諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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別れたら好きな人 8
ジノとルルーシュが正式に付き合い出した事は、瞬く間に生徒達の間に広がった。
もっとも、近くで二人を見ていた者達は、今更という感じしかなかったが。
良くも悪くも目立つ二人。
多くの女子生徒や男子生徒達が涙を流した。
「ああ、もう。やってられないわ」
手に持ていた書類を机の上に投げ捨てると、ミレイは手を腰に当ててジノとルルーシュを睨み付けた。
「どうしたんですか、会長?」
ギッと睨み付けられる覚えはない。
「どうしたですって、どうもこうもないわ!いい加減にしてよ!!」
プンプンと起こっている姿は、本気ではないのだろうが迫力はある。
「だから、何がですか?」
ルルーシュとて気が長い方ではない。
理不尽なことには腹が立つ。
「良い事、良く聞きなさない!この生徒会は、殆どが独り身なのよ」
これだけの美女が揃っているのに。
ブツブツと付け足された言葉はスルーだ。
「それで?」
まだ分かっていないルルーシュだが、隣で聞いていたジノは、何となく分かってしまった。
だが、鈍感なルルーシュも可愛らしいとしか思ってない。
「だ~か~ら~、生徒会でイチャつくなって事!」
分かった!
ビシッと差し出された指。
「誰がですか?」
だが、やっぱりルルーシュは気が付いていない。
「ルルちゃん!」
鈍いとは思っていたけど、ココまでとは思わなかった。
思わずガクッと天下のミレイですらコケそうになる。
知らん振りを決め込んでいた、他の生徒会メンバーも呆れているようだ。
「あの~、会長さん」
そんなミレイに助け舟を出したのは、ミレイを怒らせた片割れ。
「なによ、ジノ君」
いつもなら、もう少し穏便な言葉を使うのだが、流石に今は無理だ。
「私とルルーシュの仕事は終わったので、先に帰っても良いですか?」
暗に邪魔者は消えますと言っているのだ。
「良いわよ。もう消えちゃいなさい」
どうせ居ても精神的にムカつくだけなのだから。
「分かりました。行こうルルーシュ」
当たり前のように出されるジノの手。
「え?ああ」
展開が良く分かってないルルーシュだが、ジノに出された手を掴む。
それは、余りにも自然な動作。
コイツら、いつも手を繋いでいるのか!
生徒会のメンバー達は思いながらも、懸命にも何も言わなかった。
「じゃあ、会長さん。また明日」
「会長、お先に失礼します」
二人の手はシッカリと繋がっている。
「はいはい。さっさと行きなさい」
ミレイがシッシッと追い払うように動作をしている横で、
「じゃーな」
「バイバイ」
リヴァル、シャーリーも手を振っている。
「熱いわ」
「「賛成」」
肝心の二人が居なくなれば、そこは言いたい放題だ。
「ルルちゃんも、もう少し自覚すれば良いのに」
自覚ゼロのラブラブは、周りに多大なる影響を与える。
「だけど、そこはルルーシュだし」
「そうですよ、鈍いのがルルの特徴なんだから」
何だかんだと、リヴァルとシャーリーも当てられていたようだ。
「まあ、本人達が居なくなったのだから良いけど、」
それまでの怒りが嘘のように、ミレイの顔が不安げに揺れている。
「「会長?」」
どうしたのだろう?
「何でもないの。多分、私の気のせいだと思うし。ただ・・・・」
ちょっと不安になっただけだ。
あんなにラブラブなんだから、何を不安になる事があるのだろう。
自分ですら良く分かっていない。
「「??????」」
「さあ、無駄口はココまでよ。バカップルのせいで遅れた分を取り戻すわよ!」
「「はい」」
拳を握り締める勇姿に、リヴァルとシャーリーも頷いた。
なにせ、二人の遣り取り(無意識バカップルの会話)に、まったく仕事が進まなかったのだ。
残っている量は膨大だ。
今日中に終わらせるためには、死ぬ気で頑張るしかない。
☆今回はラブラブな二人を書きたかったのに、ラブラブが少ないような。
次はラブラブデートを書くか、本編を進めるか考えてます。
というか、はやく山場まで書きたい。
既に当初の構想の3分の1を頭の中で削りました。だって、全部書こうとしたら、まだ折り返しにすら来ていない事になるから。
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