諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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崩壊
☆ (ルルーシュは出てきませんが)シュナルル前提のシュナ様とリア姉さまです。
「楽園」の続き的な話です。シュナ様はルルのことを狂愛していました。
「シュナイゼル兄上」
シュナイゼルは公務が一段落して部屋に戻ろうとしていたところ、コーネリアに声を掛けられた。
「どうした?」
普段とは違うコーネリアの表情に何事かと思えば、
「クロヴィスの事です」
クロヴィスは、シュナイゼルやコーネリアにとって直ぐ下の弟になる。
「クロヴィスがどうかしたのかい?」
クロヴィスの名前で言いたいことは分かったが、
「どうしたでは有りません。ナゼですか!」
コーネリアの剣幕にやれやれと思いながらも、
「何がだい?」
どうしてもはぐらかしてしまいた。
「兄上!」
だが、コーネリアは話を聞くまでは引かないであろう。
「クロヴィスが悪い訳じゃない」
「じゃぁ、ナゼ?」
今回の件は、コーネリア自身納得がいかない。
聡明な兄らしからぬ行動。
「私が納得できないからかな?」
疑問系なのは仕方ない。
なぜなら、
「何がとお聞きしても構いませんか?」
この兄に納得できないことがあるとは思えない。
それにクロヴィスが関わっているということなのだろうか?
「あの国が」
「国ですか?」
話が逸れている?
「あの国は、なぜ存在するんだろうね」
「兄上?」
「クロヴィスが悪い訳じゃない。ただ、あの国の総督に命じられたのがクロヴィスだっただけだ」
ナゼあの国は未だに存在するんだろ。
「それは、エリア11のことですか?」
クロヴィスが総督に命じられたエリア。
「ああ、今はそんな名前だったね」
「兄上?」
シュナイゼルの表情は虚ろで、現実を見ていない。
「あの国があるから・・・・・」
だから、
「エリア11が憎いから、クロヴィスにあのような仕打ちをしたのですか?」
クロヴィスはバカな人間ではないが、飛びぬけて優秀というわけでもない。
だから、総督に命じられたときにシュナイゼルに教えを乞うたのだ。
それをシュナイゼルは一笑で終わらせた。
今までに無い事だった。
そんなシュナイゼルの態度にショックを隠せないクロヴィスが自棄を起こしていると聞き、自分がシュナイゼルに真偽を問いに来たのだ。
「そうだよ」
それ以外に何があるというんだ。
望んでも望まなくても、シュナイゼルの手元に権力が集まる。
上に立つものの風格や人格を兼ね備えたシュナイゼル。
そのらしからぬ言動に、コーネリアは驚きを隠せない。
「クロヴィスとは関係ないじゃないですか!」
クロヴィスとは関係ないのに。
「仕方が無い。あの国は滅びなくてはいけない」
「兄上?」
確かに良い思い出のあるエリアではないが、それにしてもシュナイゼルの様子が変だ。
「あの子を殺した国など滅びてしまえば良い」
「・・・・・・・・」
初めて見せたシュナイゼルの狂気に、コーネリアは何も言えなくなってしまった。
コーネリアと分かれた後、シュナイゼルは執務室に戻っていった。
執務室には誰もおらず、一人になりたかったシュナイゼルにはちょうど良かった。
「なぜ死んでしまったのだろうね」
そう呟くものの、答えなど分かっていた。
「私に力が無かったから」
自分に力があれば、ルルーシュを死なせることは無かった。
「まずは、あの国からだ」
弟を殺した国は一番初め。
そして、
「こんな間違った世界があるからいけな」
だから、
「この世界そのものを壊さなくてはね」
無くなってしまえば良い。
あの子の居ない世界など。
「その為に、私は破壊者となろう」
世界を壊すために。
☆自分で書いていてなんですが、ココまでルルの事を愛していたらゼロ=ルルだと分かった途端にアッサリと寝返りそうですね。
書いてみようかな?
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