザだ食べられるかも知れないと思うと、思わず交渉に応じたくなってしまった。
「ちょっとC.C.。それがルル・・じゃなくてゼロの目に付いたらそうするのよ!」
 この写真を男に渡すのは不味い。
 絶対に不味い。
 なぜならルルコレ№14でもあるこの写真は、男女逆転際の時のものだ。
 余りにもヤバ過ぎて、男子購入禁止令が出た写真なのだ。
「そ、そうだな。それに、その写真はマリアンヌではないぞ」
 未練はあるが、この写真が万が一ルルーシュの目に触れたらヤバイので我慢するか。
 C.C.だとて本気でルルーシュを怒らせたくない。
 嫌われることは無いが(なにせ私はC.C.だし)暫くは口を利いてもらえなくなるだろう。
 それは避けたい。
「マリアンヌじゃない?」
 もう一度写真を見つめれば、この写真は確かに新しい。
 どうやら最近撮られた写真のようだ。
 そして写っている女性も確かに違う。
 マリアンヌと違って真っ直ぐなストレートな黒髪に意志の強そうなきつめのアメジストの瞳。
「じゃあ、コレは誰だ」
 こんなにもマリアンヌに似ている少女。
 もしこの少女が実在するというならば、一生を捧げても良い。
「えっと。それは、その・・・・」
 まさかゼロですとは言えない。
 カレンが何とか言葉を捜しているうちに、
「内緒だ」
 C.C.がキッパリと言い捨てると、星刻から写真を奪還した。
「私の写真!」
 奪うのを阻止できなかった星刻が悔しそうにC.C.をみているが、
「コレは私の写真だ。お前如きにやるか」
 貴重なルルコレなんだ。
「分かった写真は諦める。だが、その少女に会わせてくれ」
 会って口説く。
 この機会を逃したら、自分は一生恋愛できないまま死んで行くのだ。
 それは避けたい。
「無理だ」
「無理よ」
 『『会わせられる訳ない』』
 普段は気が合わないが、ことルルーシュ絡みのときだけは気の会う2人だった。
「ナゼだ!」
 彼女は私に会う為に生まれてきた女性だ。
 私がここまで心惹かれるのだ。
 絶対に間違いない!
「だってねぇ~」
「そうだな」
 アイコンタクトで会話する2人に、いい加減星刻としても切れかかっていた。


『なぜ私達(私と写真の少女)の邪魔をするのだ』


 勝手な言い草だが、星刻は本気だった。
 本気で写真の少女に惚れたのだ。
 マリアンヌ以上に惚れてしまった少女との縁をここで切りたくない。
「言えないのなら、言わせても良いのだが」
 キラリーンと星刻の目が光ったと思えば、星刻の手には鞘から抜かれた剣。
「ちょ、ちょっと。本気!」
「無論。本気に決まっている」
 私達の邪魔をするならば切り捨てる。
「さて。困った」
「ちょっとC.C.。落ち着いていないで何か言いなさいよ!」
 このままでは生命の危機なのだ。
「この写真の少女には会えない」
「ナゼだ?」
「そんな写真で写ってはいるが、そいつは男だ」
 ニヤリとC.C.が言い放った。
「ちょっとC.C.!」
 何を言うつもりよ!
 アイコンタクトで飛ばしても、反らされる瞳に嫌な予感が過ぎってしまう。
「男?」
 どうみても美少女にしか見えないのに?
「そうだ。男だ。それでも良いのか?」
 クスクスと可笑しそうに笑うC.C.にムッとしながらも。
「男でも構わない」
 こんなに惚れたのだ、男だろうと構わない。
「そうか、だったら紹介してやろうか?」
「なっ・・・・。C.C.!」
「是非、紹介してくれ!」
 絶対に妻にしてみせる。
 相手が男だということは見事に星刻の頭から抜け落ちていた。
「そいつは人間不信だ」
「・・・・・・?」
「ちょ、ちょと。何言ってんのよ」
「カレンは黙っていろ」
「・・・・・・もう。知らないからね」
 怒られるのならC.C.だけで充分だ。
「男だが、そんな顔だ。同じ男にもモテル。男達に言い寄られて人に嫌気が差していたとき、とうとう親友だと思っていた男に裏切られ完全に人間不信になった」
「可愛そうに」
 悲痛な目でC.C.が持っている写真を見つめている星刻。
「・・・・・・・」
 バカみたい。
 思っても口には出さないカレンだ。
「その結果、仮面で素顔を隠してしまった」
「仮面!まさか!!」
 星刻の中で仮面の人間は1人だけだった。
「そうだ、その写真の人物こそがゼロだ」
 どうだと言わんばかりのC.C.態度に、星刻は真実だと思い込んでしまった。




☆このシリーズをちゃんと読んでくれる人がいるのか不安です。
 

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