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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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ずっと貴方だけ

「もう我慢の限界」
 ここ最近悩み事の尽きないロイドは、言葉と共に机に懐いてしまった。
「ロイドさん」
 机に懐いたままシクシクと泣くロイドに、セシルは声を掛けたものの直ぐに後悔することになった。
「セシル君。プリンが食べたいよ~」
「・・・・・(ムカ)」
「プ~リ~ン~」
 食べたい!
「作りましょうか?」
 うふふふと笑う姿に、いつもの創作料理のバージョンアップが頭に浮かんでいるのだろう。
「ダメ~。僕が今食べたいのは、ぱすてるのプリンなの!!」
 それ以外はいらない。
「どこの我が侭っ子ですか」
 まったく。
「良いでしょ~」
 食べたいんだから。
「ロイドさん。あのですね」
「決めた」
「え?」
「買ってくる」
 うん。そうしよう。
「ええ?ちょっと、」
 セシルが慌てて止めようとするものの、思い立ったが即行動のロイドは素早かった。
 足取りも軽く特派を出て行ってしまったのだ。
「ロイドさん」
 セシルの声は空しく響いた。


「期間限定いちごプリン」
 嬉しいな。
「お土産には最適」
 いちごもプリンも大好きな主へのお土産には、これ以上無いくらい適していると思う。
 だって、我慢の限界なのだ。
「ルルーシュさま」
 会いたくて会いたくて、ロイドの我慢は限界に達していた。
 プリンは口実に過ぎないのだ。
「お土産を持って会いに行きます!」
 いざ行かん。
 大切で絶対な主の元へ。


「・・・・・・・・・」
 扉を開けたら、そこには有り得ない人物が居た。
「ルルーシュ様。会いに来ちゃいましたv」
 あはははと笑う男にルルーシュは殺気すら覚えたが、
「どちら様ですか?」
 ひたすら耐えて、浮かべるのは張り付いた笑顔。
「もう、僕とルルーシュ様の仲で敬語はいりませんよ~」
「・・・・・・・・・」
 ハッキリ言えば切れそうだった。
 怒鳴りたいが、ココは我慢だ。
「ああ、ヤッパリ生ルルーシュさまの方が良いv」
「なま?」
 なまって、なにが?
 昔から思考の読めない男だったが、この7年でパワーアップしたか?
「だって、本当に生ルルーシュ様じゃないですか」
 嬉しいよ。
「で、何の用だロイド」
 ロイドが相手では逃げ切れないと判断したルルーシュは、早々に観念した。
「やった。認めてくれたv」
 わ~い。ルルーシュ様に認めて貰えた。
「お前の知っているルルーシュは、もうどこにも居ない。ココに居る俺はブリタニアをぶっ潰す為だけの存在だ」
 だから、
「それが何だって言うんですか」
「ロイド?」
「どんなルルーシュ様だって構いません。僕にとってルルーシュ様は、今目の前にいる人だけです」
 他は存在しない。
 唯一無二の人。
「お前の立場とは相容れない存在だぞ」
 軍人であるお前とゼロである俺は交差することは無い。
「何を言うんですか。ブリタニアなんて関係ありません。地位も名誉もいりません。ルルーシュ様さえ居てくれるなら全て棄てても構いません」
 というか、全部棄ててルルーシュ様の傍に行きたいんですけど。
「ブリタニア軍に弓引くことになるぞ」
「本望です」
「皇族・・・シュナイゼル兄上も敵になるぞ」
「はっ、上等です」
 性悪と敵になる?
 はっ今更。
「俺は反逆者だ」
「着いて行きます」
「ゼロが俺だとしても良いのか?」
 こんな俺で良いのか?
「主の傍に居るのが騎士の務めです。貴方の敵は、私が全力をもって排除します」
 それが騎士としての自分の役目だ。
「ロイド」
「7年間待ったんです。これ以上は待てません」
「バカが」
「バカで結構です。僕にはルルーシュ様しか居ないのだから」
「修羅の道を行く覚悟はあるか?」
 祖国に敵対する覚悟は?
「ルルーシュ様の傍に居られるのでしたら、喜んで地獄へ堕ちましょう」
 それが忠誠の証。
「では、時が来るまで待っていろ」
「イエス、ユア・ハイネス」
 コレは契約。
 共に地獄へ堕ちるための。




☆拍手でロイルルのご要望があったので、お題を進めてみました(笑)
 未完成の話が多すぎるので、ロイルルのお題だけでも今月中に終わらせます。

 

 

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