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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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誰ですか?

☆ギャクです。そして、スザクが馬鹿です。
 スザク好きな方は読むことをお勧めできません。
 それでも良い方だけお読み下さい。

☆設定としてはR2の直前くらいです。ルルーシュの記憶は戻っていません。ついでにスザクに関する記憶も無くなっています。





 バタンという大きな音と共に生徒会室に入ってきたのは、
「ルルーシュ。好きだ」
 空気の読めない男だった。
「なっ!」
「はぁ?」
「だれだ?」
「え?」
「枢木卿?」
 上からルルーシュ、シャーリー、リヴァル、ミレイ、ロロだった。
「誰って、ナイト・オブ・セブンの枢木スザクだろ」
 そう、ラウンズの制服姿でアッシュフォード学園の生徒会室現れたのは枢木スザクその人だった。
「兄さん?」
 スラスラと事実を述べているものの、ルルーシュの目は空ろだった。
 男に告白されたことなど数え切れないほどあるが、ココまで派手なのは初めてだった。
 それも、ラウンズ様だ。
 外見では分からないが、ルルーシュはパニクっていたのだ。
「ルルーシュ。愛してる。もう我慢できないんだ!」
 固まっている生徒会メンバーを他所に、スザクの暴走は止まらない。
 ルルーシュと叫びながら抱きついたのだ。
「ほぁ」
 可愛らしい声を出して、今度こそルルーシュは動けなくなってしまった。
「な、何やってるんですか枢木卿。兄さんから離れてください」
 突発的な事に弱いルルーシュが固まっていることに気が付いた兄大好きロロが、スザクを引き離しに掛かった。
「ほぉ、暗殺者の分際で僕に逆らうとは良い度胸だな」
「何言っているのか分かりませんが枢木卿」
 そう言いながらも、ロロの目が座っている。
 初めこそ単に監視者としてルルーシュの傍に居ただけのロロだが、今ではルルーシュが生活の中心だった。
「まあ良いさ。それより、久しぶりの生ルルーシュだ」
 クンクンとルルーシュの匂いを嗅いでいる姿は変態じみている。
「なま?」
 ナマってなんだ?
 幾ら突発的な事に弱いルルーシュでも、自分の身に起きている異変に気が付いた。

「ってか、なんで?」
 自分は見知らぬ男に抱きしめられているんだ?

「兄さん」
 ルルーシュが正気を取り戻したのを感じたロロが、今度こそ本気でスザクを引き離した。
「ありがあとうロロ」
 暴漢から救い出された姫君のように恥らうルルーシュは見ている誰もが可愛いとしか思えなかった。
「兄さん」
 勿論救い出したロロも例外ではなく、兄さんは可愛いなと見とれている。
「はい、そこまで。だから、暗殺者の分際で生意気だよ」
 ほのぼの?とした兄弟の会話を遮ったのは、空気が読めない男ナンバー1、枢木スザクだ。
 バカにしたような言い方にムッとしたロロが反論するよりも早く、
「何を根拠に、そんな嘘を付くのですか?」
 大事な弟をバカにされたと思ったルルーシュが、絶対零度の雰囲気でスザクを睨み付けている。
「やだな、そんな顔しないでよ。せっかくの美人顔が・・・・でも、怒っている顔も美人だね」
 ウットリと見つめるスザクの姿は変態そのもの。
「ロロ、俺は悪い夢でも見ているのか?」
 現実を見つめたくないルルーシュは、遠くを見つめてる。
「夢だって言ってあげたいけど、現実だよ」
 この人、本当に何でここにいるだ。
 ロロの目は先ほどからスザクに対して目が据わりきっている。
「会長、申し訳ありませんが気分が優れませんので先に帰らせていただきます」
 それだけ言うとロロの手を引いて出て行こうとしたのだが、
「え~大丈夫?」
 ニコニコと笑って二人の前を遮ったのは、諸悪の根源。
「貴様のせいだ」
 ラウンズに対する上辺だけの敬意すら保てない。
「え?僕?」
「そうだ、貴様だ。初対面の相手に何を言うんですか」
 いったい何だって言うんだ、この男は!
「初対面じゃないよ」
「生憎と、俺には貴方の記憶がありません。なので、初対面です」
 自分の記憶力には自信がある。
 その俺の記憶に無い男だ。
 初対面以外の何があるというんだ!
「そっか、ルルーシュには無いんだよね。でも大丈夫。僕はルルーシュの事を覚えているから」
 何が大丈夫なんだろ。
 部屋にいたメンバーは同じことを考えたが、誰も突っ込むことはできなかった。
「枢木卿。誰かと間違えてます」
 絶対に、自分にはこの男の記憶はない。
 というか、こんな男と知り合いであってたまるか。
「やだな、そんな堅苦しい呼び方しないで欲しいな。前みたいにスザクって呼んで」
「無理です」
 呼べるか!
「こんなに愛してるのに、ルルーシュが冷たい」
 クスンと泣きまねする姿すら鬱陶しい。
「見ず知らずの他人に愛を注げるほど慈善家ではありませんので」
「仕方ないな」
「諦めてもらえますか?」
「まさか。だったら、今から知り合えば問題ない」
 うん。そうしようと呟く男に、ルルーシュは殺意さえ覚えた。
「一方的に決めるな!」
「大丈夫、何も問題ないから」
「問題なら色々とあるだろ!」
「ないない。だから、これから知り合って、仲を深めて、愛を確かめ合おう」
 キラキラと輝くスザクは、何を考えているのだろ。
「もぉ、やだ」
 この男嫌だ。
 ルルーシュが半泣きになりながらロロの方を見れば、ロロも困った顔をしていた。
「兄さん」
 ギアスを使って殺してしまいたい。
 でも、そんな事を兄に知られて嫌われたくない。
 この時ロロは、ルルーシュに嫌われさえしなければスザクを殺すことには何の躊躇もなかった。 
 二人や周りで見守っていたメンバー達が、どうしようかと悩んでいると、

 バタンと、先ほどと同じように扉が開いた。
 ・・・・・・・・・。
 ・・・・・・・・・。
 一斉に扉の方を見れば、ラウンズの制服を着た二人組み。
「ジノ?アーニャ?」
 スザクが突然の仲間の出現に驚いていると、
「「スザク」」
 二人はスザクの名前を叫ぶと共に、アーニャは一瞬にしてスザクを気絶させ、ジノは気絶したスザクを抱えて部屋から走り去っていった。
「何だったんだ?」
 ルルーシュの呟きに答えられる者は居なかった。

 そして、後に残ったのはスザクを気絶させるのに使われたフライパンが一つ。
 





☆伊月はギャクテイストが好きです。だから、こういった話が大好きです。
 今までは色々と我慢していましたが、とうとう書いてしまいました。
 これからも、どんどんおバカな話を書いていきます。

 そして、おバカネタを書く切欠はバイト中にありました。詳しくは6月29日の日記あります。 



 

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