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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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隠れてキス

「ルルーシュ様」
 仕事が落ち着くと、ルルーシュは決まって執務室に面した庭で寛ぐことが多い。
 ココなら何があっても直ぐに逃げられるし、必要に応じて自分の騎士が迎えに来てくれる。
「ここよ。スザク」
 今も、まどろんで居た所にスザクの声が聞こえてきた。
「やはり此方でしたか」
 ルルーシュが自分から行く場所は少ない。
 安全面の事もあるので、あまり出歩いて欲しくないと言うのがスザクの言い分だが、実際にはルルーシュの出不精は有名なので、スザクはそれほど心配していない。
 コレが某慈愛の姫君なんかになると、お目付け役が毎日泣いているのを知っている。
 直ぐに自分勝手に動き回るのは、本人はともかく回りにとっては有害に近い。
 実際に、煙たがられている自分にすら相談してくるほど深刻らしいのだが、スザクにとってはどうでも良い事だった。
 騎士にとって、いや自分にとって一番大事なのは、目の前の少女だけなのだから。
「そう、ココが一番気に入っているの」
 お気に入りの大きな木。
 木陰はルルーシュ全体を隠すほどに広い。
「そうですね。ココ以外にルルーシュ様が行くところは無いですよね」
 キッパリと言い切るスザクに、ルルーシュは少し拗ねてしまう。
「そんな事無い。ナナリーの所や、たまにだけどユフィーの所だって行きます」
 ココだけじゃないと反論してみても、そんな反応はスザクには可愛らしいものだった。
「そうですね」
 あぁ、どうしてこんなに愛しいのだろう。
「そうなの」
 ルルーシュが拗ねている姿を見ているのはスザクには大切な時間だ。
「ココだと・・・・」
「なに?」
 言いかけて止めてしまった言葉に、ルルーシュは不思議そうに見つめれば、
「その・・・・・」
 スザクが一人で照れていた。
「スザク?」
 何か、照れるようなことがあったかしら?
 考えてみても分からない。
「ココだと、執務室から見えそうで見えませんよね」
「そうね」
 それが?
 照れるようなこと?
「ルルーシュ様」
 スザクは大きく深呼吸すると、ルルーシュに触れるだけのキスをした。
「///////なっ/////////」
 ///////恥ずかしい///////
 別にキス自体は初めてと言うわけではないが、外でのキスはコレが初めてだった。
「申し訳ありません。でも、ルルーシュ様を見てたらしたくなって・・・・・」
 拗ねているルルーシュが余りにも可愛らしく、スザクはどうしても我慢できなくなったのだ。
「//////もう////////」
 するなら事前に言って欲しい。
 私だってスザクとのキスは嫌いではない。
 ただ、外は恥ずかしいけど。
「申し訳ありません」
 必死に謝る姿に、ルルーシュは自分だけが恥ずかしがるのが馬鹿馬鹿しくなってしまった。
「そうね。条件次第で許してあげる」
 ルルーシュが悪戯を思い付いた顔でスザクを見つめている。
「条件ですか?」
「そう、もう一度キスして」
「え?」
 その言葉に、今度はスザクの方が驚いている。
「ココだと執務室から見えないわ。だから他の人たちに見られる心配も無い。そうでしょ」
 うふふと笑う姿は、どこまでも可愛らしい。
 普段は綺麗と言う言葉が似合うルルーシュだが、スザクの前だけでは可愛らしい女の子なのだ。
「そうですね」
 そうスザクが言うと、ルルーシュの望むままのキス。
 重なり合う二人の姿は、大きな木が隠してくれるから。






☆初めは別のお題のつもりで書いていましたが、書いていて何かが違うと思い、急遽「隠れてキス」に変えました。ちゃんとした内容を考える前に本能のまま書いているので、こういった事はよくあります。
 このお題に関しては、ちゃんとした設定を作っていないので、時間軸や人物(特にスザク)の立場が決まっていません(汗)
 なので、簡易設定で大丈夫な内容しか書かない可能性が多いです♪
 

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