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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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名前

「藤堂」
「藤堂さん」
「鏡志朗」
「鏡志朗さん」
 

 ど、どれが良いのだろうか?


 ルルーシュが一人で百面相していると、問題の藤堂がやってきた。


「ルルーシュ君?」


 ココは黒の騎士団のアジトの一つ。
 そして、ゼロの私室。
 この部屋に入って来れるのは、共犯者のC.C.と恋人である藤堂だけだった。


「藤堂・・さん」
 一人のときは意識すること無く呼べるのだが、いざ二人きりになると緊張してしまう。


「ルルーシュ君?」


 二人が付き合いだしたのは、ほんの数日前からだった。


 偶然知ってしまったゼロの正体が、幼い頃にも逢った事があるルルーシュだということに藤堂は驚いたが、それ以上に納得もしてしまった。
 あの子供なら、誰よりもブリタニアを憎み、弱者に優しい世界を創るだろう。


 初めは、そんなルルーシュを暖かく見守っていたのだが、何時しかゼロの傍に寄る人間に嫉妬するようにな
った。
 カレンやディートハルトは勿論のこと、扇にまで嫉妬の目を向けた時に遅いながらも自覚してしまった。


 ルルーシュの事が好きなのだと。
 ダメ元での告白が実を結んで、今に至るのだが。


「あ、あの。その」
 こんな事を藤堂さんに言って良いのだろうか?


 ゼロの私室と言う事もあり、ルルーシュはいつもの仮面を付けていない。
「どうかしたのか?」
 薄っすらと顔を赤らめている姿は可愛いのだが、変にプライドの高い彼には言えない。
「うっ・・・」
 恥ずかしい。
「ルルーシュ君?」 
 何かしたか?
 自分が何かしたかと考えてみても、何も思い当たることが無い。
「名前・・・」
 言いたくないが、言わないと心配するんだろうな。
 正体がばれてからの藤堂さんの過保護振りは凄まじかった。
 そんな藤堂さんに心配されるのが嬉しくて、意味も無くアジトに来たことが何度もあった。


 だから、告白された時は本気で嬉しかったんだ。


 まさか、こんなことで悩むとは思っても居なかったが。


「名前?がどうかしたのか?」
「つ、付き合っているなら、名前というか、呼び方は特別な方か良いのかと思って」
 /////////恥ずかしい/////////
 こんな事で悩むなんて子供過ぎるだろうか?
「ああ、そうだな。二人きりの時くらいは、呼び捨てにしてもらえば嬉しいな」
 それにしても、
 なんだこの可愛らしい生き物は。
 こんなに可愛い事を言われたら、手放すことができない。
 

 もっとも、手放す予定は未来永劫ないが。


「え?呼び捨てって、その、鏡志朗?」
 で、良いのか。
 でも、
 ////////やぱり、恥ずかしい/////////
「それでい良いよルルーシュ」
 本当にルルーシュ君は可愛いな。
「///////なっ/////////」
 恥ずかしさのあまりか、先ほどからルルーシュの顔は真っ赤になっている。


 そんな可愛らしいルルーシュを独占している藤堂は、幸せの一時を過ごすのだった。

 

 

 

☆中途半端だけど終わります。
 ルルに鏡志朗と呼ばせたかっただけの話です。
 

 

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