諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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その男の名は星刻 1
☆星ルルです。ルルーシュが出てこないけど星ルルなんです。
最後にはルルーシュも出てきますが、当分は出てきません。
そして、ギャクです。カッコイイ星刻がお好きな人は読まないで下さい。
ギャグでも、星刻が壊れてても良い方だけお読み下さい。
その男の名は星刻 1
星刻にとって初恋の相手は勿論天子様ではない。
他人から見ればロリコンのように思えても、所詮は主従関係でしかないのだ。
恩を感じているし、尊敬もしている。
だが、恋ではない。
ならば誰に恋しているかといえば、数年前から1人の女性に恋をしていた。
星刻の初恋だった。
それを未だに引きずっているのだ。
「切ないな」
星刻の呟きに、隣に居た香凛は怪訝な顔をした。
「星刻様?」
「なんでもない」
「ですが・・・」
「独り言だ、気にしなくて良い」
「・・・・・はい」
香凛は納得していない顔をしていたが、星刻が無理やり話を区切った。
「済まない」
「いいえ」
「1人にして欲しい」
「はい」
1人になると星刻は大きな溜息が出てしまった。
「時間が無い」
自分には残された時間が少ない。
分かっているのだが、現実としてみれば切ないものだ。
「なのに、一度も恋愛をしたことがないとは・・・」
恋愛が全てではないのは知っている。
恋している女性ならばいる。
数年前に一目惚れしたのだ。
それ以来、言い寄る女性が煩わしく感じるようになった。
星刻はもう一度大きな溜息を付くと、机の引き出しの中から一枚の絵皿を取り出した。
そこに描かれている人物こそ、星刻が愛している女性だった。
それは、騎士候時代のマリアンヌの肖像画。
「マリアンヌ」
名前を呼ぶだけで胸が甘く締め付けられる。
たかが肖像画でしかないのに、星刻は一目見たときから恋してしまったのだ。
相手はブリタニアの皇妃。
そして、既に亡くなっている。
それでも、思う気持ちはなくならないのだ。
「愛しています」
もし生きていたならば、天子様すら裏切っていたかもしれない。
それほどの激情。
会うことのできない相手に恋してしまっている自分は、一生恋愛などできないだろう。
新しい恋と思っても、基準はマリアンヌになってしまう。
彼女に似た、彼女以上の女性でも現れなければ不可能だろう。
そう思っていたときに新しくエリア11の総督になるのが彼女の娘と知って少しだけ期待したのだが、実際に見たナナリー総督はマリアンヌに似ていなかった。
その時点で自分の眼中から消えた。
「所詮私に新しい恋など不可能なだけだ」
もう希望は無い。
気分転換にでも部屋を出たのは良いが、全方から聞こえてくるけたたましい声に後悔が訪れた。
怒鳴りあっているのは、どうやら黒の騎士団のエースパイロット紅月カレンとC.C.という女達だ。
「だから、何でアンタだルルコレを持っているのよ!」
「私がC.C.だからだ」
「訳分かんないから!」
どうやら一枚の写真を巡って討論しているみたいだ。
「なんだ?羨ましいのか?」
「う、羨ましくないわよ。私だって持ってるし」
「ほ~。お前も持っていたのか?」
「あ、当たり前じゃない。ルルコレは全部コンプリートしてるわよ」
「なに!私はあと一枚足りないぞ!」
C.C.の私が持っていない物をカレンが持っているだと。
「渡さないわよ」
苦労したんだから。
「寄越せ」
「ダメ!」
「ふん。絶対に奪ってやる!」
「渡さない!」
一触即発の事態なのだろうが、たかが一枚の写真でこうまで熱くなれるとは凄いな。
「2人とも何を騒いでいる」
星刻の言葉にカレンとC.C.は、そこに第三者が居ることに初めて気が付いた。
「「あ!」」
驚いた拍子に、問題の写真が星刻の目の前に飛んできた。
「たかがこんな写・・・・真・・・・・え?」
何をたかが写真一枚如きにと思い拾い上げたその写真には、星刻の思い人が写っていた。
「マリアンヌ?」
補足・・ルルコレとは、生徒会が出しているルルーシュ写真コレクションの略です。
ルルーシュには知らされずに発行されている写真の数々です。
☆中途半端ですが、ココで切ります。
続きは明日アップします。でも、まだルルーシュは出ない予定。
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