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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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紅月ナオト

☆「愛しき姫君」番外編 第2弾 紅月ナオト編です。





 紅月ナオトが初めてゼロという存在に会ったときの感想は、小生意気な子供。
 だが、掲げる理想はやたらと大きい子供。
 誰よりも現実を見ている目をした子供。
 ブリタニアという矛盾が生んだ、矛盾だらけの子供。
 目の前の子供は、とても複雑だった。


「ブリタニアをぶっ壊すねぇ」
 子供の戯言と括るには余りにも物騒な言葉。
「テロリストが呆れてどうする」
 子供とは思えない高飛車な言い方にムッとするものの、
「確かに私はテロリストだ。ブリタニアから日本を取り戻そうとしている」
 それは認める。
 だが、
「ならば私の手を取れ」
「子供の力は借りたくない」
 子供達に未来を与えるためにテロリストになった。
 それなのに、肝心の子供を巻き込みたくない。
「子供というが、私はもう16だ。力は本物だぞ」
「16って、まだ子供だから。力は・・・それは分かる」
 近くに居るだけで存在感をヒシヒシと感じる。
 この子供は本物だと本能が告げているのだ。
「ならば、」
「だからこそだ。ゼロと言ったね、」
「ああ」
「君が本物なのは分かる。だが、ブリタニア人の子供の手を取るわけにはいかない」
 俺がこの子の手を取るのは簡単だ。だが、そのせいで仲間達に大きな波紋を投げかけるのも事実だ。
「人種や年齢が分からないように仮面で隠す。ならば問題ないだろう」
 そうすれば、問題は無いはずだ。
「それで仲間達の、日本人としてのプライドは守れるが、」
 それでも、子供というのはダメだ。
 カレンと同じ年の子供。
「時間が無い」
 あまり悠長には構えていられないのだ。
 色々調べた結果、このテログループが一番理想的だった。
 だから、どうしても手を組みたい。
「君は何の為に戦うの?」
 巨大なブリタニアに対して。
「ブリタニアの無い世界で、大切な存在と暮らすためだ」
 そのためには、ブリタニアをぶっ潰すことが最優先だ。
「ブリタニア人である君が祖国を潰すの?」
 祖国に反逆できるの?
「ああ、潰す。それに、私はブリタニア人ではない」
「え?」
 その肌の白さは違うの?
 妹みたいにハーフとかかな?
「私は存在無きもの。そのためのゼロという名前なのだ」
 無
 だからこそゼロ。
 今は確かに私の名前。
 あの子に押し付けるつもりは無い。
「分かった」
 決意は本物。
 ならば手を取ろう。
 日本の未来の為に。
「それでは、宜しく頼む。紅月ナオト」
「ああ、こちらこそ。ゼロ」


 こうしてゼロはブリタニアに対する第一歩を踏み出した。





<おまけ>
「ゼロ!」
 紅月ナオトと密約?を交わして一週間。
 平穏だった日常は、慌しい声と共にやぶられた。
「どうした?」
 ナオトの目が、心なしか血走っているように見える。
「君にソックリな可愛い美人を町で見かけた!」
「ああ、それは妹だ」
 ルルーシュを見たのか。
「一目惚れしたんだ。紹介してくれ!」
 あんな衝撃は二度とないだろう。
 まさに一目惚れ。
「却下」
 だがゼロは一言で切り捨てた。
「ゼロ!!」
 どうして?
「あの子は私の大切な存在だ。私以外の男など認めない」
「シスコン?」
 シスコンか?
「何とでも言うが良い。あの子は紹介しないし、見せてもやらない」
 これは独占欲よりも強い想い。
 これが意味することなど分かっている。
 それでも・・・・
「ケチ!」
「ケチで結構だ」
 こうして話は強制的に打ち切ったが、ナオトが諦め切れていないのは目に見えて分かった。
 がからこそゼロは、ナオトに他の組織との連絡&調整係りという役目を押し付けて地方に追いやったのだった。




☆ナオトさんの本編での活躍が少ないのは、ゼロがルルーシュと会わせあくないという嫉妬心からです。
本編で少しだけ出てきたときにルルのことにも触れましたが、未だに片思い継続中です。


 

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