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諦めが肝心

黒子とギアスがメインかな?

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SPよりも騎士になりたい

 初めて見たとき、何て綺麗な子供なのかと驚きました。
 吸い込まれそうな紫の瞳と漆黒の髪が第一印象。
 でも、その本質は何処までも澄んでいて誰よりも優しい子供。


 子供は何時までも子供ではいてくれませんでした。


 年を取るごとに綺麗に艶やかになっていく存在に、目を奪われ続けた。
 立場も違いすぎる
 年下の少年に恋心を抱きだしたのは、何時からかしら?


 男の子に対して守ってあげたいと思うのはダメなのかしら?
 でも、守ってあげたいんです。
 私という存在がどこまで彼の役に立つかわからないけど。


 守りたい。


 貴方を害するものたちから守らせてください。
 この恋心を告げる心算はありません。
 だってそれは、貴方への負担になるから。


 だから変わりに、


 どうか守らせて下さい。
「貴方の騎士にして下さい」
 それが私の夢。
 大切な貴方を守る騎士になりたい。
 その為に頑張りました。
 貴方を守れる強さ持っています。


 だから、
「私を、篠崎咲世子を貴方の騎士にして下さい」
 それが、私の生きる意味。




「ルルーシュ様」
 咲世子がルルーシュの為にお茶を入れていた。
 それは、いつもの風景。
 弟のロロは用事で部屋に居ない。
 二人だけの空間だ。
「何ですか?」
 しばらく沈黙が続いた。
「咲世子さん?」
 思ったことは直ぐに口にする咲世子にしては珍しい沈黙。
「ルルーシュ様に」
 そこまで言って、また咲世子は黙ってしまった。
「俺に?」
 また沈黙が続いたが、咲世こが意を決したようにルルーシュを見つめた。
「ルルーシュ様に言っておきたいことがあります」
「なんですか?」
 いつもニコニコしている咲世子だが、この時は真剣な顔をしていた。
「私は、私はゼロとルルーシュ様に使える女です」
「咲世子さん」
「だから、私にできることなら何でもします。いえ、やらせて下さい」
「えっと、その・・・・」
 行き成りこう言われてしまうと、ルルーシュも困ってしまう。
「私はルルーシュ様の役に立ちます」
「ああ」
 それはそうだろ。
 咲世子の身体能力はスザク以上かもしれない。
 これ以上ない俺のボディーガード。


 だけど、


「だから私を何時までもお傍に置いてください」
「・・・・・・・・」
 何時からだろう、身体能力ではなく咲世子自身に傍に居て欲しいと思うようになったのは。
 だが、この想いを告げるには自分が子供過ぎる。
 成すべき事も終わっていない自分が告げて良い言葉ではない。


 だから、


「待っていてください」
「ルルーシュ様?」
「全てが終わった後に、貴方に言いたいことがあります」
「私にですか?」
 何だろう?
「ええ。だから、待っていてもらえますか?」
「はい。喜んで」
 ルルーシュ様の為でしたら、咲世子はいつまでも待ちます。


『一生傍に居て下さい』
 言える日が来るように、俺は頑張ります。
 希望が有るからこそ先に進める。 



☆初の咲世子ルルです。
 拍手からの移動に伴って、色々追加してみました。
 咲世子さんの片思いから、お互いの片思いに変更。


 

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