諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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アーニャのお茶会
アーニャの最近のお気に入りは、ゼロとのお茶会だった。
何事にも無関心な自分が唯一執着しているのがゼロだ。
そんなゼロも、兄妹達の次にはアーニャのことを気に入っていた。
ナナリーと同い年ということで妹のように思えて、なおかつナナリーとは正反対の性格が気に入った要因でもある。
ナナリーが陽とすれば、アーニャは陰といった感じだ。
「ゼロ。今日のお茶は?」
初めて出される容器にアーニャは戸惑いを隠せない。
寸胴の細長い容器に入っているのは黄緑色の液体。
お茶請けは黒い粒粒の塊。
両方とも初めての物だった。
「緑茶とおはぎだ」
初めてだろうという得意げな顔は他のラウンズたちには絶対に見せないのを知っているのでアーニャとしても悪い気はしない。
だが、
「リョクチャ?オハギ?」
初めて聞く名前だ。
「日本独特のお茶とお菓子だ。アーニャにはお茶は苦いかも知れないが、おはぎは美味しいぞ」
進められるままにお茶を飲んでみると、
「ニガイ」
言われた通りに苦かった。
「ヤッパリな。おはぎは美味しいぞ」
ルルーシュは面白そうに笑いながらおはぎを進めてみた。
今度は『おはぎ』という物を食べてみると、
「美味しい」
中にご飯が入っているのが不思議だが、確かに美味しい。
「そうだろう。急に食べたくなって、スザクに買いに行かせた」
ただ食べたかったので、スザクに日本の美味しいという店にまで買いに行かせたのだ。
「コレ紅茶で食べたい」
リョクチャは苦くて嫌い。
「う~ん。紅茶と?」
「(コクン)」
「邪道だが、アーニャが紅茶が良いと言うなら次は紅茶にしよう」
「うん」
「次も和菓子にしよう」
ルルーシュの中で日本物ブームなのだ。
緑茶はアーニャが苦手ということで諦めるが、お茶請けは和菓子で決定だ。
「ワガシ?」
何?
「このおはぎみたいに、日本独特のお菓子の総称だ」
「次のお茶請けは草餅だよ」
美味しいお店をネットで検索してスザクに買いに行かせよう。
その為のワンコだから。
「うん。期待してる」
ゼロが持ってくるなら期待できる。
それは、ほのぼののとたお茶会の風景。
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