諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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デートは危険がいっぱい【後編】
幸いな事に、街中と言うことで隠れる場所は多く存在する。
敢えて隠れずとも、入りたいと思った店に入るだけで隠れることが出来るのだ。
3人娘?に見つかった事で青くなっていた星刻だが、思った以上にデートらしいデートを堪能できているので問題ないと考え始めた。
だが油断すると、入っている店の外から感じる3対の鋭い瞳。
その視線を感じるたびに裏口から店をでて、次の店へと移る。
「なあ、星刻」
これで4件目の裏口からの逃亡になろうとするとき、初めてルルーシュが待ったをかけた。
「どうした?」
早く出なくては、3人娘達が乗り込んできてしまう。
「どうして逃げるんだ?」
というか、何から逃げているんだ?
今まで気にする事無く星刻に任せてきたが、さすがに4回も裏口から逃げる事に疑問が浮かんできた。
「どうしてと言われても、ヤツラが追ってくるからか?」
言葉を濁してしまうのは、追ってである3人娘とルルーシュの仲が良いから。
追っ手が、あの3人娘達だと分かれば、一緒に行動するとでも言い出しそうだ。
それは避けたい。
なにせ、今日はデートなのだ。
小姑の参入は嫌だ。
「ヤツラとは誰だ?」
危険はないのだろうか?
「それは、その・・・・・・」
言いたくない。
「危険があるかもしれない。俺にも教えてくれ!」
知っておいた方が、作戦だとて考えやすいだろう。
「あ、悪魔の手先だ」
とっさに出たのは、そんな言葉。
「・・・・・・はあ?」
「いや、その。あの・・・だな」
しどろもどろに言い訳を考えていると、突然ルルーシュが笑い出した。
「ルルーシュ?」
「すまない。だが、星刻でも冗談が言えるんだな」
笑い過ぎたためか涙目になりながらもニッコリとルルーシュが笑っている。
「冗談ではなかったのだがな」
ボソリとした呟きも、幸いな事に聞こえていないようだ。
「では、一緒に悪魔の手先から逃げよう」
今度はルルーシュの方から差し出された手。
「そうだな」
星刻はシッカリと掴むと、四度目の逃亡劇に身を参じた。
結局6度目の逃亡の時にルルーシュの体力が尽きてしまったので、二人は大人しく戻ることにした。
「楽しかった」
逃げるだけの一日だったが、思った以上に楽しかった。
それはルルーシュの心からの言葉。
「良かった」
本来ならば、もっと楽しめただろうが思わぬ妨害の為に、逃げる事しか出来なかった一日なのに、ルルーシュは楽しいと言ってくれる。
その言葉が、星刻は何よりも嬉しかった。
「だが、一つだけ言わせて貰えば」
「何だ?」
「次はもっとユックリしたい」
多少苦笑しているのは、仕方がないだろう。
今日は、体力のないルルーシュを連れ回したのだから。
「そうだな。次は事前に計画を立てよう」
次と言う事は、次回もあるということなのだから。
次こそはスマートにエスコートしたい。
「ピクニックなんかも良いかもな。俺がお弁当を作る」
「作れるのか?」
ルルーシュの手作り。
ぜひ食してみたい。
「ああ、期待して良いぞ。家族と友人達のお墨付きだ」
笑い合っている星刻とルルーシュ。
それは、微笑ましい様子だった。
星刻とルルーシュが次の約束を取り付けている中、問題の3人娘達も戻って来た。
「おや」
「まあ」
「星刻さん」
目にした先には、朝よりも仲の良さそうな二人。
「魔女に喧嘩を売るとは良い度胸だ」
「邪魔しますわ」
「星刻さんでも、ダメです」
新たな気持ちを胸に、打倒星刻を誓っていた。
終わり
☆初めは3人から逃れるためにルルーシュをお姫様抱っこで抱えて走る星刻さんが浮かんだのですが、それを書くと収拾がつかなくなりそうだったので諦めました。
久しぶりに普通?の星刻を書いたような気がする。
終わり
☆初めは3人から逃れるためにルルーシュをお姫様抱っこで抱えて走る星刻さんが浮かんだのですが、それを書くと収拾がつかなくなりそうだったので諦めました。
久しぶりに普通?の星刻を書いたような気がする。
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伊月 優
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女性
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