諦めが肝心
黒子とギアスがメインかな?
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パンドラの箱 番外編1
☆アニャルル 「パンドラの箱」の番外編です。
アーニャはルルーシュの妹になります。できましたら、先に「パンドラの箱」を読んで頂けると分かりやすいと思います。
アーニャが黒の騎士団に来てから、ゼロの周りの風景が変わった。
今までは当たり前のようにいたカレンだが、アーニャの存在に追いやられてしまったのだ。
「何よ!あれは!!」
初めこそ、今まで離れ離れの兄妹だからと自分を言い含めていた。
だが、どう見てもアーニャの執着は兄妹の範囲を超えている。
現に、アーニャが来てからカレンは、ゼロに近寄れない。
もっとも、近寄れないのはカレンばかりではない。
幹部までもが近寄れないのだ。
「カレンだって、認めたじゃないか」
少しは落ち着けと言う藤堂の言葉すら耳に入らないようだ。
「そ、そりゃ認めたけど。でも、あんなにベッタリになるなんて思っていなかったからで、その・・・・」
やっぱり認められない!
そう叫んでいるところに、問題のゼロとアーニャが来た。
「何を騒いでいるんだ?」
ゼロの隣には、当たり前のようにアーニャの姿。
「そこー!」
カレンがビシッと指した先にはアーニャの姿。
「ど、どうしたんだ?」
あまりの迫力に、ルルーシュが怯んでいると、カレンがキッと睨んできた。
「どうもこうもない!」
「カレン?」
カレンの迫力に、ゼロの姿である事も忘れて、ルルーシュはコテンと首を傾げてしまった。
「兄様、それダメ」
「は?何がだ?」
「可愛いからダメ」
甘えてくるアーニャが可愛いと思いながらも、何かがおかしい。
可愛いとは、自分に対してなのだろうか?
「格好良いではなにのか?」
ゼロの仮面は格好良いはずだ。間違っても可愛いではないはず。
「それ、違うから!」
真剣に言っているのが分かってしまったカレンが、直ぐに突っ込んだのだが。
「ゼロは兄様。だから、可愛いし、綺麗」
「違うな。可愛いのはアーニャだ」
「兄様なの」
「アーニャだ」
埒の明かない兄妹の言い合いに、プツンとカレンの中で何かが切れた。
「そこのシスコンにブラコン!」
「シスコンの何処が悪い!」
ムッとしたルルーシュに対して、アーニャの方は嬉しそうだ。
「兄様相手なら、ブラコンで良い」
「どっちもどっちよ。いい加減にして!」
「だから、何がだ!」
まったく話が分からない。
そもそも、シスコンの何処が悪い。
妹というのは、誰よりも大切な存在なんだぞ。
「ゼロの隣は、親衛隊隊長の私が守るわ。だからアーニャは少し離れなさいよ!」
「嫌」
カレンの喧嘩腰の言葉も、アーニャは一瞬で切り捨ててしまった。
「い、嫌ですって!後から来た分際で!」
今にも襲い掛かりそうなカレンの形相に、ルルーシュはヤバイと本能が告げている。
「カレン。いい加減にしないか!アーニャは、まだ子供なんだ。少しくらい我が侭でも仕方ないだろう」
このままでは大事な妹が傷物にされてしまうと、ルルーシュがアーニャとカレンの間に割って入った。
「兄様、大好き」
自分を守ってくれた兄に、アーニャは嬉しくて仕方がない。
「なんで可愛いんだ。私のアーニャは」
感極まって、ビシッとアーニャに抱きついてしまったルルーシュ。
だが勿論、いつもの衣装でゼロの仮面を着けている。
そんなゼロが可愛いらしい少女に抱きついているのだ、見ていた幹部達は引いてしまった。
ドン引きだ。
顔を引き攣らせてしまった幹部達が、ゼロから視線をズラスと、自然とアーニャの方を見ることになってしまう。
そこで、見てはいけないものを見てしまった。
ゼロから見えない位置で、Ⅴサインをしながらニヤリと笑っている少女を。
『『『『『『言いたいけど、言えない』』』』』』
ゼロがこの少女の事を可愛がっている事は分かっている。
言った所で、信じて貰えないだろう。
この事は、『『『『『『ゼロに内緒にしよう』』』』』』と硬く誓う面々だった。
そして、同じようにアーニャの姿を見てしまったカレンは。
「絶対に認めないんだから!」
カレンの叫び声が響いた。
☆番外編の第一弾。
これ以外にも書きます。というか、幹部がいたせいでアーニャに「ルル兄様」と呼ばせれなかった事が悔しい。
だから次こそは「ルル兄様」と呼ばせるんだ!
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